昼頃は晴れ、お墓詣りをする。墓地の中に”シキミ”の木が1本あり、花が沢山咲いている。和尚さんの話では、随分前からあります、時々仏前に供えます、との事。
シキミの枝は仏事に使用する木として知られ、寺院や墓地に良く植えられている。葉を千切って匂いをかぐと良い香りがする・・葉や樹皮を線香・抹香に利用する。でも、全て(花・葉・実・根・茎にいたるまで)が毒で、特に果実・種子は有毒物質(アニサチンなど)を含んでいる。果実を食べると死亡する可能性がある。なので、「しきみの実」は植物としては唯一、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。
名(シキミ:樒)の由来は、前述の「悪しき実」が転訛し、シキミとなったとされる。他の説として、季節に関係なく芽を出すので「四季芽」からシキミ、やや平べったい形をした実の形から「敷き実」からシキミ、・・などがある。
シキミ(樒、櫁)
別名:ハナノキ、ハナシバ、コウシバ、仏前草
シキミ科シキミ属
広葉常緑樹の小高木、育つと樹高5m程
原産地は、日本・中国
開花時期は3月~4月
花は両性花。でも、雄しべが閉じているときに雌しべが開き、雄しべが開いているときに雌しべは閉じている(雌性先熟)
花色は黄白色。花弁と萼片が同色で同じ大きさなので見た目には区別がつかない