汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 死の予告

2011年04月24日 | 初期中期の詩
なぜだろう 死の神様が喘ぎながら
この世界を見下ろしている
不思議の連鎖が 地球上で闊歩している
ある所には 死体が無残にも血を滲ませている
別の場所には 家族の幸福の姿を謳う演説が

人は特別な悲しみを持たなくても生きて行ける
後を絶たない死の予告が 
隣で死んでいく少女の膝元で泣いている母親の姿をも
これから先 再び彼女に牙をむくとなれば
残された父親は何を想えば良いだろうか

例え死が欲望の矛先に奉られたとしても
死が解放運動の先駆けになって 人を救い出そうとも
残された人達には 死の憎悪から立ち直る事は出来ない
神様がそう云った恐怖から拭い去ろうと
その冷たい手を差し出したとしても
人はこれからも命を繋いで行くのだろう
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