歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

成長中のヒマワリの首振り、詳細を解明

2016-08-12 | 園芸
 米カリフォルニア大の研究チームが実験で解明した「成長途中のヒマワリは、昼は太陽光を受けて東から西へ首を振り、夜は体内時計の働きで元に戻ることが分かった」(8月5日付の米科学誌サイエンスに発表)。
 つぼみの状態のヒマワリの鉢植えを実験室に持ち込み、青色発光ダイオード(LED)の照明を太陽の動きをまねて移動させると、首を振る動きが見られた。昼は太陽光を受けて茎の東側の成長が速いために次第に西を向き、夜は体内時計の働きで茎の西側の成長が速くなって東向きに戻ることが分かった。夏至に近づくにつれて夜が短くなり、夜の成長がスピードアップすると言う。照明を16時間点灯・8時間消灯する24時間サイクルから、20時間点灯・10時間消灯の30時間サイクルに変えると、消灯時に西から東へ戻る動きが不安定になった。体内時計が乱れたためと考えられる。ヒマワリが首を振れないよう固定したり、鉢植えのヒマワリを朝に西、夕方に東を向くように手で回したりすると、成長が妨げられ、全体の重さや葉の面積が1割減った。
 成長し終えて開花期になると、障害物がない開けた場所では首が東を向いたままになる。東向きだと花が朝に太陽光を受けて早く温度が上がり、受粉を担うハチなどの虫がよく集まる効果があった。

 ヒマワリ(7月11日の撮影)
 名(ヒマワリ)の由来は、日(太陽)を追うようにその方向に花が回るから。別名も日(太陽)を追う花から”ひぐるま(日車)””にちりんそう(日輪草)”。英名は、Sunflower(太陽の花)。
  ヒマワリ(向日葵、日回り)
  キク科ヒマワリ属、一年草
  北米原産、16世紀に英国に伝わり、日本には17世紀に伝わる
  開花時期は7月~9月
  花はキク科の特徴である頭状花序(多数の花の集合)


オクラが採れ出した

2016-08-11 | 園芸
 今日(8月11日)は、2016年より制定された祝日「山の日」。趣旨は、山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。8月の祝日制定はこれが初めて。
 国民の祝日
 元日:1月1日  年のはじめを祝う
 成人の日:1月の第2月曜日  おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます
 建国記念の日:政令で定める日  建国をしのび、国を愛する心を養う
 春分の日:春分日  自然をたたえ、生物をいつくしむ
 昭和の日:4月29日  激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす
 憲法記念日:5月3日  日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する
 みどりの日:5月4日  自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ
 こどもの日:5月5日  こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する
 海の日:7月の第3月曜日  海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う
 山の日:8月11日  山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する
 敬老の日:9月の第3月曜日  多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う
 秋分の日:秋分日  祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ
 体育の日:10月の第2月曜日  スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう
 文化の日:11月3日  自由と平和を愛し、文化をすすめる
 勤労感謝の日:11月23日  勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう
 天皇誕生日:12月23日  天皇の誕生日を祝う
 注
 1、「国民の祝日」は、休日とする
 2、「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする
 3、その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする

 畑は連日の陽気の良さで乾燥状態。水かけも畑作業だ。
 ”オクラ”は10本位を植え、順調に育ち、花が咲き、実が取れ出した。花は淡い黄色にワインレッドの咽部をもつ花で、花後に直立する角状の莢を付ける。花はすぐに萎む1日花。品種には、実の切り口が五角形になる品種や丸い品種などがあり、畑の”オクラ”は丸い品種の丸オクラ。食用とするオクラは若い莢で、開花から1週間から10日、長さ10~15cm位が収穫どきである。
 角オクラ:多くは莢の断面が五角形の”五角オクラ”で、六角形や八角形などもある。
     大きく成長しすぎると角が硬く食感が悪くなる。収穫は長さ10cm程。
 丸オクラ:莢に角のない(実の断面は丸型)のオクラを「丸オクラ」や「島オクラ」と呼ぶ。
     角オクラと比べ、多少収穫が遅れても硬くなり難い。収穫は15cm~20cm程で。
 赤オクラ:莢が鮮やかな紫紅色のオクラ。彩のアクセントになるサラダで食べるのがおすすめ。
 花オクラ:花が大きく、花びらを食用とする。花には実と同じように粘りがあり、生のままでサラダ、天麩羅などで食べる。
 オクラ(秋葵)
 別名:陸蓮根(おかれんこん)、アメリカネリ
 英名:okra
 アオイ科トロロアオイ属
 日本では一年草(熱帯では多年草)
 原産地はアフリカ北東部(エチオピアが有力)
 エジプトでは、紀元前200年頃には栽培されていたと言う
 日本には中国を経て江戸時代の終わりに渡来し、本格的に普及したのは昭和40年頃
 開花時期(収穫時期)は7月~10月


キウイフルーツの雄花・雌花が咲いた

2016-06-01 | 園芸
 天気は晴れ。風が少し強く、昨日からの名残り風かな。
 一週間前に歯の治療をしたが、思ったより痛みなどが残った。頬も腫れ、ウドンだけの食事だった。
 しばらくぶりに畑に行ったら、”キウイフルーツ”の花が咲き終わりそうだった。”キウイフルーツ”は雌雄異株なので、花は雄花と雌花。花の中央から、白い花柱が出ているのが雌花で、これが実となる。
 ”キウイフルーツ”の名は、ニュージーランドの国鳥”キウイ”に外観が似ているから。”キウイフルーツ”の実は褐色の産毛がある楕円ボール形で、鳥とは大きさが違うけど良く似てる。鳥の”キウイ”は、ニュージーランドに生息する飛べない鳥類(大きさはニワトリくらい)。
 キウイフルーツ
  (Kiwi fruit)
 マタタビ科マタタビ属
 落葉蔓性植物
 雌雄異株
 原産地は中国中部、これが1904年にニュージーランドに移入されて改良された
 開花時期は5月~6月
 果実は10月~11月頃に収穫


 上:雄花 下:雌花


オルレアの花が咲きだした

2016-05-17 | 園芸
 朝から雨。午後に少し雨足が弱くなった。
 雨に濡れる”オルレア”の花、咲きだした。種を少し蒔いた記憶、との話。でも昨年の種か、”こぼれ種”かな。本来は多年草(宿根草)だが、夏の高温多湿に弱く、夏には枯れる一年草と扱われている・・秋まきの一年草。
 ”オルレア(オルレア・ホワイトレース)”の花は白いレース状の花、夏向きの花である。ホワイトレースフラワー(セリ科アンミ属、別名:ドクセリモドキ)に似ている。
 オルレア
 (オルレア・ホワイトレース、オルレア・グランディフローラ)
 学名:Orlaya grandiflora
 セリ科オルレア属
 原産地はヨーロッパ
 一年草扱(常緑多年草)
 開花時期は4月~7月
 小さな白い花が集まり、レースのような花序
 ホワイトレースフラワー(別名:ドクゼリモドキ)に似る


トマトの毒性成分であるトマチンの蓄積量をコントロールする遺伝子を発見

2016-05-04 | 園芸
 奈良先端科学技術大学庄司翼准教授らは、農業・食品産業技術総合研究機構、明治大学、理化学研究所、東京工業大学、筑波大学の研究グループとの共同研究で、トマトの毒性成分であるトマチンの蓄積量をコントロールする遺伝子を発見した(4月26日)。この遺伝子は、トマチンの生成過程に関わるすべての遺伝子を統括する「マスター遺伝子」で、この遺伝子を使い、トマトやジャガイモなどに含まれる毒性成分の抑制への応用が期待される。
 トマトやジャガイモなどのナス科植物には毒を含むものが多く存在する。トマトの青い果実やジャガイモの塊茎から出る芽には、それぞれトマチンやソラニンなどの毒性グルコアルカロイドが含まれており、しばしば食中毒の原因となっている。
 今回、同じナス科植物であるタバコの毒性成分であるニコチンの量をコントロールする遺伝子と、構造的によく似た遺伝子(JRE4)をトマトから発見。このJRE4遺伝子は、トマチンを作る過程の反応を担う数多くのタンパク質の蓄積を統括的に調節する"オーケストラの指揮者"のような働きを持つマスター遺伝子であることを明らかにした。
 ニコチンとトマチンが作り出されるメカニズムはそれぞれ全く異なっているが、今回の研究で、異なる合成メカニズムをもつ毒性成分が、意外にも、共通のマスター遺伝子によって支配されることが示された。
 ◆トマト(学名:Solanum lycopersicum)
 トマトは、南米アンデス山脈高原地帯原産のナス科ナス属の植物、およびその果実。
 果実は食用として利用される。日本語では唐柿(とうし)・赤茄子(あかなす)・蕃茄(ばんか)などと言う。
 トマトの毒性
 トマトには毒性グルコアルカロイド(トマチン)が含まれる。その含量は品種などで異なるが、測定例では、花 (1100 mg/kg) 、葉 (975 mg/kg) 、茎 (896 mg/kg) 、未熟果実 (465 mg/kg) 、熟した青い果実・グリーントマト (48 mg/kg) 、完熟果実 (0.4 mg/kg) という報告がされている。通常食用にされている品種の完熟した果実のトマチンの人への健康被害は無視できる、と言う。

 曇り、午前は雨勝ち。
 ”ツリナバ”の花が咲きだした。花は小さな(径8mm位)5弁花で、緑白色~淡紫色である。この花は実となり、秋には赤く熟して裂開し、朱色の種子が見える。朱色の種子は5個程だ。名(ツリバナ:吊り花)の由来は、見た通り長い果(花)柄の先に花や果実を吊るした様な姿から。
 朱色の仮種皮に包まれる様な果実の様子が似ているニシキギ属には、”ツリバナ”の他に”ニシキギ””マユミ””マサキ”がある。
 ”ツリバナ”は、朱色の仮種皮に包まれた種子が5個
 ”ニシキギ”は、種子が2個で、枝に板状のコルク質の翼(よく)がある
 ”マユミ”は、種子が4個
 ”マサキ”は、種子が4個で、常緑樹
 ツリバナ(吊り花)
 ニシキギ科ニシキギ属
 落葉低木
 開花時期は5月~6月
 葉の脇から長い柄を出し、径1cm程の緑白色~淡紫色の花が咲き、集散状に垂れ下がる
 9月頃に果(さくか)は熟して裂開し、赤色の種子を現す


クルミの雄花と雌花

2016-05-01 | 園芸
 今日は5月1日。5月と聞くと、冬は終わり春ももう終わりかなと感じる。でも北海道では雪、冬はまだ終わってないのかな。
 天気は午前は曇りで時々雨、午後は曇りで時々晴れ。気温は高くなく、肌寒さを覚える。
 梅田川岸に大きな”クルミ”の木があり、花が咲いている。雌雄同株なので、同じ木に雄花と雌花が別々に咲く。枝に直立して赤い花が雌花、枝から垂れている房が雄花である。当然ながら雌花がクルミの実になる。”クルミ”は自家結実性であるが、雌花と雄花の開花時期がずれる、所謂「雌雄異熟」である。
 ”クルミ”の実は、古くから食用として利用され、紀元前7000年前から人類が食用としていたと言われる。日本では縄文時代から種実の出土事例がある。「延喜式」に貢納物のひとつとして記され、「年料別貢雑物」には甲斐国などに”クルミ”の貢納が規定されており、平城宮跡出土の木簡にもクルミの貢進が記されている。
 日本にはヒメグルミやオニグルミなどが自生しており、栽培されずに野生の果実を利用している程度である。営利栽培されているのは、中国・朝鮮から渡来したテウチグルミ(別名、カシクルミ)をもとに、わが国で改良された信濃グルミと呼ばれる系統が中心、と言う。梅田川のこの”クルミ”の品種は分からない。
 クルミ(胡桃)
 「胡桃」は呉の国から渡来したことから
 「クレミ:呉実」の転訛からと言う
 クルミ科クルミ属
 落葉高木
 雌雄同株
 開花時期は5月~6月
 収穫期は9月~10月


イネの栄養の吸収・蓄積を促進させる遺伝子を発見

2016-04-20 | 園芸
 農業生物資源研究所(生物研)は、「植物の主要な栄養素を含む複数の栄養素をバランスよく吸収し、蓄積を促進させるイネの遺伝子を発見した」と発表(3月29日)。
 本研究は、栄養素(窒素、リン酸、カリウム)を含む複数の栄養素をバランスよく吸収し、蓄積を促進させるイネの「RDD1遺伝子」を発見したもので、人為的に「RDD1遺伝子」を強く働かせたイネは、特別栽培米と同等の少化成肥料栽培での収量が普通のイネと比べ最大で約2割増加した。このような、複数の栄養素の吸収・蓄積をバランス良く促進させる遺伝子は初めての発見、と言う。
 植物の遺伝子機能を利用して肥料に含まれる栄養素の吸収を促進させる試みは、単独の遺伝子の働きを改変することで1~2種類の栄養素の吸収もしくは蓄積を促進させた例がある。しかし、特定の栄養素のみの吸収・蓄積を強化すると栄養素バランスが崩れるため、収量の増加にはつながっていなかった。
 生物研ではイネの水・栄養素を輸送する維管束に「RDD1」タンパク質の局在を見出しており、このタンパク質が栄養素をバランス良く輸送する鍵となっているのではないかとの研究を行っていた。研究では、人為的に「RDD1遺伝子」を強く働かせたイネは、温室での少化成肥料栽培(慣行栽培の半分、特別栽培相当)において、収量(もみ重)が親系統に比べて最大で約2割増加した。低栄養条件での水耕栽培(各栄養素が通常の半分以下)では、通常のイネと比べて肥料三要素である窒素、リン酸、カリウムに加え、塩素とマグネシウムの吸収と蓄積が促進された。これらの結果から、RDD1遺伝子を強く働かせたイネでは光合成および収量の増加に必要な栄養素の供給が増強されることが示唆された。
 今後、新たな品種や栽培技術の開発により、「RDD1遺伝子」の機能を強化することで、少ない肥料で通常と同様の収量を得ることが可能になり、低コスト化に加え、土壌に残った余分な肥料による環境汚染を防ぐなどのメリットが得られる、としている。

 晴れ、風が少しある。穏やかな天気、熊本を思い、この穏やかさを届けたい。
 散歩していたら知人に出会い、お庭で”ゲンペイモモ(源平桃)”が咲いているから、とのお話。早速お庭に出かけて鑑賞。植えてから数年程とのことで、花の数は多くない。でも、三色に咲いているのを見たら、綺麗・お見事。
 ”ゲンペイモモ”は、花を観賞する品種の”ハナモモ”と呼ばれる品種。1本の木から白・紅色の花が咲き、”サキワケモモ(咲き分け桃)”とか”ジツゲツトウ(日月桃)”とも呼ばれる。源平桃(げんぺいもも)の、源平は花色の白と紅からで、白色が源氏の旗から、紅色は平氏の旗からで、白・紅と咲き分けるからと言う。
 ”ゲンペイモモ”の花は、紅・白・中間の絞りの乱れ咲きは、年により白・紅のマダラ模様は一定でない、と言う。この花色の不規則さが面白く、また不確実さが楽しみでもある・・来年はどうだろう。
 ゲンペイモモ(源平桃)
 バラ科サクラ属
 落葉小高木
 原産地は中国、桃の字は中国から
 開花時期は3月~4月
 花は5弁花
 1本の木に、花色の桃色・白色・紅色が乱れ咲


ヒサカキ(姫榊)の雄花と雌花

2016-04-10 | 園芸
 今日の天気は晴れ。昨日より風が穏やか、最高気温は大分低く13℃位かな。
 背が高い木で、塀から道に少し飛び出た枝に、枝の下側にぶら下がるように、小さな花がビッシリと付いている。ヒサカキの花だ。”ヒサカキ”は雌雄異株とされており、お見せするのは、雄花と雌花。雄花はオシベだけがあり、雌花はメシベだけがある・・当たり前かな。実は雌花の木に付く。因みに、雄花・雌花だけを付ける雄株・雌株だけでなく両性花の株もあると言う。
 名(ヒサカキ)の由来は、「榊に非ず」から「非さかき」説、サカキより小振りから「姫サカキ」説がある。
 ヒサカキ(姫榊)
 学名:Eurya japonica
 ツバキ科ヒサカキ属
 雌雄異株
 常緑小高木
 開花時期は3月~4月
 白い小さな花が葉腋(ようえき)に付ける
 5弁花で花径は数mm
 雄花は鐘形で、雌しべは退化して見えない
 雌花は杯形、雌しべのみで花柱は3裂してる
 果実も径数mm程で、秋に黒紫色に熟す
 サカキの代用として枝葉を神前に供える


 上:雄花、下:雌花


アオキの雄花と雌花

2016-04-09 | 園芸
 今日の天気は晴れ。気温も高く、最高気温20℃とか・・暖かい。
 先月(3月)の始めにはまだ赤い実を付けていた”アオキ”。今月(4月)始めには赤い実はなく、花が咲きだしている。雌雄異株なので、それぞれの株に紫褐色の小さな花の雄花・雌花が咲く。実は雌花に付く。雄花には雄しべが4本、雌花は雌しべが1本ある。
 ”アオキ”は、日本の古来種で、学名は”Aucuba japonica:アウクバ ヤポニカ”とある。名(アオキ:青木)の由来は、冬でも青々とした常緑の枝・葉からのアオキバ(青木葉)からと言う。
 アオキ(青木)
 別名:青木葉(あおきば)、ダルマノキ
 ミズキ科アオキ属
 常緑低木(樹高は1~3m程)
 枝は緑色、古くなると木質化し灰褐色
 開花時期は3月~5月
 雌雄異株で、枝先に紫褐色の小さな花が咲く
 果実は雌株に付く、実は1~2cm程の楕円形で深紅色となる
 果実が黄色のキミノアオキ、白色のシロミノアオキがある
 葉には、斑入の葉の園芸種もある


 上:雄花、下:雌花


ポプラの木質をイネの遺伝子で増強

2016-03-27 | 園芸
 木は、セルロース、ヘミセルロース、リグニンが主要成分で、細胞学的には二次細胞壁が蓄積したものである。これら木質は草本植物でも茎の乾燥重量の半分以上を占め、植物が直立するために欠かせない。
 近年、地球温暖化抑制や枯渇する化石燃料を代替するため、植物由来の燃料や材料の開発が進められている。しかし、現在の植物由来バイオエタノールやバイオマテリアルは、食糧生産との競合が問題となっている。このため、食糧ではない木質を原料とした第二世代のバイオエタノールやバイオマテリアルの開発と普及が期待されている。
 産業技術総合研究所などの研究グループが、イネの遺伝子を使ってポプラの木質を大幅に増強する技術を開発と発表した(1月29日)。ポプラは落葉広葉樹で、成長が速いが材質は柔らかく用途が限られていた。これにより、高い強度の木材や環境に優しい燃料・材料の開発につながると期待される。
 イネの木質(茎)の成長を制御している「OsSWN1転写因子」と呼ばれる遺伝子に、木などの木質生産を活性化する働きがあることに着目。この遺伝子をポプラに導入する技術開発に成功した。これにより、ポプラの木質の密度は約4割、強度は約6割高まった。
 この技術を世界の木質生産用樹木の約20%に適用し、バイオエタノールの生産効率を50%向上させることができれば年間約4,000万トンの二酸化炭素(CO2)を削減する効果がある、と言う。

 今日は雲が少ない晴れ。風も穏やかなので、日当たりのいい場所では小春日和。
 いつもの散歩道で見つけた”キブシ”の花。枝にはまだ葉がなく、淡黄色の花を沢山つけた穂状花序が垂れ下がっている。花は丸くプックリとしている。”キブシ”は雌雄異株で、外見で雌雄の区別は難しい。雄花は淡黄色、雌花はやや緑色を帯びる、と言うが分からない・・。因みに、キブシの花は早春の山菜として、おひたし・天ぷらにして食べることができる。
 名(キブシ:木五倍子)の由来は、果実をタンニンを多く含み染料の原料である五倍子(ふし、ヌルデの虫こぶ)の代用として使ったから。
 キブシ(木五倍子)
 別名:木藤(きふじ)、豆五倍子(まめぶし)
 キブシ科キブシ属
 落葉低木、雌雄異株
 日本固有種
 開花時期は3月~4月
 葉が出る前に、薄黄色の釣鐘型小花(1cm以下)が葡萄の様に垂れ下がって咲く
 果実は径1cm程の卵形・球形で、熟すと黄褐色になる


光合成しない新種植物、「ヤクシマソウ」と命名

2016-02-25 | 園芸
 神戸大大学院理学研究科の末次健司特命講師らは、鹿児島県屋久島で、光合成をしない植物の新種を発見、「ヤクシマソウ」と命名した。日本の植物研究雑誌に2月19日発表した。
 昨年(2015年)10月、末次特命講師と屋久島在住の写真家山下大明氏が島南部の低地照葉樹林で見つけた。東京大・東北大の研究者と分析し、よく似た「ホンゴウソウ」と雄花、雌花の構造が違うことなどから新種と確認した。「ヤクシマソウ」は、光合成をする代わりに根から菌糸を取り込んで分解して栄養を得る「菌従属栄養植物」の一種。地上に出ている高さは3cm~5cmで、先端に濃い紫色の花を付ける。
 末次特命講師は「屋久島の生態系の豊かさを示す発見。低地照葉樹林は世界遺産や国立公園に指定されている地域ではないが、保護する必要があるとあらためて認識した」と言う。
 ◆ホンゴウソウ 岡山理科大・植物生態研究室(波田研)のHPより
 ホンゴウソウ  Andruris japonica (Makino) Giesen (ホンゴウソウ科ホンゴウソウ属)
 ホンゴウソウは多年草の腐生植物で、暗い林床下の落ち葉の間にはえる。
 地上茎の長さは3~5㎝で、太さは0.5㎜以下である。葉は鱗片状で長さ1.5㎜ほどで葉緑素は無く、退化している。花は7~10月に開花し、茎の先端に長さ数cmの花序を形成する。茎の先端に雄花をつけ、その下には雌花があり、若い花は多数の柱頭をのばしている。植松栄次朗らによって三重県北部の楠町本郷の樹林内で発見されたので、この名がつけられた。日本には本種のほかに、ウエマツソウ、スズフリホンゴウソウ、タカクマソウの3種が分布している。

 天気は晴れ。風があり冷たく、寒い。でも雪は融けた。
 歩道横の小さな庭で、”ハナカンザシ”の花が咲いている。少し前から咲いているようで、萎れた花もある。花の花弁・・総苞(苞は葉の変形したもの)・・に触るとカサカサと枯れた感じの音がする。名(ハナカンザシ:花簪)の由来は、茎の先の花が簪(かんざし、女性の髪にさす飾り)の様だからと言う。
 ”ハナカンザシ”と呼ばれるのには2種類あり、草丈が20cm程で花の大きさが3cm程の白花が咲く種類、草丈が高く(50cm位)花の大きさが5cm程で白や桃色の花が咲く種類がある。写真の花は、前者の花。
 ハナカンザシ(花簪)
 別名:アクロクリニウム、ヘリプテラム
 英名:Strawflower
 キク科ハナカンザシ属
 一年草(本来は多年草)
 原産地はオーストラリア
 開花時期は4月~7月


とうほく蘭展&バラとガーデンフェスタ2016

2016-01-28 | 園芸
 天気は雲多いが晴れ。気温は少し高いので雪がとけるかな。
 今日から始まる「とうほく蘭展&バラとガーデンフェスタ2016」、蘭(らん)やバラが華やかに共演する。朝から行ってきた。
  期間:2016年1月28日(木)~2月1日(月)
  会場:夢メッセみやぎ (仙台市宮城野区港3-1-7)
  時間:9:30~17:00(入場は16:15まで)

 出展作品の審査は前日(1月27日)にあり、蘭個別株部門は687点の中から沖縄県八重瀬町町田繁さんの「ブラソカトレア キャサリン H・チャサム『マチダ』」が最優秀の河北賞に選ばれ、蘭展全体のグランプリにも輝いた。


 特別作品展示 (とうほく蘭展河北賞5回受賞 斎藤正博氏による)


 フラワーアレンジメント


 個別株展示


 生け花は宮城県華道連盟の、小原流・静月流・本原遠州流・道風流・古流松藤会・仙昇池坊・池坊・龍生派・花芸安達流・清泉古流・古流松應会、が展示されていた。


 会場


イヌサフランに花が咲いた

2015-09-26 | 園芸
 今日の天気は、朝は雨、昼過ぎから曇り空。
 早朝の散歩は小雨が降っていた。近所のお庭で花を咲かせている”イヌサフラン”を見つけた。散歩から帰ったら、報道で「イヌサフランで食中毒、女性死亡」とあった。高齢女性が23日に食中毒で死亡したとの発表である。これによると、自宅の庭で栽培していたイヌサフランを生で食べた後、吐き気・嘔吐などの症状が表れ、医療機関を受診し、入院して治療を受けたが死亡した、との記事。合掌。食中毒には気をつけよう。
 厚生労働省の植物性自然毒 高等植物の説明では、
 イヌサフラン(別名:コルチカム)
  分類:ユリ目 Liliales、ユリ科 Liliaceae、イヌサフラン属 Colchicum
  (APG 分類体系ではユリ目、イヌサフラン科、イヌサフラン属 )
  学名:Colchicum autumnale L.
  英名:autumn crocus
  生育地:ヨーロッパ中南部~北アフリカ原産の球根植物
   日本には明治時代に渡来し、園芸植物として広く植えられる
  形態:多年生の球根植物
    球根は径3~5cmの卵形で、9月~10月に花茎を 15cm ほど伸ばし、
    アヤメ科のサフラン Crocus sativus L. に似た花をつける。
    室内に放置した球根からも開花する。翌春に 20 ~ 30cm ほどの葉を根生する。
    耐寒性が強く、何年も植えたままで開花する。
  毒性:全草に毒性あり
  毒性成分:アルカロイドのコルヒチン( colchicine )
    種子には 0.2%~0.6%、鱗茎には0.08%~0.2%含まれる
  鎮痛薬として使用されるが、嘔吐・下痢などの副作用を示す 。
  中毒症状:嘔吐、下痢、皮膚の知覚減退、呼吸困難、重症の場合は死亡することもある。
    ヒトの最小致死量は体重50 kgの場合、コルヒチンとして4.3mg程度。


植物の葉に超音波を当てて水分量を判定

2015-07-07 | 園芸
 桐蔭横浜大学の杉本恒美教授らは、「植物の葉に超音波を当て、その揺れ方から水が不足気味かどうかを判定する」技術を開発した(6月22日、新聞記事)。
 植物は水分量が減ると茎の強度が落ち、揺れ方が変わって周波数が下がる。新技術は特殊なスピーカーで植物の葉に超音波を当て、それに合わせて葉が揺れる周波数を検出用レーザーで調べる。これでコマツナを調べると、光合成や呼吸など活動に合わせて昼夜の水分量が変動していた。水やりを止め、葉がしおれる数日前から昼夜の変化が小さくなることも分かった。
 水不足を調べる技術としては、土に水分センサーを差し込む手法などがあったが、土の情報しか分からず精度に課題を抱えていたと言う。今後はレーザーに代えて安価な音波センサーを使う手法などを検討する。
 この手法は、コンクリートの強度検査法を応用したもの。杉本教授は、コンクリート構造物の劣化を音波を使って検査する非接触音響探査法を開発している。これは、音波がコンクリート面を振動させ、その振動を振動計で計測し、固有振動(共振)を分析することで劣化を検出する仕組み。

 今日7月7日は、七夕の節句である。江戸時代に幕府が公的な行事・祝日として定めた五節句、人日の節句・上巳の節句・端午の節句・七夕の節句・重陽の節句である。
 天気は晴れ。今日の畑作業はジャガイモ掘り。全部を掘るのは疲れるから少しだけ。
 ジャガイモは、分枝した地下茎にデンプンが蓄えられて芋となったものである。この芋を掘り出す・・深さ15cm位かな。
 日本では、98品種が品種登録(2011年現在)されていると言われる。畑で植えたのは、ダンシャク(男爵)とメークインの二大品種。
 ダンシャクは、デンプンが多くホクホクした食感が得られるが、煮くずれしやすい。潰してから使う料理に適している。主に、東日本で主流の品種。
 メークインは、ダンシャクよりもねっとりしていて、煮くずれしにくい。煮て調理する料理に適している。主に西日本での消費が多い。
 ジャガイモ
 別名:馬鈴薯(ばれいしょ)、ジャガタライモ
 ナス科ナス属、多年草


ガーデン&エクステリア・希望の芽2015 へ

2015-05-24 | 園芸
 今日も晴れ、日差し強く気温も上昇。
 夢メッセで開催されている「ガーデン&エクステリア・希望の芽2015」に行ってきた。

 
 夢がひろがる。暮らしが広がる。
 2015年の最新エクステリア、創作ガーデン、花を一挙展示。

 会場には幾つものブースがある。
 施工・造園、グッズ・小物販売、花卉・種苗関連販売、ワークショップ、エクステリアメーカー、復興応援・・ブース。