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老化やがんの原因「酸化ストレス」を感知する仕組みを解明

2019-07-18 | 医学
 東北大大学院医学系研究科の山本雅之教授らの研究グループが、老化やがんなどの病気を引き起こす「酸化ストレス」を感知するメカニズムを解明した(7月17日発表)。この成果は米国時間2019年7月16日に米国科学雑誌「Cell Reports」のオンライン版で公開された。
 発表のポイント
 〇ストレスセンサーKeap1が酸化ストレスを感知するメカニズムを初めて明らかにした。
 〇Keap1は複数のシステイン残基を使い分けることにより酸化ストレスを感知している。
 〇Keap1は不具合が生じた場合においても酸化ストレスを感知して生体を守ることができる巧妙な仕組みを備えていることを明らかにした。
 酸化ストレスは老化やがんなどの様々な病気を引き起こす原因となるが、転写因子Nrf2は酸化ストレスに応答して活性化し細胞を保護する。つまりNrf2は酸化ストレスから体を守っている。Nrf2はストレスセンサーKeap1によって、活性を調節されている。しかし、Keap1が環境中の毒物(親電子性ストレス)を感知する仕組みはこれまでに知られていたものの、酸化ストレスがNrf2を活性化するメカニズムは長い間わかっていなかった。
 今回Keap1が親電子性ストレスとは異なるメカニズムで酸化ストレスを感知することがわかった。また、Keap1は、仮に不具合が発生した場合においても酸化ストレスを感知して生体を守ることができる巧妙な仕組み(フェイルセーフ機構)を備えていることがわかった。本研究成果により、Keap1は複数のシステイン残基を使い分けて様々な環境ストレス刺激を感知していることが明らかになった。今後、これらの知見を活用してNrf2活性化剤の開発が発展することが期待される。
 ◆用語解説
 〇酸化ストレス
 過酸化水素など反応性の高い活性酸素種によってDNAやタンパク質が傷害されること。外来ストレスやミトコンドリアでの酸化的リン酸化など様々な要因によって細胞内で発生する。
 〇システイン残基
 タンパク質を構成するアミノ酸の一つで、側鎖に反応性の高いチオール基(SH基)を持っている。
 〇転写因子
 DNAに結合して遺伝子の発現を制御するタンパク質の総称。
 〇親電子性ストレス
 内部に電子が少ない部分を持った分子(親電子性物質)によってDNAやタンパク質などが傷害されること。環境中の毒物の代謝(解毒)過程で生成することが多い。
 〇ジスルフィド結合
 二つのチオール基が酸化されることで形成される共有結合のこと。SS結合ともいう。タンパク質の立体構造の形成に大きく影響することが多い。
 〇化学発がん
 工業副産物や食品等に含まれる化学物質により引き起こされるがんの総称。

 曇時々雨。雨が降らない予報だったが、降った。でも、畑には有難い。
 線路沿いの”キササゲ”に花が咲き出した。花はラッパ形で、花弁は淡い黄色の内側に紫色の斑点があり独特である。秋には、長いサヤを実らせる野菜のササゲ(大角豆)に似た実をつける。
 名(キササゲ)の由来は、ササゲ(大角豆)に似た実をつける木なので”木ササゲ”と呼ばれる。
 ”キササゲ”の仲間は世界に10種類程あり、日本には中国原産のキササゲ・トウキササゲとアメリカ東南部原産のアメリカキササゲ(ハナキササゲ)がある、と言う。
 キササゲ(木大角豆)
 ノウゼンカズラ科キササゲ属
 落葉広葉高木
 原産地は中国、江戸時代の17世紀後半に渡来したとみられる
 薬用に移入され、野生化した帰化植物
 開花時期は6月~7月
 花は漏斗状の唇形で、淡黄色の内側に紫色の斑点がある
 果実はササゲの様な細長いサヤ果(20cm~30cm位)で、枝先に数~10本程付く


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