ぐっちゃんは悩んでいました。
外房最終戦となる6月28日日曜日、行くべきか止めるべきか・・・。
天気予報は雨から晴れに変わりました。
風は南からの強風が微風に変わりました。
どんどん条件はよくなります。
でも、波とうねりが残る予報は変化なしです。
Yahoo天気予報で「波3mうねり伴う」はぐっちゃん的にはNGです。
過去に波高3m以上の予報でちゃんと出せた記憶がありません。
土曜の昼間まで、今週は自粛しようと思っていたのですが、
リハビリ中のビル・ジャックさんから
「行くんですよね、頑張ってください!」
と励ましメール。
自粛予定です、と返信したものの、釣りの話が始まるとなんだかモゾモゾ・・・。
他が好転しているのだから、波もこれからどんどん予報が変わって小さくなるかも・・・。
行かずに後悔するより、行って航海(?)するほうがいいでしょ、なんて考え出していました。
結局、土曜の夜、PM11:30まで悩んだ結果、準備を始めました。
出発はAM1:30ですから、もう寝る時間はありません。
早く出て現地で休んで、早めに準備する計画でした。
出発をAM1:15に前倒し、現地にはAM2:40に到着です。
30分ほど仮眠をとって、さっさと準備開始。
日の出はAM4:30です。
明るくなってきたので海を確認すると、先週のババ荒れほどではありませんが、
けっこう波があります。
うねりも大きそうです。
でも、もう後戻りできません。
準備完了!そして出航です!
岸近くまで波とうねりが押し寄せてはいましたが、沖に出てもそれほど変化がなく、
水深があるため一見波は穏やかになったように感じます。
でも、写真ではわかりづらいですが、うねりは推定2~3mあり、けっこうボートが上下します。
水温は20.4℃。かなり高めですね。
シイラ爆釣でもおかしくありません。
ジギング開始。
東から弱い風、波とうねりは南西からやってきます。
潮流は、なぜかいつもと反対で東から西へ流れています。
黒潮の支流が巻いているのか?いわゆる逆潮というやつですね。
逆潮になると、ベイトがいつもの駆け上がりにいません。
反対側の駆け上がりにいたりします。
全体的にベイト反応は薄め。
鳥もいますが、鳥山にはならず、ひたすら西に向かって飛んでいきます。
反応なし。
少し穏やかになってきたので、思い切って大移動を開始します。
シャローへ。
シャローの水温もまずまずの高温。
ここではキャスティングのほか、ベイトを求めてうろうろしましたが、
大きなイワシやアジの群れを見つけることができずに、今度は別のジギングポイントへ。
この日はいつもよりやや岸よりのヒラマサポイントも試しました。
赤丸の部分をご覧ください。
ボートが5km/hで流されています。
正確には、4~7km/hで流されます。
速度が一定ではないのは、うねりや波と潮流が逆方向だから。
しかもボートは潮の流れに乗って東から西へ流されます。
そんな状況でこの速度なんです。
つまり、うねりや波に向かって常に時速5km/h前後で向かって行っている状態。
さらに、波と潮流の力関係で速度が早くなったり遅くなったり、
時には進行方向が90度くらい変化します。
とりあえず、危険というほどではありませんが、釣り辛いし、体調もおかしくなってきます。
そんな時、本日最初のアタリ!
「ゴンッ!」
久々の魚信だったので、アワセを入れたのですが甘かったようです。
グングンッと青物と思われる引きを数秒に渡って味わったのですが、
その後フッと軽くなりました。
久々にフッキングしたのに、痛恨のフックアウトです。
引きの強さから、サイズはそれほどでもありませんでした。
おそらく、2~3kgのヒラマサかワラサでしょう。
このバラシで一気に体調がおかしくなりました。
頑張って数回流し直して2度目のアタリを期待したのですが、
AM9:20ころに睡魔に負けて一旦出航場所に戻りました。
出航場所に戻ると、寝坊したステキチさんがまさに出航直前でした。
本日の魚の状況と、うねりや波の状況、
またボートが相当なスピードで東から西に流される事などを伝達。
ステキチさんは海へ。
ぐっちゃんは日陰で休憩です。
AM11:20、1時間半余の爆睡時間を経て復活したぐっちゃん、
再度出航です。
さすがに微風の時間が長く続いていますから、そろそろ波も納まるでしょう。
「!!」
海へ出てみると、うねりと波は納まるどころか酷くなっています。
風が朝より強くなり、東から西へ。うねりは南西から北東へ。
潮流は相変わらず東から西へ。
風と潮流が同じ方向なので、今度は5~8km/hでボートが流されます。
しかも、風による波とうねりがぶつかってあちこちで飛沫が発生し、
海全体が三角波、というようなけっこうシビアな環境。
流されたあとに元の場所に戻ろうとすると、
感覚的に15km/hくらい出そうなスロットル開度で走行しても、
GPSの速度計は7km/hくらいしか出ません。潮流でかなり減速されます。
もちろん、波が激しいために船外機を全開にする事はできません。
そんな厳しい状態でまた1時間余朝とは別のポイントでジギングを繰り返し、
時間は既にPM1:00が近づいていました。
水温は21℃を超えました。
波はこんな感じ。
朝よりはっきりと波が立っていますね。
そして、うねりも最大級へ。
上の写真はうねりが来るタイミングで写したものですが、
うねりが高すぎてその沖側が全く確認できません。
魚探で水深を確認すると、同じ場所にいるにもかかわらず、
瞬時に3~5mほど水深が変化します。
つまり、うねりのトップとボトムの間には、3~5mの落差があるということなのでしょう。
再び睡魔に襲われるぐっちゃん。無理して目を開いていると気持ち悪くなってきます。
このまま寝てしまったら、5km/h以上で南西方向へどんどん流されて漂流間違いなしです。
「ダメだ・・・。ギブアップ!」
PM1:00、外房春シーズン最終戦、無念のギブアップです。
うねりから逃げるように帰航します。
途中約2時間の休憩をし、最高速度は波に乗った一瞬の約30km/hで、
ほとんどの時間は全開できずに10km/hくらいで移動していた事を考えると、
かなりの距離移動したと思います。
自宅に帰ってパソコンでログを調べてみると、
まあ、こんな感じでした。
航路よりも、注目は右のグラフの青いライン。
緑は速度、青は高度を示します。
潮の満ち引きがあるので最高点と最低点はあまり意味がないはずですが、
青いラインが細かくしかも大きくぶれ続けているのがわかります。
そのぶれ幅は4~5mくらいでしょうか。
そして速度は全体的にはあまり出ていません。
以前にステキチ号に同乗したときのグラフはこちら。
高度がほとんどぶれず、凪だった事がよくわかりますね。
反面、速度はけっこう出ています。
こうやって比べてみると、この日の海況がいかに厳しかったかわかるでしょ?
いつになくへとへとになってしまったぐっちゃん、
帰り道で休憩して仮眠したものの体調は戻らず、
2度目の休憩を、
ここでとりました。
味噌ラーメン専門店。
北海道味噌ラーメン、九州味噌ラーメン、信州味噌ラーメンの3種類の味噌が楽しめます。
ぐっちゃんが選んだのは、
味噌スープはとっても美味しくて気に入りました。
麺は・・・、まあまあかな?
体調が良いときに食べたらもっと美味しかったかも・・・(汗)
結局、自宅に着いたのはPM7:00過ぎ。
そのまま、道具も片付けず、風呂にも入らず、布団に寝転んで朝まで爆睡でした。
いやー、不完全燃焼の最終戦でした。
これで、しばらく外房とはお別れです。
このあと夏場は内房側からのエントリーになりますね。
さあ、何を釣りましょうか?
秋のオオマサシーズンは9月中旬以降の開幕です。
まだ、開幕日が決まっていないようなので、開幕が近づいたら確認してこのブログにアップします。
期待して読み続けていただいた皆さん、裏切ってしまって申し訳ありません。
秋シーズンには良い報告ができるよう、さらに精進して挑みます。
それではまた おやすみなさい
お疲れ様でした
今回、釣果の報告無かったのは残念ですが
海況報告は経験不足の初心者にはとっても参考に
2馬力yousan号だったら
風と潮流と押し寄せるうねりに木の葉のように
翻弄され進むに進めず戻るに戻れない!
そんな光景が想起されます
あらためてぐっちゃんさんの
2馬力には2馬力の楽しみ方が!のアドバイスが
今後も
ゴムボ釣りの楽しみの釣果報告も含め
海況に応じた対応や天気概況の予測等々も
ブログ構成大変でしょうが
よろしくですm(_ _)m
春マサ終了!いろいろお世話になり申した。
ヒラマサの厳しさとありがたみが良く理解できました。
今回の外房は経験したことのない潮流乱舞で大自然のお仕置きを喰らった感じです(笑
LASTに奇跡でも起きないかと期待しましたが海がそれを許しませんでしたね!
秋マサもヨロシクです!
海の機嫌が悪かったようですね。
釣りは自然相手なので良い日も有るし悪い日も当然あります。今回の春は後者になりましたね。
秋は誰が大マサ捕るか楽しみですね。
今度館山案内お願いいたします。
『私たち海を満喫してるー』と
言わせてください!
どんな魚も2~3年のサイクルで釣果が変化しますから仕方ないですよね。
今暫くは内房で楽しむのでしょうが、時には茨城にも遠征してくださいネ。
荒海に挑む精神力はすごいですね
あっという間に春マサも終わってしまいました
私は 春マサを拝むことができずじまいです^^;
また一からスタートです
秋マサに期待します
今度は内房ですか? お会いできるのを
楽しみにしております^^♪
悩んだ末、やっぱり行きましたね。
釣果は残念でしたが、行かないで後悔より行って航海の方がぐっちゃんさんらしいと思います。
そしていよいよ我々にとって短い期間の内房シーズンが今年もやってまいりました!
毎シーズンあの海域でジギングをやってからの湾内移動ってパターンですが今シーズンは あひさんをはじめステキチさんやtoshiさん達にポイント等をご伝授いただき例年にない楽しい釣りが出来る事を楽しみにしています!
正直、あの海況で何時間も海の上にいる事自体が、慣れない方では難しいと思います。2012年シーズンの僕ならば、出航しないか、出ても1時間も持たずに帰ってきていたと思います。
安定感抜群のゴムボートに高馬力船外機、さらに数々の経験があるホームグランドならではの釣行であり、自分でも最終日でなければ自粛レベルのチャレンジでした。
海況は生き物ですから、いくら詳細に書いても後日が全く同じになる補償はありません。あくまでも参考程度に、最終的には自分で経験を積んでの判断です。
日によっては2馬力艇でも十分沖のポイントまで行けますし、ついこの前までは潮が流れずに大苦戦していたわけですから・・・。
秋のヒラマサはシャローのキャスティングが中心です。沖まで行かなくても大丈夫、なはずです。ぜひ、秋シーズンは一緒に浮きましょう。いざとなればGucchan号がyousan号の保険になりますよ(笑)
あの波とうねりの予報で、それでもヒラマサを求めて出航した無茶なボーターは僕とステキチさんだけでした(笑)お互いアホですね。
それにしても、波と風と潮流に踊らされて、ちょっと不思議な感じの海でしたね。超寝不足であの不規則な揺れと流され方は、正確な判断力と持続力を両方捥いでくれます。けっこう長時間海の上にいましたが、釣りをしている時間よりも大移動したり、流し直しのために小移動したりしている時間のほうが長かったような・・・。
よくあの体調であの海で、頑張ったもんだと思いますが、FRP艇のステキチさんは僕以上にシビアな操船を要求されたのではないかと思います。
次は内房ですね。久しぶりに餌釣りをやろうかなぁ。奥さんが買って来てくれた甘エビが冷凍庫に入っていたりしますし…♪
春は惨敗でした。昨年の5分の1も釣れませんでした。
自然が相手ですから仕方ありませんが、昨年の僕の釣果を見て今年から本格的に始めた方々には、本当に厳しい結果になったと思います。
秋には、再び例の「ドヤ顔」をたーさん&ミーサンにお見せできるよう頑張りますよ!
その前に内~南房ですね。
結局は外洋まで出てルアー投げているような気がしますが、外房ではめったに狙わない根魚も実績が高いですから、あまりこだわらずいろんな釣りを楽しみたいと思います。あ、マルイカもいいなあ。
昨年とのあまりの違いに、結局小太郎さんをお誘いする状況まで持って行けず、最後まで泣かず飛ばずで終了しました。
去年が特別だったのか(間違いなくそうですが)、今年がもっと特別だったのかは、来年にならないとわかりませんね。秋に上向いている事を祈ります。
茨城の海ですか?夏は何が釣れるんでしょ?
面白い釣りができるなら、ぜひ遠征したいと思います。