2月にしては海も穏やか。
そこで実習船「わかたか」を出動させて刺し網実習を行いました。
刺し網というのは、海の中にカーテンのように網を建て、刺さった魚を捕る漁法です。
静岡県内では海底に設置することが多いです。
ヒラメ、イセエビなどを捕ります。
他県では表層近くで「流し刺し網」を行い、サワラ、サケなどを捕ります。
この日は、この時期には貴重な「べた凪」でした。
生徒も船酔いすることなく実習ができました。
..と思ったら1名酔った生徒がいたようです。
港から、さほど遠くないところで刺し網投入。
本当は魚がかかるように、回収まで時間をおきます。
実習では、すぐに回収でしたがホウボウが一匹捕れたようです。
ちなみに、この実習は「特別採捕」という許可を取ってやっていますよ!
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
2月も見学会を行いますよ。
詳しくは学園ホームページ、または漁師.jpをご覧ください。
なお、学園への入学に関係なく、漁師になるための質問にもお答えします。
園長のつぶやき
漁師になるために学園に来るのはお得か?
・・・の続きです。
意外に思うかもしれませんが、学園では魚を捕る実習はあまり行いません。
もちろん、理由があります。
魚を捕るのは大変ですが、漁師には他の仕事だってたくさんあります。
むしろ、魚を捕ること以外仕事が多いのです。
沿岸漁業だって、港に帰ってからも仕事があります。
魚の水揚げ、網などの道具の修繕、餌や仕掛けの準備、漁師仲間の会合もあります。
こんなことは、漁業関係者以外は良く分からないことです。
それは仕方ありません。
でも知らずに漁師になるから長続きしないのです。
すぐに漁師になれるのに、わざわざ学園に来るのは「めんどくさい」ですよね。
ここでご紹介した問題を、自分で解決できる人なら、我が道を歩んでください。
でも、一生の仕事として漁師を目指すのなら、どうすべきかを良く考えて欲しいと思います。
あまり調べもせずに漁業の世界に飛び込むのは危ないですよ。
今まで書いてきた問題は、学園で一年間がんばることで解決することです。
あなたにとって、学園に来るのがお得と思うのなら、ぜひ来てください。