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温室効果ガス濃度が観測史上最高、WMOが深刻な温暖化を警告

2019-11-28 | 環境
 地球温暖化をもたらす二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの世界平均濃度が、昨年観測史上最高に達したと世界気象機関(WMO)がスイス・ジュネーブで発表した(11月25日)。WMOは、将来の世代が温暖化の深刻な影響を受けると警告している。
 WMOによると、代表的な温室効果ガスであるCO2の2018年の世界平均濃度は407.8ppm(1ppmは100万分の1)となり、前年に続き観測史上最高を更新した。2017年と比べると2.3ppm高く、産業革命前と比べ約1.5倍に増加した。1年の濃度上昇率は過去10年の平均を上回った。
 CO2に次いで排出量が多いメタンの18年の濃度は1869ppb(1ppbは10億分の1)で、やはり観測史上最高を更新し、産業革命前の約2.6倍となった。一酸化二窒素の18年の濃度は331.1ppbでこれも観測史上最も高い数値で、産業革命前の約1.2倍だった。
 12月2日から13日までスペインで気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が開かれる予定で、WMOはCOP25を前に世界に向けて警告した形だ。
 ペッテリ・ターラス事務局長は「パリ協定に基づいて各国が排出削減目標を約束しているにもかかわらず、温室効果ガスの濃度が下がる兆しは見えない」などと指摘。将来の世代のためにも各国は排出削減目標の大幅な上積みが必要だ、と強調している。また「地球が現在と同程度のCO2濃度を最後に経験したのは300万~500万年前であることを思い出す必要がある。当時気温は現在より2~3度高く、海面は現在より10~20メートル高かった」などとコメントし、温暖化傾向が続いていることに警鐘を鳴らしている。
 ◆二酸化炭素(CO2)排出量(2019年4月1日ニュース、IEA報告書より)
 2018年の二酸化炭素(CO2)排出量は2017年と比べて1.7%増え、過去最高の約331億トンに達した。国際エネルギー機関(IEA)が報告書で明らかにした。2014~2016年は横ばいで推移したが2017年は増加に転じ、2018年も増加してしまった。世界のエネルギー需要が前年比2.3%増えことなどが要因である。
 IEAによると、エネルギー需要が増えた背景には世界経済が18年に3.7%拡大し、アジアの新興国を中心に石炭などの化石燃料の需要が増えたことがあるという。
 国ごとのCO2排出量では、中国が前年比2.5%増えて18年の排出量は95億トンもあった。また米国やインドもそれぞれ前年比3.1%、4.8%増えた。これら3国で排出量増加分の85%という大きな割合を占めた。
 一方、欧州全体では前年比1.3%減少した。こうした国別の排出量増減実態は、世界の排出量を削減するためには、排出量が増えた国が率先して排出量削減対策を進めることが極めて重要であることを示している。

 今日の天気は晴れ。風が少し強い。最高気温が10℃と平年より少し高い、風が強いので体感的にはもっと低いかな。
 今日は28日なので、新寺こみち市に行ってきた。新寺小路緑道(東西640m・幅10m)はお寺沿いの歩道専用で、サクラなどが植えられ、車などの騒音も少なく、素敵な散歩道だ。


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