歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

甲州ブドウは欧州種と中国種との交雑

2013-11-16 | 園芸

 甲州ワインの原料であるブドウ品種の「甲州」が、欧州種と中国野生種の混合種、と(独)酒類総合研究所のDNA解析で分かった(11月7日)。「甲州」は、文献などから千年以上前の奈良・平安時代から日本にあるとされ、欧州種に近いと言われていたが、その起源は不明だった。
 DNA(遺伝子)解析は、「甲州」を中国などの自生種や交配で作られた栽培品種と比較し、甲州の遺伝子の4分の3が「ビティス・ビニフェラ」に由来し、残りは中国産の自生種だったことが分かった。研究チームは、「甲州」のルーツは「カフカス地方で生まれた欧州種がシルクロードを経由して中国に伝わり、中国種と交雑して日本に伝わったのではないか」との事。
 2010年、OIV(葡萄・ワイン国際機構:ブドウとワインに関する国際的機関)に、ブドウ品種「甲州」が日本固有の品種として初めて醸造用の品種として認められ、「Koshu」と品種名を表記したワインをEUに輸出することが可能となった。ワインには欧州産「ビティス・ビニフェラ」と北米産「ビティス・ラブルスカ」が主に利用されている。

 

 秋晴れの天気で、風もなく気温も冷たくない。日溜まりにいると暖かく「秋も深く、冬近し」を忘れる。
 モミジの紅葉は綺麗だが、ツタの紅葉・黄葉も綺麗だ。建物の外壁を伝う”ツタ”は、錦繍(きんしゅう)をまとうが如くだ。でも葉が落ちるのは早く、見頃は”今でしょう”かな。葉が紅葉する頃には、小さなブドウに似た実が黒紫色に熟している(話によると、渋いらしい・・食べたことはない)。
 名(ツタ:蔦)の由来は、伝う(つたう)からとの事。ツタは、夏に緑葉・冬に落葉し、夏蔦(なつづた)との別名がある。これに対して、冬でも緑葉なのは冬蔦(木蔦の別名)である。

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Tuta311163 ツタ(蔦)
別名:夏蔦(なつづた)
   錦蔦(にしきづた)
   地錦(じにしき)
   甘葛(あまずら)
ブドウ科ツタ属
落葉つる性木本
(夏緑性のツル植物)
巻きひげの先端の吸盤で樹木や壁を伝う
開花時期は6月~7月
花(数mm)は黄緑色で5枚の花弁
果実は球形の液果で10月頃に黒紫色に熟す


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第5回花市場まつり

2013-10-27 | 園芸

 今日はやっと晴れ。風が強く、まだ昨日の台風の影響が残っている感じ。
 朝一番に第5回仙台花市場まつりに出かけた。鉢花・切り花の展示・販売だけでなくフラワーアレンジメントの講習会もあった。今日の買い物は、切り花とチューリップの球根、そして来場記念に頂いたパンジーの鉢花。

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 第5回仙台花市場まつり

 平成25年10月27日(日)
 9:00~14:00
 仙台市中央卸売市場花き市場


 仙台市長の来場を見かけました


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 持込み作品コンテスト

 いい夫婦の日に花を贈ろう
 (11月22日)


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カイコの遺伝子配列約1万個の解読に成功

2013-09-24 | 園芸

 農業生物資源研究所・産業技術総合研究所・東京大、中国・西南大などの共同研究チームは、カイコの脳などの細胞でたんぱく質を作る約1万1000種類の遺伝子の情報を解読したと発表した(9月17日)。
 解読は、カイコの様々な14組織から細胞の中でたんぱく質を作るDNAを約25万個を収集し、この中から1万1104個の完全長cDNAの塩基配列を選抜した。また、病原性の微生物から身を守るたんぱく質などを作る未発見の遺伝子も新たに約3000種類見つけた。カイコの総遺伝子数は計算上約1万4000種類と推定されていたが、発見分を加えカイコの総遺伝子数は1万7000種類以上あると推定される。
 これらの成果によって、新しい農薬の開発や、遺伝子組み換えカイコを使った医薬品や検査薬の開発が期待されると言う。
 ◆カイコ(蚕)
 カイコ(蚕)はチョウ目(鱗翅目)カイコガ科の昆虫。
 クワ(桑)を食餌とし、絹を産生して蛹(さなぎ)の繭(まゆ)を作る。有史以来養蚕の歴史と共に各国の文化と共に生きてきた昆虫。
 カイコは多くの農業害虫と同じチョウ目に属するので、本研究により、チョウ目害虫に選択的に作用する害虫制御剤開発が進む。

 

 イチイは庭木や生垣で良く使われる常緑針葉樹である。小さい頃は”オンコ”と呼んでいた。この名はアイヌ語(onko)からとの事。
 このイチイに赤い実が数個付いているのを見つけた。赤いのは外側の多汁質の仮種皮で、中には黒い丸い種子がある。赤い仮種皮は甘く、小さい頃には良く採って食べた・・懐かし。黒い種子は固く苦いので食べずに吐き出す。種子には有毒アルカロイドのタキシンが含まれているとの事・・小さい頃には食べるなと注意されたっけ・・。イチイのタキシンは果肉を除く葉や植物全体に含まれると言われる。
 名(イチイ:一位)の由来に、古代(一説には仁徳天皇の時代)に高官の笏の材料にこの木が使われたからとの説、この木を使って笏を作った人が一位を賜ったとの説などがある。

Itii309241 イチイ(一位)
別名:笏の木(しゃくのき)
   蘭(あららぎ)
   おんこ
イチイ科イチイ属
針葉樹
寒さに強く、北海道までの寒冷地帯でも育つ
開花期は3月~4月
果実は10月頃黒褐色に熟す
木材として、緻密で狂いが生じにくく加工しやすい、光沢があって美しい
工芸品、天井板、鉛筆材など使われる。岐阜県飛騨地方の伝統工芸「一位一刀彫」が有名


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オクラを収穫

2013-09-08 | 園芸

 早朝に、ラジオを聞いていた連合いが「東京に決まった」と叫んで、目が覚めた。2020年のオリンピックの開催地に東京が決定した。若い頃に見たオリンピックがまた日本で見られると思えば嬉しい・・2020年までは生きてなくては。これを機に景気も震災地の復興・復旧も一段と発展するともっと良いな。
 今日は朝から雨。時々曇り。で、今日は畑の作業はお休み、散歩もなく、家で読書と書類などの整理。
 昨日は、オクラを収穫した。オクラの花はハイビスカス似の黄色の花で、早朝に咲いてもすぐに萎む1日花だ。開花後に直立する角状の実を付ける。実の成長は早く、開花から1週間~10日で長さ7cm~10cm程となる。この位が収穫どきである。品種には、実の切り口が五角形になるもの(五角オクラ)と丸いもの(丸オクラ)や赤オクラがある。私が作っているのは、丸角型の品種である。採り忘れて20cm程となっても軟らかい品種だ。
 私の好きな食べ方(レシピ?)を紹介しよう。
 ガクを取る・・塩を塗して軽く揉む・・串で数ヶ所穴を開ける・・塩が付いたまま熱湯で茹でる(2分位)・・直ぐに冷水に入れる・・小口切りにしてお好きな調味料(削り節など)を付けて・・食べる。

Okura309081 オクラ
別名:陸蓮根(おかれんこん)
   アメリカネリ
英名:okra
語源はガーナで話されるトウィ語 (Twi) のnkramaからとの事
アオイ科トロロアオイ属
日本では一年草(熱帯では多年草)
原産地はアフリカ北東部(エチオピアが有力)
エジプトでは、2000年前頃には栽培されていたと言われ、日本には中国を経て江戸時代の終わりに渡来し、本格的に普及したのは、昭和40年頃


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ツルムラサキを収穫

2013-08-27 | 園芸

 早朝は激しい雨、直ぐに止み晴れ。朝の風に涼しさを感じ、秋が近づいている。日中の残暑も厳しくなくなっている。
 雨上がりの畑でツルムラサキ(蔓紫、ツルムラサキ科)の新芽を収穫した。葉も食べれるが新芽(脇芽)が美味しい。新芽の先端20cm程を採り、茹でてゴマドレッシングやマヨネーズで食べるのが好きだ。特徴はモロヘイヤの様な粘り気があり、ホウレンソウに似た味だ。
 ツルムラサキには、ツルが赤紫色の品種と緑色の品種がある。赤紫色の品種(赤茎種)は花が美しく観賞用に栽培されることがある。食べて美味しい(と思う)のは緑色の品種で、畑のツルムラサキはこの品種。栄養価が高く、ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、鉄などのビタミンやミネラルを豊富に含むとの事。

Turumurasaki308271 ツルムラサキ(蔓紫)
ツルムラサキ科ツルムラサキ属
蔓性一年生草、蔓は2m以上
熱帯アジア原産、江戸時代に中国から伝来
日本で食用としたのは最近
開花期は7月~9月
新芽だけでなく、葉・蕾・花も食べれる


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陸稲で深根性遺伝子を発見、干ばつ対策作物に期待

2013-08-20 | 園芸

 (独)農業生物資源研究所、国際熱帯農業研究センター(コロンビア)、名古屋大学、(独)農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所は、稲の根を深い方向に伸ばす遺伝子(深根性遺伝子)を深根性陸稲から発見し、根の張り方が浅い(浅根性)稲にこの遺伝子を導入すると根が深くまで伸長し、深い所の水分を吸収できるので干ばつに強くなったと発表した(8月5日)。
 深根性遺伝子「DR01」を、遺伝子組み換えではなく交配によって浅根性の水稲に導入すると、根が2倍以上深く張った。深根性遺伝子「DR01」と似た遺伝子はトウモロコシやオオムギなどにもあることが判明。干ばつが起きやすい地域でもこの遺伝子の導入によって干ばつに強い作物の開発が期待される。尚、干ばつ耐性をこれほど飛躍的に高めた例はなく、世界で初めてとの事。
 ◆重力屈性
 植物の芽や根は重力に対してある方向に伸びる性質がある(重力屈性)。芽は重力に対して反対方向に伸び、根の先端は重力と同方向に伸びようとする。
 深根品種と浅根品種の根の長さが同じ場合、深根品種は土壌深層中の水分を獲得するのに浅根品種より有利となる。

 

 晴れた暑い日が続く。でも激しすぎる雨(集中豪雨)の地域もあり、日本列島は異常気象となった・・地球温暖化の影響かな。
 今日は朝から雨、午後は時々雨の曇り。チョット涼しくなったが、蒸し暑さが増したかな。
 「ヒマワリと電車」のテーマで写真を撮ろうと思ったが電車が早すぎて、ヒマワリだけの写真となった・・残念。ヒマワリは、”日まわり”花が太陽に向いて咲くから、太陽の動きに連れて動くと言われるが花首が柔らかい時期だけ。花言葉には、「私の目はあなただけを見つめる」「あこがれ」とか「にせ金貨」など。

Himawari308201  ヒマワリ(向日葵、日回り)
別名:日輪草(にちりんそう)
   日車(ひぐるま)
英名:Sunflower
   (太陽の花)
キク科ヒマワリ属
一年草
北米原産、16世紀に英国に伝わり、日本には17世紀に伝わる
開花時期は7月~9月
花は、頭状花序(多数の花の集合)で、大きな花の形となっている


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世界農業遺産に3地区(静岡・熊本・大分)新規登録か

2013-06-17 | 園芸

 先月(5月)末に開幕された「世界農業遺産国際会議」で熊本、静岡、大分の3地域が新たに世界農業遺産に認定されることが決まった。3県の知事が会議で候補地の特徴を説明し、国連食糧農業機関(FAO)関係者の審査に合格したものである。
 熊本県(阿蘇市など7市町村)
 野焼きによって草原を維持する農・畜産業の手法が評価された
 大分県(国東・宇佐地域の6市町村)
 名産品であるシイタケの育成にクヌギ林やため池といった生態系が有効と認定
 静岡県(掛川市など5市町)
 認定対象は、茶草場(ちゃぐさば)農法--ススキを敷いて湿度を保つ農法
 ◆世界農業遺産(GIAHS)
 世界農業遺産システム(Globally Important Agricultural Heritage Systems)は、2002年に国連食糧農業機関(FAO)が創設した制度。目的は、何世紀にも亘って発達・形成された農業上の土地利用、伝統的な農業とそれに関わって育まれた文化、景観、生物多様性に富んだ、世界的に重要な地域を次世代へ継承すること。
 これまでに世界で11ヶ国19件が認定されている。日本は2011年に登録が決まった能登半島と佐渡島の2地域。因みに、日本での認定は先進国では史上初との事。
 能登半島:伝統的な農山漁村の営みが残る里山・里海
 佐渡島:トキと暮らす郷づくり

  塀に絡まってテイカカズラの花が満開となっている。朝方の雨の名残で、葉も花も濡れており、艶やかな色を見せている。近くに寄ると甘い良い香りがする。でも葉や茎を切ると有毒な白い乳液が出る(毒の成分はトラチェロシドなど、汁液に触れるとかぶれる)。
 名(テイカカズラ:定家葛)の由来は、テイカは藤原定家、カズラはつる性植物を表し、藤原定家が愛する人(式子内親王:後白河法皇の第三皇女)を忘れられず、テイカカズラに変わって彼女の墓に絡みついたという伝説(謡曲の定家)に因む。

Teikakazura306171  テイカカズラ(定家葛)
キョウチクトウ科テイカカズラ属
原産地は日本、朝鮮半島
蔓性常緑低木、蔓長は2m~10m
付着根を出し、他の樹木などに這って成長
開花時期は5月~6月
花色は白、次第に淡黄色となる
花弁の基部は筒状で、先端は5裂して少し捩じれプロペラの様な形
果実は細長い袋果で二つが対になって下がる


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キウイフルーツの花(雄花・雌花)が咲き始めた

2013-06-06 | 園芸

 天気は曇りだが陽射しは強い。雨が降らないので、今日も畑で水掛け。
 気象庁は、全国的に今後1週間は雨の少ない状態が続くとの気象情報を発表(6月5日)。偏西風(日本上空を西から東に吹く風)が、南下したため本州にかかっていた梅雨前線も沖縄付近まで南に下がった。多雨傾向になるのは、6月中旬頃からとの事・・雨乞い祈願がいるかな。
 気象庁のまとめによると(6月3日)、春(3月~5月)の日照時間が東日本・西日本で統計史上最長を記録し、西日本では降水量が最少を記録した。日照時間は、東日本では平年比119%、西日本は120%。降水量は、東日本で平年比79%(史上5番目に少ない)、西日本は59%(1946年以降最少)。

 

 キウイフルーツの花が咲き出した。畑には雄株と雌株の2本が植えられており、それぞれ雄花、雌花がほぼ同時期に咲き出した。昨年は雄花が先行したが、今年はほぼ同じ時期の開花だ。花の数は多いが・・上手く受粉できるかな。因みに、雌花が受粉できるのは3日程度で、半開き(お椀形の花姿)が適時との事(花が開いてしまうと受精しない)。
 ◆キウイフルーツ(kiwifruit)
 マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性植物、雌雄異株
 花(雄花・雌花)は5月~6月に咲く
 実は1個100g程度となり、10月~11月頃に収穫
 原産地は中国中部だが、1904年にニュージーランドに移入・改良された
 キウイフルーツの名は、ニュージーランドの国鳥”キウイ”に外観が似ているから
 (”キウイ”は、ニュージーランドに生息する飛べない鳥類)
 ◆雄花・雌花
、雄花:葯(やく)を付けた雄蕊(ゆうずい、おしべ)が沢山出る
 雌花:花の中央から白い花柱(子房の上の円柱状のもの)が出ている

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今日(6月5日)の畑の葱坊主

2013-06-05 | 園芸

 今日も晴れて良い天気。でもこの所まとまった雨が降らず、お湿り程度もない。
 今日の畑仕事は専ら苗・種などに水掛け。雑草も生育が悪いので、少しだけの雑草取り。
 畑ではネギ類の花、葱坊主(ねぎぼうず)が咲いている。ネギ(葱:学名 Allium fistulosum')はネギ属(ユリ科、ネギ科)の植物で、ネギ属には700種以上もあると言われる。野菜・香辛料など食用となっているものが多い。食用以外に観賞用植物として栽培されるものがあり、これらを”アリウム”と呼び食用と区別している。

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 食用のネギの葱坊主
 (ねぎぼうず、ネギの花)
数百もの小さな花の集合である

ネギ(葱)
ネギ科ネギ属(APG植物分類)
ユリ科ネギ属(クロンキスト体系)


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アサツキ(浅葱)
別名はイトネギ、センブキなど
ネギ属の球根性多年草
花茎の丈は40cm~60cm
開花時期は5月~6月
名の由来は、葉の色が葱(ネギ)より薄いから「浅つ葱(き)」との事


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大きなボール球の様な葱坊主

アリウム・ギガンチウム
別名:花葱(はなねぎ)
草丈は20cm~120cm
開花時期は4月~7月
アリウムには幾つもの品種があるが、代表的なのがこの”アリウム・ギガンチウム”。単に”アリウム”と言えばこれを指すことが多い。


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今日(5月28日)の農業園芸センター

2013-05-28 | 園芸

 今日の天気は晴れ、時々曇り。風が強く、畑は乾燥しているので、土埃が舞っていた。
 畑の苗と種に水やりをして今日の農作業は終わりとした。その足で仙台市農業園芸センターへ出かけた。
 センターでは”春の盆栽展”が開かれていた。

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 見事な作品に感心。幾つかの作品を紹介。

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 品名:ヤマモミジ

 出品者:雫石 正


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 品名:五葉松

 出品者:玉川 勉


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 品名:米栂(こめつが)

 出品者:安藤 重寿


Nougyouen305286
 品名:シャクナゲツツジ

 出品者:日地谷 正一


 ◆仙台市農業園芸センター
 場所:仙台市若林区荒井
    (海岸から約2.5km離れている)
 前身:伊達家31代当主伊達邦宗が開いた養種園が前身
    養種園を移転させる形で開園した
 開園:1989年6月、仙台市緑の名所100選に選ばれている
 再整備:津波被害を受けた農業園芸センターは、民間活力で再整備を進める方針(H25.5決定)。レストランや直売所を新設。2015年度のリニューアルオープンを目指す。

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 植物が枯死するなど被害が大きかった「大温室」は撤去する


畑の葱坊主

2013-05-25 | 園芸

 ここ暫く良い天気が続いている。でも今日の風は少し冷たい感じがする。
 午前に畑作業をする事にした。先日は茄子苗を植え、豆や大根の種を播き、種芋を植えたので、今日はトマト苗を植えた。植えるのはまだ残っているが今日はこれまで。
 昨年からのネギに花が咲いた。昨年はお隣りさんなどからネギを沢山いただいたので食べきれなかったからだ。葱坊主(ネギの花)が出たネギは堅くなってしまう(残念ながら堅くて食べられない)。

Negi305251  ネギ(葱)
ネギ科ネギ属(APG植物分類)
ユリ科ネギ属(クロンキスト体系)
原産地は中国西部・中央アジア
葱坊主(ねぎぼうず、ネギの花)は数百もの小さな花の集合である
食用とするのは全て葉で、白の部分を葉鞘、緑色の部分を葉身と言う
食文化として、「関東は白、関西は緑」だった。近年では料理によって使い分ける・・との事


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 畑仕事をすると、雑草が気になる。雑草でも綺麗な花が咲いていると、取ってしまうのがもったいない気がする。でもやっぱり取ってしまう。良く目につく花は、カタバミやアカカタバミで、いたる所で繁殖している。カタバミの葉が赤紫色のものをアカカタバミと言う。
 カタバミは、葉に水溶性蓚酸(しゅうさん)塩やクエン酸、酒石酸を含むため、噛むと酸っぱい味がする。日本の地方名に、「すいば」「しょっぱぐさ」があると言うのはこれからだろう。カタバミは、酢漿草・傍食・片喰・片食などと書くが、様々な由来からと言う。
  葉が食べられたように欠けているから
  片葉が3つだから(片葉三)
  葉が茎の上にだけ伸び、下には伸びないから

Akakatabami305251  アカカタバミ(赤片喰、赤酢漿草)
カタバミ科カタバミ属
多年草
カタバミより全体にやや小さく、赤紫色
環境に対する耐性が高く、繁殖力旺盛
開花時期は4月~10月
花は径5mm~8mm程で、黄色の5弁花。花弁の付根付近に赤い斑が入る


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みどりの日(5月4日)の石楠花

2013-05-04 | 園芸

 今日(5月4日)はみどりの日。「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育む」ことを趣旨とした祝日で休日。
 みどりの日は、昭和天皇の「天皇誕生日」である4月29日(祝日)であった。昭和64年(1989年)1月7日の今上天皇即位により、「天皇誕生日」を今上天皇の誕生日の12月23日に改められたので、4月29日をみどりの日としたものである。その後、「みどりの日」を5月4日と改め、祝日として存続させることになった。昭和天皇の誕生日の4月29日は、昭和の日(国民の祝日)としている。
 今日は、「自然に親しむ・・」から、晴天でもあり泉ボタニカルガーデン(仙台市泉区)に出かけた。ボタニカル(botanical)とは、「植物の、植物学的な」などの意味・・英語でなくとも植物園で良いと思うけど。
 園内には、シャクナゲ(石楠花)が咲き、リュウキンカ(立金花)が満開、ミズバショウ(水芭蕉)やワサビ(山葵)等などと色々な花が咲いている。

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 シャクナゲ(石楠花、石南花)
ツツジ科ツツジ属
常緑広葉樹
開花時期は4月~5月
花径は5cm~10cm
花色は紅紫・白・桃・黄・赤


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 園内にはリュウキンカの小道があり、リュウキンカ(立金花)が満開。

Ryukinka305041  リュウキンカ(立金花、流金花)
キンポウゲ科リュウキンカ属
多年草
水辺や湿地などに生育
ミズバショウ(水芭蕉)の群生地で見られることがある。水芭蕉の咲く頃に一緒に咲きそろう
開花時期は5月~7月
花は径3cm前後で黄色(ピカピカした黄色)
5枚の花弁の様に見えるのは萼片で、花弁はない
名(立金花)の由来は、花茎が立って黄金色の花を付けるからと言う


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アオキの雌花と雄花

2013-04-30 | 園芸

 朝は少し雨が残ったが、一日曇り空。風もなく寒さを感じない気温。
 散歩中にアオキの赤い実がまだ付いているのを見つけた。触ってみたら随分と軟らかだった。鳥に食べられずに残ったのかな。
 赤い実と一緒に花がさいていた。アオキは雌雄異株だからこの木は雌の木、花は雌花だ。

Aokimesu304301  アオキ(青木)
別名:アオキバ
   ダルマノキ
ミズキ科アオキ属
常緑低木、樹高は1~3m程
枝は緑色、古くなると木質化し灰褐色
開花時期は3月~5月
雌雄異株で、枝先に紫褐色の小さな花が咲く
雄花は雄しべが4本、雌花は雌しべが1本
果実は雌株に付く
実は1~2cm程の楕円形で深紅色となる。果実が黄色のキミノアオキ、白色のシロミノアオキがあると言う。


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 散歩道には雄花も咲いている。
 雄花は雌花より、花の数が多い。咲く時期は、雄花が少し早く、雌花は遅れて咲くようだ。

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農業園芸センターで雪割草の展示即売会

2013-02-28 | 園芸

 今日は晴れ。気温も上昇し、最高気温10℃位、風にも寒さを感じない。この気温は今日と明日だけで、明後日は冬の気温となる予想。 お天気も良いので仙台農業園芸センターでの雪割草展示即売会に出かけた。センターには大温室グリーンギャラリーがあるが津波(3.11)で被害を受け、まだ復旧していない・・さびしい。
 ユキワリソウ(雪割草)はキンポウゲ科のミスミソウ(三角草)、スハマソウ(洲浜草)、オオミスミソウ(大三角草)、ケスハマソウ(毛洲浜草)の選抜種やその交配種の総称である。花は早春の2月~3月に、多彩多様に咲く。特にオオミスミソウの変異は豊富との事。

Nougyouc30228
 農業園芸センター

 雪割草展示即売会
 2月28日~3月3日


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 センターの梅林。梅はまだ咲いていない。蕾がヤット膨らみ出した。

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2013年春の桜開花予想の発表

2013-02-08 | 園芸

 日本気象協会は、桜(ソメイヨシノ)の開花予想(第1回)を発表した(2月7日)。
 これによると、桜(ソメイヨシノ)の開花は、九州から東海地方にかけては平年より早いか平年並み、関東から北海道にかけては平年並みとの事。
 桜の開花は、冬に低温の時期があり、春先にかけて気温が高いほど開花が早くなると言われる。
 ◆気温の長期予報(JWA)
       2月    3月        4月
 北日本 平年並  平年並か低い 平年並
 東日本 高い    平年並か低い 平年並
 西日本 高い    平年並か低い 平年並
 ◆各地の桜(ソメイヨシノ)の予想開花日の傾向(2013年2月7日発表)
                  予想開花傾向 予想開花日  平年開花日  昨年開花日
 九州地方 福岡県福岡市   早い     3月20日頃   3月23日    3月27日
 四国地方 高知県高知市   早い     3月18日頃   3月22日    3月21日
 中国地方 広島県広島市   早い     3月24日頃   3月27日    4月2日
 近畿地方 大阪府大阪市   早い     3月25日頃   3月28日    4月2日
 東海地方 愛知県名古屋市 平年並    3月24日頃   3月26日    3月30日
 関東甲信 東京都東京都心 平年並    3月25日頃   3月26日    3月31日
 北陸地方 新潟県新潟市   平年並    4月9日頃   4月9日     4月16日
 東北地方 宮城県仙台市   平年並    4月12日頃   4月11日    4月18日
 北海道  北海道札幌市   平年並    5月4日頃    5月3日     5月1日
   平年:1981年~2010年 累年平均値
   早い:平年よりも3日から6日早い
   かなり早い:平年よりも7日以上早い
   平年並:平年との差が2日以内
   遅い:平年よりも3日から6日遅い
   かなり遅い:平年よりも7日以上遅い
 ◆一般財団法人日本気象協会
      http://www.jwa.or.jp/

 

 いつもの散歩道のネズミモチの木にはまだ実が付いていが、近くのトウネズミモチの実は鳥に大部分食べられている。(写真は実を食べられる前、12月に撮影)
 ネズミモチとトウネズミモチは葉・花・実とも良く似ており、判別はチョット難しい。
 ◆ネズミモチとトウネズミモチ
        ネズミモチ    トウネズミモチ
 開花時期  6月頃        7月頃
 花の形   区別付き難いほどに同じ
 果実    楕円形       ほぼ球形
                   やや大きい
       やや疎ら      非常に多い
 葉     葉脈は不明瞭  葉脈が明瞭に見える
                  葉の先が細く尖っている
 トウネズミモチの果実はネズミモチに比べて非常に多く、枝が垂れ下がる程である。この種が鳥により運ばれ、野生化したものが多いとの事。このため在来の植生に影響を与えるとして、要注意外来植物に指定されている。防除方法は、植栽に利用しない、実生・稚樹の抜き取り、伐採など。

Tounezumimoti302081  トウネズミモチ(唐鼠黐)
モクセイ科イボタノキ属
常緑高木
中国中南部原産、明治初期に渡来
樹高は15m~20mになる
開花時期は6月~7月
枝先に沢山の白い花を付ける
花は径数mmで長さ3~4mm
実は径1cm位のほぼ球形で、10月~12月に紫黒色に熟す
実の表面に白い粉を帯びる
名(トウネズミモチ)の由来は、文字通り中国から来たネズミモチから


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