静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

海技士試験の後発組が出発

2019年02月06日 13時14分39秒 | 学園紹介

海技士試験は受験する級と種類(航海か機関か)で日程がずれます。
そのおかげで、複数受験ができるんですけど、生徒全員が一度に受験にはなりません。
昨日は日程のずれた3人が出発しました。
絶対に合格する!と言う意気込みで学園を出ました。
そして3級機関の受験が来週に残っています。

このため、残ったのは2名。
網実習もじっくり取り組んでもらいました。


そして夕方に先発受験組が帰園。
出来具合を聞くと
「自信あります」との声が多かったです
果たして??

2月も見学会を行いますよ。
詳しくは学園ホームページ、または漁師.jpをご覧ください。

電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940


 園長のつぶやき
高校や大学への進学が増えたことで、失われた物があります。
それは「進学の目的」です。

高校進学者が少なかった時代は、高校へ行くのは特別な人でした。
なんとなく・・・では、高校に行かせてもらえませんでした。
実業高校なんて特に目的がハッキリしていました。
漁業関係の仕事に就くために、わざわざ水産高校へ進学しました。
現在、静岡県の漁業界を支えているのは、そのような水産高校卒業生です。
水産高校まで行くのはエリートですから、今は漁業会社の社長や漁協の組合長です。

今や高校へ行くのは当たり前。
たぶん、中学の進路指導も「どの高校に行くか」かが問題となっているはずです。
そうなると、
「教室での授業より、実習が多くあった方が楽しそう」
「自分の学力だと、学区内で進学できるのは○○高校」
と言う感じで進学先を決めることになります。

私は今までの園長と違い、中学生の見学者に
「高校へは行ったほうが良いよ」
とは言いません。
そんなこと言うのなら学園が中卒者を受け入れのはおかしいじゃないですか?

その理由は、3年間、就職を先延ばしにするために高校に行くのも違うと思うからです。
高校卒業の学歴に、どれだけ価値があるの?と思います。
高校を遊んで過ごした人より、中卒でも多くの本を読んで知識も教養もある人だっています。

中卒であろうと、高卒であろうと学園入学者は「漁師になる目標」を持っています。
学園の入学試験でも少数ですが不合格者があります。
不合格者の多くが、漁師になる意志があやふやです。
例え入学しても、一年間がんばることができるのか心配になります。

中学生だろうが、高校生だろうが、自分の将来を決めるのは簡単じゃありませんよね。
でも、自分の人生ですから進学する目的を考え、進学先の学校では充実した日々を送って欲しいと思います。

コメント
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