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アサガオのゲノム編集に成功

2017-09-04 | 園芸
 筑波大学小野道之准教授、農業・食品産業技術総合研究機構先進作物ゲノム改変ユニットの土岐精一ユニット長の研究グループは、ゲノム編集技術の一つであるCRISPR/Cas9を用いてアサガオのゲノム編集に世界で初めて成功した。
 本研究では、アントシアニン色素を蓄積することにより花や茎が紫色となるアサガオ品種ムラサキに対して、アントシアニンを合成する酵素の遺伝子にゲノム編集を行った。ゲノム編集には、ゲノム編集技術の一つであるCRISPR/Cas9を用いた。その結果、花が白色、茎が緑色へと変化したアサガオを得ることに成功した。
 研究成果は、ゲノム編集技術がアサガオなどの花きの遺伝子機能の解析や新品種作出技術として有効であることを示す、と言う。
 ◆アサガオの遺伝子
 アサガオは、古くから日本人に愛される日本の夏を代表する植物である。
 江戸時代には、奇妙な花と葉のかたちをした「変化アサガオ」が珍重された(江戸の朝顔バブル?)。アサガオの野生型(原種)は、青く小ぶりな花を咲かせる。観賞用として品種改良が進んだアサガオは、色彩豊かで、花も大きいなど、野生型とは違う性質が見られる。変化アサガオの奇妙なかたちは全て、遺伝子のDNA配列が変化した「突然変異」によるものである。
 基礎生物学研究所の星野敦助教らは、DNA解析装置で”アサガオ”は約4万3千の遺伝子を持つことを解明した(東京古型標準型、青色の花を咲かせる)。アサガオの色や形が千変万化するもとになっているDNA配列トランスポゾン(ゲノム上の位置を移動(転移)することのでき、動く遺伝子とも呼ばれる)は、340個と多い。

 今日の天気は晴れ。晴れたが、とても雲が多い。
 近所にある買物団地の植栽地で、”ガマズミ”の実が赤くなっている。葉はまだ緑で、秋が深まると葉も実も赤くなる。でも、赤い実は直ぐに鳥に食べられ、なくなってしまう。両者が同時に見られるのは、運次第。
 赤く熟した実は食用となり、焼酎に漬けて果実酒にできる(果実酒は澄んだ深紅色・・ワインの様)。
 名(ガマズミ、莢 ・蒲染)の由来ははっきりしていないが、「神つ実」からの説や、何かの染色に使った説などがある。染色説は果実酒や漬物・布の着色に利用したからだろう。
 ガマズミ(莢、蒲染)
 別名:粗毛がまずみ(あらげがまずみ)
 学名:Viburnum dilataum
 スイカズラ科ガマズミ属
 原産地は日本、朝鮮半島、中国
 落葉低木
 開花期は5月~6月
 枝先に散房花序で径5mm~8mm程の白花を沢山咲かせる
 果実は核果(径3mm~5mm)で、9月~10月に赤く熟すが甘味が足りない
 美味しくなるのは晩秋(11月頃)で、表面に白っぽい粉をふく


山吹に実が付いている

2017-08-23 | 園芸
 今日は晴れ。早朝に雨が降った様だ、連続降雨記録は33日になる・・35日の記録更新となるか。
 春に”ヤマブキ”が咲いていた近くを歩いたら、思い出した。
 太田道潅の「七重八重 花は咲けども 山吹の みの一つだに なきぞ悲しき」(後拾遺和歌集、卿兼明親王が詠まれた)。八重咲きのヤマブキには実がならないが、一重の山吹には実がつく。
 花が咲いていた場所には、チョトした崖を下る。雨で少し濡れていた。春に見た”ヤマブキ”に実が付いている。実は緑から焦げ茶・黒となる。
 ヤマブキ(山吹)
 別名:山振(やまぶり)
 英名:Japanese rose(日本のバラ)、Yellow Rose (黄色いバラ)と呼ばれる
 学名:Kerria japonica
 バラ科ヤマブキ属
 落葉低木(丈は1m~2m、枝は往々にして垂れる)
 開花時期は4月~5月
 花色は黄色(山吹色)
 山吹色は橙色に近い濃い黄色。小判の色をこれに例えることがある
 一重・八重咲きがある、一重は5弁花
 八重咲きのヤマブキには実がならない。
  春に咲いていたヤマブキ(http://blog.goo.ne.jp/greensoil-take/d/20170422


青い菊が咲いた、遺伝子組換えで開発成功

2017-08-20 | 園芸
 農業・食品産業技術総合研究機構とサントリーグローバルイノベーションセンターは、「これまでなかった”青い菊”の開発に成功した」(8月4日発表)。研究成果は、7月26日付の米科学誌「サイエンス・アドバンシズ」に掲載された。
 菊は、バラ・カーネーションとともに「三大切り花」と呼ばれる。菊には青系の色がなかったが、遺伝子組み換え技術を使い、青い花が咲くカンパニュラ(フウリンソウ)とチョウマメの遺伝子を導入して色素の構造を変えることで、きれいな青色の菊になった。カンパニュラなどは、アントシアニン(天然色素、デルフィニジンなど)を作っている。この色素は、周囲の環境の酸性度(PH)によって化学変化し、それが花の色の変化に現れる。
 今回の手法は、バラなどにも応用できる可能性があると言う。しかし、野生種と交雑する恐れがあるため、今は研究施設以外では栽培できない。商品化に向けて、今後10年ほどかけて花粉が出ず、種がつかないようにするための研究を進める、と言う。
 因みに、地球上に40万種もある花が咲く植物のうち、天然で青い花が咲くものは1割もない、との事。

 今日の天気も曇り~小雨。まだまだこんな天気が続く・・畑の作物も湿気で弱ってる。
 卸町に繋がる並木道に、”花園衝羽根空木(はなぞのつくばねうつぎ)”の花が咲いている。卸町は昭和45年頃に、現在は繁華街となっている国分町の問屋などが移転した街である。
 名(ハナゾノツクバネウツギ)の由来は、花の残った5枚の咢の形が”羽根衝きの羽根”に似ており、木の姿が”空木(うつぎ)”に似ていることから。衝羽根(つくばね)とは正月に遊ぶ羽根つきの羽である。これを、”アベリア”と呼ぶことがある。”アベリア”とは、スイカズラ科ツクバネウツギ属の属名(ラテン名)であり、特定の種の事ではない。この園芸種(ツクバネウツギ属の常緑低木の交配種:Abelia × grandiflora)が多用され、学名も和名も長いので、短い”アベリア”が好まれて使われるようだ。
 ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)
 別名:アベリア
 学名:Abelia×grandiflora(アベリア・グランディフロラ)
   幾つかのアベリア属の交配から作られた園芸種
 スイカズラ科ツクバネウツギ属
 常緑性の低木(寒冷地では落葉)
 開花時期は6月~11月(開花時期が長いのが特徴)
 花は小さいロート状(径2cm位)
 花色は白やピンク


ハマナスに赤い小さな丸い実が付いている

2017-08-16 | 園芸
 今日の天気は、曇り~小雨。曇・雨がズゥート続いている。お墓参りの日も曇~小雨だった。
 お盆には墓参りに帰省する。帰省の駅の前に”ハマナス”を植えた植栽地がある。春に赤い花が咲き、夏(8月~10月)に赤く小さな丸い実(バラの果実をローズヒップと言う)が付く。この実は、良い香りがして、甘酸っぱく、ビタミンCを豊富に含む、と言う。葉・枝に細かいトゲが沢山あり触ると痛い。
 名(ハマナス)の由来には幾つかの説があり、最も有力なのは、浜に自生し実が梨に似た味がする「ハマナシ:浜梨」が転訛して「ハマナス」となった説。ナス(茄子)からの由来ではない。
 因みに、アイヌの人々は玄関前に魔よけのために立てた。
 ハマナス(浜梨、浜茄子)
 学名:Rosa rugosa(ロサ・ルゴサ)
 バラ科バラ属
 落葉低木(丈は0.5m~2m)
 分布は東アジア温帯~亜冷帯
  日本では北海道に多く”北海道の花”となっている
    知床の岬に~はまなすの咲く頃(知床旅情)
  皇太子徳仁親王妃雅子殿下のお印
 開花時期は5月~6月
 花色は赤、白色もある
 結実は夏(8月~10月)、固くて赤い小さな丸い実(ミニトマト様)が付く


干ばつに強いイネの実証栽培に成功、夢の作物の実用化に向け

2017-08-12 | 園芸
 国際農林水産業研究センター(JIRCAS)と国立研究開発法人理化学研究所は、国際熱帯農業センター(CIAT)と筑波大学との国際共同研究を通じて、干ばつ耐性が向上した遺伝子組換えイネの開発に成功した。研究成果は、国際科学専門誌「Plant Biotechnology Journal」電子版(日本時間2017年4月4日17時)に掲載された。
 遺伝子組換えイネは、シロイヌナズナのガラクチノール合成酵素遺伝子(AtGolS2)を導入した。このイネ(原種Curinga)は、非遺伝子組換えイネ(原品種)と比較してガラクチノールを多量に蓄積することが確認され、さらに、複数年にわたる圃場試験から、干ばつの程度が異なる条件下で原品種より高い収量を示すことを実証した。
 今後は、アフリカや南米の異なる栽培環境下で現地栽培試験を行い、干ばつ条件で原品種に比べて安定的に2~3割の増収を目指す、と言う。
 ◆ガラクチノール
ブドウ糖などの単糖が数個結合したオリゴ糖の一種。ガラクチノールから合成されるラフィノースやスタキオースは、植物の乾燥ストレス耐性獲得に関与すると考えられている。
 ◆Curinga
 ブラジル農牧研究公社(Embrapa)が開発した南米ブラジルの主要陸稲品種。熱帯ジャポニカ。長粒、多収、いもち病抵抗性、褐色葉枯病抵抗性、酸性土壌耐性、乾燥耐性を特徴とする。

 今日も天気は曇~小雨。梅雨開けしたが、晴れた日は少ない。
 小雨が混じる曇り空。田圃の小川で見つけた、”セリ”の花。川面から高さ30cm程で、纏まっている。葉は二回羽状複葉、小葉は菱形様。茎先から複散形花序を出し、白色の小さな花を沢山付ける。
 名(セリ)の由来は、1所に競り(せり)合って生えることから。
 春の七草のひとつ
 せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ
 因みに、「仙台せり」は県内生産の約8割が名取市で生産されているブランドで、根っこの部分まで丸ごと食す「せり鍋」が名物となっている。4月~6月出荷を「葉せり」、9月~3月出荷を「根せり」に分類している。

 セリ(芹)
 別名:白根草(しろねぐさ)
 セリ科セリ属
 多年草
 土壌水分の多い場所を好む湿地性植物
 開花時期は7月~8月


セシウムの吸収を大幅に低減できるイネを開発

2017-07-18 | 園芸
 秋田県立大学、筑波大学及び農業・食品産業技術総合研究機構の共同研究グループはセシウムの吸収を大幅に低減できるイネの開発に成功した。本研究成果は、2017年7月5日(水)に、国際学術誌「Plant and Cell Physiology」に受理され、7月8日にオンライン掲載された。
 セシウム(caesium、原子番号55、元素記号Cs)とカリウム(Kalium、原子番号19、元素記号K) は性質がよく似ているため、カリウムの輸送経路を通して植物はセシウムを吸収していると長らく考えられてた。しかしながら、植物の生育にとって非常に重要な栄養であるカリウムは吸収経路が数多く存在し、どの経路が取り込まれているか不明だった。
 研究グループは、突然変異を誘発させた10000個体近くのイネ変異体(遺伝子組換えでない)を栽培した結果、その中に極端にセシウムを吸わない個体があることを発見した。この個体の遺伝子解析の結果から、カリウム輸送体の一つ(OsHAK1)が、イネの根が土壌からセシウムを吸収するときの最も重要な輸送経路であり、その他の輸送体を経由した吸収は極わずかにすぎないことが明らかになった。
 この遺伝子の機能を失ったイネは根からセシウムを大幅に吸わなくなり、現地圃場での栽培試験の結果、玄米についても放射性セシウム濃度が親品種(あきたこまち)の10%以下と、放射性セシウムを大幅に低減できることが証明された。開花期の若干の遅れなどの影響もみられるが、収量については現在までの栽培試験で親品種とほぼ同等に維持されている。
 今回得られた成果は今後、米への放射性セシウムの吸収抑制策として活用されることが期待される。
 ◆セシウム
 2011年3月11日に起きた東日本大震災とそれに伴う福島原発の事故によりセシウム134とセシウム137が放出された。これら二つを総称して放射性セシウムと呼ぶ。
 放射性セシウムが発する放射線のエネルギーは時間と共に減少し、約30年で半分となる。これを一般的にセシウムの半減期と言う。

 午前は小雨、少し涼しさを感じる。午後からは曇、蒸し暑さが戻る。
 畑の空地で、”フユアオイ”の花が咲きだした。畑では食用としている”フユアオイ”の変種の”オカノリ”を植えた記憶がない・・ので、この花はフユアオイの花、と思う。
 茎は直立し、高さ1.5m程。葉は互生で、長い柄があり、円形で五裂し、縁(へり)に鈍い鋸歯(きょし)がある。葉腋(ようえき)に径1cm程の白色五弁花。
 中国・朝鮮半島では古くから葉を野菜としている。日本では上代の文献(万葉集、源氏物語)名がみえるが、あまり普及しなかったようだ。
 名(フユアオイ:冬葵)の由来は、冬でも枯れずに青々としてる、冬でも花が咲くから、とされる。
 フユアオイ( 冬葵)
 学名:Malva verticillata
 アオイ科ゼニアオイ属
 多年草
 原産地は東アジア
   日本には平安時代に渡来、葉を食用とするために栽培
 開花時期は4月~10月


コボウズオトギリに花が咲き、赤い果実が付いている

2017-06-22 | 園芸
 お花屋さんで良く見かける、赤い果実が可愛い”ヒペリカム”。
 赤い実を”ヒペリカム”と呼んでいるのは、”コボウズオトギリ(小坊主弟切)”の果実。”ヒペリカム”類には”コボウズオトギリ”や”キンシバイ(金糸梅)””ビヨウヤナギ(未央柳)”などがある。コボウズオトギリは花より果実を鑑賞し、後者2つは花を鑑賞する。
 三者は良く似ている、特徴は
 キンシバイ(金糸梅):花は4cm位、オシベは短い、オシベを包む様な花姿
 ビヨウヤナギ(未央柳):花は少し大きい、オシベは長い、花びらは開いている
 ヒペリカム(ヒペリカム・アンドロサエマム 、コボウズオトギリ)
          :花は2cm位と小さい、オシベは長い、赤い果実が特徴的
 コボウズオトギリ(小坊主弟切)
 学名:Hypericum androsaemum)
   (ヒペリカム・アンドロサエマム )

 オトギリソウ科オトギリソウ属
 半常緑小低木、丈は30cm~1m
 原産はヨーロッパ西部~南部
 開花時期は6月~8月
 花色は黄色、径は2cm程
 花が咲くと同時に果実を付ける
 果実(1.5cm)の色は赤、後に黒色と変わる


スモークツリーに花が咲いた

2017-06-21 | 園芸
 今日の午前は晴れ、午後から雨。少し強い雨かな。
 午前の散歩。住宅地を通る道で見た”スモークツリー”。玄関前に植えられている。羽毛の様な花柄が”スモーク”で、触ると柔らかいフワフワした綿毛の感じである。羽毛の様な花柄は不稔花(ふねんか)が、糸状に伸びたもの。花も見え、径3mm程の小さな花だ。
 名(スモークツリー:煙の木)の由来は、不稔花の花柄が開花後に細長く伸びて、全体がもやもやとスモーク(煙)のようにみえるから。和名は”ハグマノキ(白熊の木)”で、花穂の様子をハグマ(ヤクのしっぽの白毛)で作られた仏具の払子(ほっす)に見立てた。
 スモークツリー
 別名:煙の木(けむりのき)、霞の木(かすみのき)、白熊の木(はぐまのき)
 ウルシ科ハグマノキ属(コティヌス属)
 落葉中低木、雌雄異株
  煙状となるのは雌株。雄株は花序が短く、煙状とならない。
  雌株の花後、不稔花(タネを作らない花)の花柄が伸びて羽毛の様になる
 原産地はヨーロッパ南部~中国南部
 開花時期は6月~7月
 花も少し付き、実も成る


シランが咲きだした

2017-05-24 | 園芸
 今日の天気は曇。夕方から雨の予想、でも3時頃にはポツポツと降り出した。
 午前に街に出かけ、株主総会なるものに出席。お店での喫煙・非喫煙で大論争となり少し荒れた・・かな。
 朝早くの散歩で見つけた”シラン”の花、咲き始め。”シラン(紫蘭)”の名は、紫色の花を咲かせる蘭だから、と言う。そんなことは、シラン(知らん)・・と親父ギャグ。
 花色には紫色だけでなく、純白色(白花シラン、白蘭:ハクラン)、淡青紫色(青花シラン)などがある。白花の先端が紫紅色の口紅シランや葉に白い縁取りが入る覆輪(ふくりん)シランもある。
 シラン(紫蘭)
 ラン科シラン属
 宿根草
 地表近くに球茎(球根のようなもの、バルブと言う)ができる
 この白及根(はくきゅうこん)は、漢方薬として止血・あかぎれ・慢性胃炎に用いる
 丈は30cm~70cm
 原産地は日本・台湾・中国
 開花時期は5月~6月


トキワマンサクが白い花で満開

2017-05-18 | 園芸
 今日の天気は晴れ。気温は高くなく、風もないので過ごし易い。今日の畑作業は、トマト・ナスの苗植え・・疲れた。
 散歩道にある”トキワマンサク”。白い花が咲き満開。樹全体を覆う程の花を咲かせている。赤い花の”ベニバナトキワマンサク”はトキワマンサクの変種。
 環境省のレッドリスト(2007)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
 白い花のマンサクだから”シロバナマンサク (白花満作)”とは呼ばれない。”シロバナマンサク (白花満作)”の花は、ブラシの様な花で、ブラシの毛は白い雄しべで花弁はない。
 因みに、マンサクは「マンサク科マンサク属」で落葉する高木、花色は黄色である。シロバナマンサクは「マンサク科シロバナマンサク属」である。
 トキワマンサク(常盤満作)
 マンサク科トキワマンサク属
 学名:Loropetalum chinense
 常緑性の低木~中高木(樹高は3m~4m)
 原産地は中国南東部、インド北東部、日本
 開花時期は4月~5月


植物の根が水を求めて、乾燥地で生きるために働く細胞群

2017-05-12 | 園芸
 東北大学の高橋秀幸教授らのグループは、Nottingham大学(英国)・山形大学・京都大学・奈良先端科学大学等との共同研究で、「植物の根が水分の多い方向に伸びるために働く細胞群」を明らかにした(5月10日発表)。研究結果は、5月8日の英国科学誌「Nature Plants」(電子版)に掲載された。
 植物の根は、重力を感知して下側に伸びるだけでなく、水分の勾配を感知して高水分側に伸びることができる。
 本研究は、根が水の多い方向に曲がって伸びるために、根が伸びる領域(伸長領域)で水分勾配を感知して屈曲すること、植物ホルモンのアブシジン酸とMIZ1タンパク質が伸長領域の皮層組織で働くことを初めて明らかにしたものである。これまでに知られている重力応答による伸長方向の制御とはまったく異なるしくみの存在を示した。
 これらの成果は、乾燥地などに応用できる節水型植物栽培法の開発に貢献することが期待される。

 散歩で目にした”フジ”の花。淡紫色(藤色)または白色(白藤)の花を房状に垂れ下げて咲き満開だ。
 フジ(藤)・ノダフジ(野田藤)
 マメ科フジ属
 蔓性落葉樹
 開花時期は4月~6月
 花は淡紫色または白色の花を房状に垂れ下げて咲く


とうほく蘭展&バラとガーデンフェスタ2017

2017-02-23 | 園芸
 朝は雨。午後から晴れ。気温は午後から高くなり、最高気温14℃とか。3月下旬の暖かさかな。
 夢メッセみやぎ(仙台市宮城野区)で開幕される、「とうほく蘭(らん)展&バラとガーデンフェスタ2017」に行って来た。今年のテーマは「天地創造」。

 ブルーリボン入賞フラワーステージ


 個別株展示ゾーン


珍奇植物特別展


 生け花は宮城県華道連盟の、小原流・静月流・本原遠州流・道風流・古流松藤会・仙昇池坊・池坊・龍生派・清泉古流・古流松應会、が展示されていた。


 プリザーブドフラワー

植物で花を簡単に咲かせる薬剤を開発

2017-02-20 | 園芸
 横浜市立大学の辻寛之准教授らは、多くの植物で花を簡単に咲かせる薬剤を開発した(2月19日の新聞記事)。
 植物には植物ホルモン「フロリゲン」がある。花を咲かせる時期になると葉が合成し、細胞内を通って茎の先端に移り、花のもとになる幹細胞に作用し、花をつくる働きがある。
 研究チームは、イネのフロリゲンを合成し、細胞に行き渡らせる物質と混ぜた。シロイヌナズナ(植物)で試し、通常は花が咲くまでに30日以上かかるが、薬剤を浸すと21日後に花が咲いた。芽が出た直後にかけると、開花の時期が早まる。イネや果物の開花時期を大幅に前倒しし、寒さや台風を避けての収穫が期待できる。
 開花の時期を早めるには、別の植物ホルモンの使用や照明で日照時間を変える方法があったが、花が咲く植物の種類が限られた。フロリゲンは花を咲かせる全ての植物に効く作用があり、他の植物にも応用できると見ている。5年後の実用化を目指す。
 ◆フロリゲン(florigen)
 植物において花芽形成を誘導するシグナル物質として提唱された植物ホルモン(様物質)。別名花成ホルモン(かせいホルモン)とも言われる。
 1936年に提唱されてから2007年に至るまで約70年間その存在が確認されていなかった。

 今日の天気は曇り。時々小雨で、最高気温は8℃。
 午前に駅に行ったら、杜の都のカプセルフェアなる展示会をしていた。ジックリと見る機会がなかったから、いい機会。
 カプセルトイ(略;カプセル)は、小型自動販売機の一種で、硬貨を入れレバーを回すとカプセル入りの玩具などが出てくるもの、またその取り出した玩具、との事。TVでは、空港の出発ロビーで”大はやり”とか。
 カプセルトイ(略;カプセル)には、ガチャガチャ・ガチャポン・ガシャポン・ガチャ・ピーカップなどの呼び方がある。 日本には1965年にアメリカから輸入され、1970年代に全国各地に広まった。2000年代以降はカプセル自動販売機のみを数十あるいは百台以上並べた専門店も登場した。


アサガオの全ゲノム解読、学術研究の始まりから100周年

2016-11-10 | 園芸
 基礎生物学研究所星野敦助教、慶應義塾大学榊原康文教授、九州大学仁田坂英二講師らは、日本独自の研究資源であるアサガオの全ゲノム配列をほぼ完全に解読することに成功した(11月8日発表)。
 今年(2016年)はアサガオの学術研究が始まって100周年にあたる。これは遺伝学によるアサガオの研究が、はじめて学術論文として発表された1916年から数えたものである。アサガオは、古くから日本人に愛されてきた。江戸時代には、アサガオとは思えないような奇妙な花と葉のかたちをした「変化アサガオ」を鑑賞することが流行った。観賞用の品種改良は、遺伝子のDNA配列が変化した「突然変異」によるものである。アサガオの遺伝学は、日本国内で精力的に行われ、現在1,000をこえる突然変異体が国の重要な生物資源として九州大学で保存され、研究に活用されている。
 研究により、アサガオが約43,000個の遺伝子をもっていること、その多彩な品種を生み出すもとになったトランスポゾンのゲノム上の分布状況、「渦」と呼ばれる変異の原因遺伝子なども新たに判明した。トランスポゾン(ゲノム上の位置を移動(転移)することのできるDNA配列で、動く遺伝子とも呼ばれる)は、アサガオの色や形が千変万化するもとになっているもので、340個と多かった。また、極めて小さく奇妙な形をした「渦小人」という品種ができる原因遺伝子も特定した。
 トマトのゲノム配列と比べると、アサガオとトマトの祖先は75万年前に分かれていた。基礎生物学研の星野敦助教は「アサガオは早朝に咲いたり、すぐにしおれたりするなどの性質がある。遺伝子を特定できれば、ほかの園芸植物の品種改良にもつながるのではないか」と言う。
 因みに、星野助教らは2年前、遺伝子導入で「幻」と言われていた黄色いアサガオの再現に成功した。

 今日の天気は曇り。気温も低く、最高気温10℃位。風はない。
 畑作業は、昨日に続いて玉ねぎ苗を植える。お隣の畑には、”トウガラシ”の花が咲き、実も付いている。実はまだ未熟な緑色だ、そのうち赤くなるのかな。
 ”トウガラシ”は唐辛子と書くが、中国原産ではない。「唐」は外来の意味で、辛は「味が辛い」、子は「果実や種子」の意味である。日本にはポルトガルからインド・中国を経て16世紀に渡来した。
 ”トウガラシ”は辛い(からい)。辛味成分はカプサイシン、カプサイシンは種子の付く胎座で作られるため胎座に最も多く含まれる。果皮にも含まれるが胎座ほどではない。種子にはカプサイシンがほとんど含まれないので辛味がない。
 七味唐辛子は”トウガラシ(唐辛子)”と幾つかの薬味で構成される。1625年(寛永2年)に江戸薬研堀(やげんぼり)で、からしや徳右衛門が売り出したのが始まりとされる。これが全国に普及し、地域によって構成する薬味がアレンジされた。因みに、唐辛子のみの香辛料は、一味唐辛子(いちみとうがらし)。
 ◆七味唐辛子
  山椒(さんしょう)の実
  胡麻(ゴマ)の実
  麻子仁(ましにん):麻(あさ)の実
  陳皮(ちんぴ):干したみかんの皮
  罌粟子(おうぞくし):芥子(けし)の実
  紫蘇子(しそし):紫蘇(しそ)の実
  生姜(しょうが)
  青海苔(あおのり)
  菜種(なたね)

 トウガラシ(唐辛子)
 ナス科トウガラシ属
 熱帯では多年草、温帯では1年草
 南アメリカ原産
 開花時期は7月~9月
 花は径2cm程で白色。花後に内部に空洞のある細長い数cmの果実が成り、果実は熟すると赤くなる


春播き栽培に適したソバ新品種「夏吉 (なつきち)」を育成

2016-10-28 | 園芸
 農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)は、東北地域での春播き栽培に適しているソバ新品種「夏吉」を育成した(10月12日情報公開)。
 子実品質が優れる「奈川在来」を種子親に、早生で多収の「北海14号」 (現在の「レラノカオリ」) を花粉親として交配し選抜を重ね、東北地域での春播き栽培に適した、早生で多収のソバ新品種「夏吉」を育成した。
 東北地域のソバの作付面積は全国のおよそ4分の1を占め、ソバは東北地域の伝統的な食文化に根ざした食材である。東北地域のソバ栽培は、夏播き栽培:7月下旬~8月上旬にかけて播種し10月以降に収穫、春播き栽培:5月中下旬に播種し盛夏の8月から収穫、があり現在は夏播き栽培が主流である。春播き栽培では、主産地である北海道や他地域より先に新そばを出荷することができることから、実需者のニーズが高い。しかし、「階上早生」など従来の東北地域向け品種を春播き栽培に用いると成熟期が遅く収量が低いため、春播き栽培に適した品種の育成が急務となっていた。
 新品種「夏吉」の特徴
 1. 育成地 (岩手県盛岡市) での春播き栽培 (5月播き) においては、「階上早生」と比較して成熟期が7日早く、10%以上多収 。草丈はやや低く、倒伏程度は同程度。
 2. 夏播き栽培 (7月播き) においては、「階上早生」と比較して成熟期が4日早いですが低収。
 3. 実需者によるそば麺の食味評価において、「階上早生」より高い評価を得ている。
 4. 容積重は「階上早生」よりやや軽いために、収穫物の精選に留意することが必要。

 晴れ、と言うより曇りかな。夕方から雨の予報、畑にお湿りを!。
 近所のお庭で見かけた”ホトトギス”。今月初め(10月6日)に”シロバナホトトギス”を紹介したが、この”ホトトギス”は本来?の”ホトトギス”。花弁(はなびら)の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ている。鳥のホトトギスは「不如帰」と書き、植物のホトトギスは「杜鵑草 、杜鵑」と書く。
 ホトトギス(杜鵑草、杜鵑)
 ユリ科ホトトギス属
 夏緑性多年草、雌雄同花
 日本・東アジア原産
 開花時期は8月~11月
 花は径数cm程で、上向きに咲き、花弁は6枚
 花弁の白地に濃紫の斑点が特徴的
 斑の入らない(真っ白)もの、紫色単色・黄色のものなどがある