汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 風になって

2011年04月14日 | 初期中期の詩
今見える景色は 決して一つじゃないから
悲しい事も 愉しい事も 浮かんだ空の上では
幾多も光彩を放つ 夢になるから

あなたの心を見たくても 通じる事の無い淋しさが付きまとう
こうして手を繋いで横顔をチラ見していても
変わらない未来に落胆している自分を見ているようで

夜になれば全てが終わるだろうか
何を祈っても決して満たされない平和があるから
この世界が幸せになるなんて 決して出来る事じゃないから

この橋を渡った先には 大人になる為の給水所がある
その水を飲めば 一人前の大人になる事が出来る
大人になってしまえば楽になれるのかな
こんな世界で生きて行く処世術は 確かに必要だけど

水で満たされている身体に 少しの希望がちらつく
その幽かな音を聴き逃さないとばかりに
沢山の人が未来に絶望している

奇跡は掴み取るものじゃない
それはふと立ち止まって見上げた空の中にあるものだから
決して忘れないでほしい
あなたの傍で泣いている人も 世界の飢餓で死んで行く人も
心は同じことを想っていることを
ただあなたの傍で笑って居られるという幸せが
この世界を 温かく包んで行くという事を どうか忘れないでほしい
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