早稲田大学、防衛医科大学、奈良県立医科大学の共同研究チームは、人工血液を用いて、大量に出血させたウサギの救命に成功した。研究チームの木下学・防衛医大准教授は「離島など十分に血液を準備できない地域もある。人工血液でこれまで救えなかった命を救える」と話している。尚、論文は輸血学雑誌Transfusionに2019年7月1日付(現地時間)でオンライン掲載された。
血液に含まれる傷口をふさぐ血小板と体細胞に酸素を運ぶ赤血球の二つが出血で失われると死に至る。保存期間は血小板が固まらないよう揺り動かして4日間、赤血球は低温で20日間ほどで、血液型ごとに大量に準備する必要がある。輸血には患者の血液型を調べる必要があり、救急救命士などは輸血できない。
人工血液
研究チームが使用したのは、酸素運搬ナノ粒子(人工赤血球)と止血ナノ粒子(人工血小板)と呼ばれるもの。共に、ナノサイズ(1nmは1mmの100万分の1)のカプセルで、リン脂質という私達の細胞膜と同じ材料でできている。
研究チームはこのカプセルのなかにヒトヘモグロビンとアデノシン2リン酸を入れた。ヒトヘモグロビンを詰め込んだものが酸素運搬ナノ粒子で、アデノシン2リン酸を詰め込んだものが止血ナノ粒子である。この酸素運搬ナノ粒子には赤血球と同等の酸素運搬能力があるという。また、止血ナノ粒子は、それ自体が傷口に集まって止血すると共に、アデノシン2リン酸の働きによって血小板による止血を促進する働きもある。酸素運搬ナノ粒子の開発は奈良県立医科大学が中心になり、止血ナノ粒子の開発は早稲田大学が中心になった。
実験内容
研究チームは、血小板を少なくして出血を止まらなくしたウサギの肝臓を傷つけて大量に出血させた後に、上記の人工血液を輸血した。その結果、10羽中6羽の救命に成功した。ちなみに通常の輸血の場合には10羽中7羽が救命された。ただし、特に処置を施さなかった場合には1羽も救命されなかった。人工血液の輸血によって通常の輸血と同等の救命効果が得られたと研究チームでは考えている。
輸血用の血液の保存は非常に難しい。赤血球だと最適な温度(2~6度)で保存しても20日程度しかもたない。血小板に至っては、最適な温度(20度~24度)で激しい振動を加えながら保存しても4日程度しかもたない。そのため交通事故等で緊急に大量の輸血用の血液が必要な場合には、赤血球、特に血小板が、不足しがちだ。
しかし、酸素運搬ナノ粒子は常温にて1年以上保存可能で、しかも、血液型を問わずに輸血できる。また、止血ナノ粒子も常温で1年間保存できる。研究チームでは、交通事故等で緊急に大量の輸血が必要な場合等に、輸血用の血液の不足を人工血液によって補うことで、救命率の向上につなげることができるのではないかと期待している。
今日の天気は晴れ~曇り。
畑に植えた色々な菊、咲き始めた。先頭に咲き出したのは、”フウシャギク(風車菊)”。筒状花の先がスプーンの形で、頭花が風車の様な姿の、スプレー菊である。スプレー(Spray:小枝状)菊とは、主茎から数本以上の側枝が伸びて円錐形の草姿で、沢山の頭花が咲くのが特徴である。
”フウシャギク”は園芸種である。アメリカで1940年代に作出され、日本に1970年代に導入された。中国の2種の菊(チョウセンノギク、ハイシマカンギク)の交雑によって作られたと言う。
因みに、”風車菊”の花言葉は、「清浄」・「高潔」・「おぼろげな思い出」。菊は10月27日の誕生花である。
フウシャギク(風車菊)
学名:Dendranthemaxgrandiflorum cv.[spray mum]
キク科キク属(デンドランセマ属)
耐寒性宿根草
開花時期は10月~11月
花色は白・赤・ピンク・紫・黄色など
血液に含まれる傷口をふさぐ血小板と体細胞に酸素を運ぶ赤血球の二つが出血で失われると死に至る。保存期間は血小板が固まらないよう揺り動かして4日間、赤血球は低温で20日間ほどで、血液型ごとに大量に準備する必要がある。輸血には患者の血液型を調べる必要があり、救急救命士などは輸血できない。
人工血液
研究チームが使用したのは、酸素運搬ナノ粒子(人工赤血球)と止血ナノ粒子(人工血小板)と呼ばれるもの。共に、ナノサイズ(1nmは1mmの100万分の1)のカプセルで、リン脂質という私達の細胞膜と同じ材料でできている。
研究チームはこのカプセルのなかにヒトヘモグロビンとアデノシン2リン酸を入れた。ヒトヘモグロビンを詰め込んだものが酸素運搬ナノ粒子で、アデノシン2リン酸を詰め込んだものが止血ナノ粒子である。この酸素運搬ナノ粒子には赤血球と同等の酸素運搬能力があるという。また、止血ナノ粒子は、それ自体が傷口に集まって止血すると共に、アデノシン2リン酸の働きによって血小板による止血を促進する働きもある。酸素運搬ナノ粒子の開発は奈良県立医科大学が中心になり、止血ナノ粒子の開発は早稲田大学が中心になった。
実験内容
研究チームは、血小板を少なくして出血を止まらなくしたウサギの肝臓を傷つけて大量に出血させた後に、上記の人工血液を輸血した。その結果、10羽中6羽の救命に成功した。ちなみに通常の輸血の場合には10羽中7羽が救命された。ただし、特に処置を施さなかった場合には1羽も救命されなかった。人工血液の輸血によって通常の輸血と同等の救命効果が得られたと研究チームでは考えている。
輸血用の血液の保存は非常に難しい。赤血球だと最適な温度(2~6度)で保存しても20日程度しかもたない。血小板に至っては、最適な温度(20度~24度)で激しい振動を加えながら保存しても4日程度しかもたない。そのため交通事故等で緊急に大量の輸血用の血液が必要な場合には、赤血球、特に血小板が、不足しがちだ。
しかし、酸素運搬ナノ粒子は常温にて1年以上保存可能で、しかも、血液型を問わずに輸血できる。また、止血ナノ粒子も常温で1年間保存できる。研究チームでは、交通事故等で緊急に大量の輸血が必要な場合等に、輸血用の血液の不足を人工血液によって補うことで、救命率の向上につなげることができるのではないかと期待している。
今日の天気は晴れ~曇り。
畑に植えた色々な菊、咲き始めた。先頭に咲き出したのは、”フウシャギク(風車菊)”。筒状花の先がスプーンの形で、頭花が風車の様な姿の、スプレー菊である。スプレー(Spray:小枝状)菊とは、主茎から数本以上の側枝が伸びて円錐形の草姿で、沢山の頭花が咲くのが特徴である。
”フウシャギク”は園芸種である。アメリカで1940年代に作出され、日本に1970年代に導入された。中国の2種の菊(チョウセンノギク、ハイシマカンギク)の交雑によって作られたと言う。
因みに、”風車菊”の花言葉は、「清浄」・「高潔」・「おぼろげな思い出」。菊は10月27日の誕生花である。
フウシャギク(風車菊)
学名:Dendranthemaxgrandiflorum cv.[spray mum]
キク科キク属(デンドランセマ属)
耐寒性宿根草
開花時期は10月~11月
花色は白・赤・ピンク・紫・黄色など
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます