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死んだふり(死にまね)を制御する遺伝子群を発見

2019-10-19 | 科学・技術
 岡山大学の宮竹貴久教授らの研究グループは、東京農業大学生物資源ゲノム解析センターの矢嶋俊介教授、玉川大学農学部の佐々木謙教授との共同で、「死にまねの長さ」を制御する遺伝子群を探索し、チロシン代謝系のドーパミン関連遺伝子が関与することを世界で初めて明らかにした。本研究成果は、日本時間9月30日午後6時に英国のオンライン科学雑誌「Scientific Reports」(Nature Publishing Group)に掲載された。
 死にまね(死んだふり)は哺乳類、魚類、鳥類、両生類、爬虫類、甲殻類、ダニ類、昆虫と動物に広く普遍的にみられる行動で、天敵による捕食を回避するために動物が進化させた防衛戦略である。ファーブルが「昆虫記」のなかで、死にまねは生物が陥る一種の仮死状態であり、適応的な意味はあるのかと疑問を投げかけている。研究グループは、2004年に死にまねが適応的であることを発表して以来、死にまねの研究で世界をリードしている。
 研究グループは、米・小麦類の世界的重要害虫であるコクヌストモドキにおいて、少しでも刺激を与えると死んだふりを長くしつづける系統と、どんなに刺激を与えても死にまねをしない系統を20世代以上育種した。これら育種系統間で次世代シークエンサーを用いた解析(トランスクリプトーム解析)を行った。その結果、系統間では518の発現の異なる遺伝子の存在が判明。系統間では脳内で発現するドーパミンの量が異なり、ドーパミンを体内に摂取あるいは、注射すると死にまね時間が短くなった。さらに、系統間ではチロシン代謝系に関与するドーパミン関連遺伝子の発現が著しく異なることを明らかにした。
 今回の研究により、脳内で発現するドーパミンに左右される、死にまねをする・しないという行動の差がゲノムレベルでも解明された。この発見は人の挙動に関する疾患についても重要な示唆を与えるとしている。

 雨が深夜から降り続いている。午前は少し強く、午後からは小雨となる。気温は低く、最高気温は18℃、最低気温は16℃。
 雨が降る前の散歩。近所の”ザクロ”の木に実が付いてる。木の葉はまだ沢山残っており、実も幾つか付いている。
 ”ザクロ”は花より果実が有名である。球状の果実は花托の発達したもので、熟すと赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉(仮種皮)の粒が現れる。ザクロの実が割れる様が語源と思われる、「ザックリ」があるとか。
 名(ザクロ)の由来は良く分かっていない。二千年前、ペルシャ北部の安石国から中国に伝わり、果実が瘤の様だったので、安石榴・石榴(ジャクリュウ)と呼ばれた。これが”ザクロ”の名の由来説がある。
 ザクロ(石榴、柘榴、若榴)
 学名:Punica granatum
 ザクロ科ザクロ属
 落葉小高木、およびその果実
 雌雄同株。雄花と両性花がある。
 原産地は西南アジア、日本には平安時代(10~11世紀頃)渡来。
 多くの品種・変種がある。
  一般的な赤身ザクロの他、白い水晶ザクロ・果肉が黒いザクロなどがある
 開花時期は6月~7月
 花は5cm位の筒状をした6弁花、花色は鮮紅色。
 果実は花托の発達したもので、球状となり、秋に熟すと赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉(仮種皮)の粒が沢山見える。果肉一粒の中心に種子がある。
  多くの男性の中にいる一人の女性を指す「紅一点」の語源は、
  中国の詩人・王安石(11世紀)の「万緑叢中紅一点」で、青葉の紅いザクロ花の咲く様子、を詠んだ