これまで様々な奈良発の観光地記事を書きました。
それぞれに特徴や驚きがあり、
それぞれの良さを感じることができましたし、
期待をはるかに上回るところが多かったように思います。
数多くの名所史跡を抱える奈良県ではありますが、
中には「あれ?」と思うようなところもあります。
特にぐっちゃんの自宅の近くにある飛鳥時代の史跡に関しては、
奈良時代以降に建築された神社仏閣と比較すると、
エビデンスが薄く、建築物がほぼ残っていない史跡が多いのです。
歴史的な価値だとか、希少性などはともかくとして、
実際に足を運んで目の当たりにしたときに、
感動があるかで判断しています。
「無知な奴め!」とか思われるかもしれませんが、
あくまで素人の感想だと思ってください。
そんな、「期待外れ」だった観光地を紹介します。
まずは、亀石(かめいし)。
亀石前という交差点もあるくらいで、
明日香村の観光について調べると、必ず出てきます。
実はこの亀石前交差点は、通勤時に毎日通っていますので、
ある日の夕方帰宅途中に寄ってみることにしました。
こんな看板があるくらい、史跡目白押しの地域なんですけどね。
亀石は車が通れない、狭い旧道沿いの一般住宅の脇にあります。
これはよくわかりません。亀石につながる道の入り口付近にある石像です。
これが亀石。
確かに亀っぽく見えますが、亀かどうかは謎。
というか、この亀石自体が何のために作られ、なぜここにあるのかも謎なんです。
いわゆる、エビデンスが薄い、という部分ですね。
とりあえず自撮り。
で、これだけです。これ以上の発見も感動もありません。
うーん、橘寺や高松塚古墳に行くついでに見るならまだしも、
これを目的に行くのはどうかなー。
正直、写真で見るだけでいいんじゃね、というのが感想です。
同じ理由で、酒船石遺跡なども写真だけでいいかなーと思っています。
続いて、
ここは国指定史跡ですから、歴史的価値は高いのでしょうが、
こんな感じで40m四方くらいの敷地に柱が立っているだけです。
この部分が重要なのかな?
この説明看板の写真の部分ですよね。
で、これだけです。
まあ、亀石よりは見る価値があるかな、とは思いますが、
柱や柵は近年造られたものでしょうし、
やっぱり写真で見ればいいかな、というレベルですかね。
飛鳥寺がすぐ近くにあるので、飛鳥寺のついでに寄るくらいでいいのでは?
次に、
石神遺跡です。
これによると、飛鳥寺の北西の広範囲が石神遺跡であったことがわかります。
しかし、
ここは今はこんな田園地帯。
申し訳程度に、
これだけが残っています。
え、これ遺跡なの~?って感じですよね。
落葉が溜まった公園の砂場じゃないの?(笑)
現地に行って見るとがっかりすると思いますから、
発掘記録などを調べて想像する方がいいでしょうね。
歴史的価値は高いのかもしれませんが、
どの説明書きも「~と推測される」とか「~と考えられる」というように、
あくまでも想像なんですよ。
ここもエビデンスの薄さが出てしまっています。
いかがでした?
お前が間違っている、という方も見えるでしょうが、
実際に行って見た感想ですから、ご容赦を。
結局、建造物が残っていなかったり、記録があいまいなものが多いので、
「おおー、これは凄い!」とはならないんでしょうね。
『飛鳥・藤原を世界遺産に』と頑張っていますが、
それが京都、奈良や高野山あたりとは違うところなんですよね。
これらのぐっちゃん的には残念な史跡たちだけでなく、
明日香村には飛鳥寺や岡寺といった一見の価値がある神社仏閣や、
石舞台、高松塚、キトラなどの価値ある古墳群もありますから、
明日香村観光に使える時間を計算して、
どこを優先して見に行くかを考えればいいと思います。
亀石、飛鳥水落遺跡、石神遺跡のファンのみなさん、ごめんなさい。
それではまた おやすみなさい