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マラリア治療のアルテミシニンに耐性を持つ原虫がアフリカで出現

2018-04-24 | 健康・病気
 順天堂大学医学部熱帯医学・寄生虫病学講座の池田美恵博士、橘真一郎助教、美田敏宏教授らの研究グループは、Gulu大学(ウガンダ共和国)、大阪大学、愛媛大学、東京大学、産業技術総合研究所との共同研究により、「マラリア治療の第一選択薬であるアルテミシニンに耐性を持つマラリア原虫がアフリカで出現していることを発見した。さらに、この耐性マラリア原虫は、東南アジアからの移入ではなく、まだ耐性原虫がいないとされるアフリカ地域で独自に出現したことが分かった。一部の耐性原虫は東南アジア型と比して高い耐性レベルを持っていた。」
 今回の発見は、アフリカを中心とした世界のマラリア対策の方向性に大きな影響を与えるとともに、今後アルテミシニン薬剤耐性マラリアの出現と拡散を広域に監視するのに役立ち、薬剤耐性による危機を回避させる可能性を示唆する。本研究は、米国科学雑誌「Emerging Infectious Diseases」電子版(2018年3月20日)に発表された。
 マラリアは、ハマダラカ(蚊)によって媒介される感染症。年間2億人以上の新規患者と40万人以上の死亡者を出す世界三大感染症(マラリア、エイズ、結核)のひとつである。アルテミシニンは、その迅速かつ強力な治療効果によって、現在ほぼすべての流行国でマラリアの第一選択薬で、アルテミシニン治療の導入は、とりわけ最大のマラリア流行地域であるアフリカで劇的にマラリア死亡者を減少させ、その功績に対してノーベル生理学・医学賞が贈呈された。
 しかし、すでに東南アジアの一部(大メコン圏)でアルテミシニン耐性原虫の出現が報告された。そこでWHOはアルテミシニン耐性封じ込めプランを策定し、薬剤耐性の拡散阻止に向けて努力が続けられてきた。そして現在に至るまで、マラリア患者の9割を抱えるアフリカではアルテミシニン耐性原虫は出現していないとされてきた。
 ◆マラリア
 マラリアはマラリア原虫(Plasmodium)という寄生虫によって引き起こされる疾患です。
 原虫は、「マラリア・ベクター」と呼ばれ、感染した雌のAnopheles mosquitoes(ハマダラカ)に刺されることで人に広がる。人にマラリアを引き起こす原虫は5種類で、熱帯熱マラリア原虫と三日熱マラリア原虫が生命に最も大きな危険をもたらす。
 熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)
  アフリカ大陸で最も感染率の高いマラリア原虫。世界で最もマラリアに関連する死亡の原因。
 三日熱マラリア原虫(Plasmodium vivax)
  サハラ以南の多くの国で主流となるマラリア原虫
 因みに、2015年の世界のマラリア患者は2億人以上、死者は約43万8000人。その多くはアフリカの子どもたち。

 今日は朝から雨。気温も低く、最高気温13℃とか。今日の散歩は、腰痛と雨により中止。明日も雨の予報だから、散歩は中止かな。
 先日、公園までの散歩道横のお庭に、”ユキワリソウ”の鉢が飾られていた。名(ユキワリソウ:雪割草)の由来は、雪の残っているころに雪を割るようにして咲き出す。この花は、今いっぱい咲いている。
 ”ユキワリソウ(雪割草)”はキンポウゲ科のミスミソウ(三角草)、スハマソウ(洲浜草)、オオミスミソウ(大三角草)、ケスハマソウ(毛洲浜草)の選抜種やその交配種の総称である。花は早春に、多彩多様に咲く。特にオオミスミソウの変異は豊富と言う。
 この花の葉は、三裂しているので、ミスミソウ(三角草)かな。
 ユキワリソウ(雪割草)
    葉の形から、ミスミソウ(三角草)
 多年草
 開花時期は3月~4月
 花茎の先に1輪ずつ花をつける。
 花径は15mm~20mmくらい
 花色は白・淡い紅色など変異が多い。
 花弁のように見えるのは萼片、萼片の数は6~10枚くらい


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