静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

レーダー実習

2016年10月17日 09時57分51秒 | 研修・見学

航海専攻で海技士試験を受験しなかった生徒が水産技術研究所の駿河丸に行ってきました。
目的はレーダー操作の実習です。

以前ご紹介したように、カツオ船やまき網船では陸地や他の船舶を確認する通常レーダーの他に鳥レーダーを搭載しています。レーダー操作は必須です。

とは言っても、最後は人間の目による確認が切り札。
カツオの群れを見つけられる目の良い人が歓迎されます。
これは単なる視力ではなく、群れを見分けられる心眼です。

【レーダーは無線局】
電波を発するレーダーは無線局として取り扱われます。
電波の弱い第4種レーダー以外は資格が必要です。
ですから、大きな漁船は無線の海技士、あるいは海上特殊無線技士が乗船しています。

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学園閑散...

2016年10月14日 08時56分41秒 | 学園紹介

今週は海技士免許の10月定期試験が行われています。
学園の生徒も、約半数が名古屋に受験に行っています。
熱心な生徒は、夏休み期間中もずっと試験勉強、2学期が始まってからも早朝に自主勉強を行ってきて、気合いが入っています!

学校に残っているのは半数。
それでも、残っている生徒に授業や実習が行われます。

残った生徒に対して、「コミュニケーション」について授業をしました。
漁船に乗ったとき、最初の試練が先輩船員とコミュニケーションが円滑に出来るかです。
コミュニケーション能力は蓄積で、一朝一夕にうまくなりません。
勇気を出して、周りの人に話しかけることを心がけることで、上達していくそうです。
「勇気を出して」が大事です。

【海技士試験の日程】
10月の定期試験は12日から26日にかけて行われています。
http://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/sennin/H2810hikki.pdf
たとえば、航海5級の筆記試験を受けるときは、13日に午前中に「航海」、午後に「法規」、14日の午前中に「運用」と1日半の日程です。17,18日は同様な日程で航海4級、19,20日は航海3級と1級まで続きます。
受験費用の問題はありますが、10月だけで5級から1級まで全部受験できることになります。さすがに、そんな人はいないと思いますが、学園の生徒で5級、4級の重複受験をしている生徒はいます。上に書いた、自主勉強してきた人たちです。

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さば祭り

2016年10月13日 14時53分32秒 | 研修・見学

10月29日は恒例の「小川港さば祭り」です。
今年、学園生徒も参加予定です。これは今回が初めて!
場所は水産技術研究所調査船「駿河丸」の前を予定しています。
生徒ともども、お待ちしています!!

なお、この日の午後には学園の説明会も予定しています。
さば祭りの会場から学園は徒歩5分。
事前に申し込みをお願いします。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/donichikengakukai.html
午前中にさば祭りを楽しみ、午後は学園にGO!

現在、実習はバケと呼んでいる疑似餌を作り、釣り針に取り付けています。
これが出来ると、完成。

遠洋航海実習でカツオの一本釣を行うのに備え「釣り込み」の練習を始めます。

【カツオの釣り針】
一般に使う釣り針は「かえし」と言う針先と逆の方向にとがった部分があります。
これで、餌が外れにくくなるし、かかった魚も外れにくくなります。

カツオ一本釣用は「かえし」がありません。
このため、釣り上げたカツオは勝手に外れます。
餌も疑似餌で食べられることがないので、連続してカツオが釣れることになります。

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水技研職員の授業 第4回

2016年10月12日 14時03分05秒 | 研修・見学

水技研職員による授業も4回目です。
今回は中堅女性職員で、この人も水産技師です。

「海の天気図」と題して、海況図の見方や、黒潮が漁模様に与える影響をシラス、サバ、ブリなど例をあげて説明してくれました。

静岡県沿岸の海況図は水産技術研究所のホームページに毎日発表されます。
http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/01ocean/index.html

ところで、彼女が「海況担当になって何年か」を生徒に聞いてみました。
「7年くらい?」
と答えが返ってきましたが、実はまだ2年目。
もうベテランであるかのような講義に、生徒も尊敬の眼差しでした!

【関東・東海海況速報】
東京、千葉、神奈川、静岡、三重、和歌山の各研究所の連携で作っています。
私が県に入ったときは東京、千葉、神奈川、静岡による「一都三県海況速報」でした。
現在の当番は千葉県です。

当番には、昼までに県内や、連携県から水温情報が送られてきます。
それに人工衛星のデータを加えて、午後5時までに海況図を手作業で作成します。
漁業では大変貴重なデータになります。

以前、環境部門の研究所にいたとき、「地球温暖化の調査のため海水温を測る」話がありました。
そこで私が「水産技術研究所では何十年も前からの水温観測データがある」と海況速報を紹介しました。
漁業以外にも役立つ資料です。

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海上保安部の授業

2016年10月11日 14時13分17秒 | 研修・見学

漁船による海難事故の防止と、事故にあったときの対応を講義していただきました。
海猿経験者のイケメン職員もいらっしゃいました!

スライドでいろいろな事例を紹介していただき、生徒数名に事故原因や対策を考えてる形で進みました。

特に、ライフジャケットは船で仕事をする人には必須ですが、着用していない漁師が多いのが実状です。今日の講義でも、ライフジャケットの重要性について説明がありました。

この授業のエッセンスはガイドブックになって紹介されています。

http://www.kaiho.mlit.go.jp/syoukai/soshiki/toudai/navigation-safety/handbook.htm

【海上保安部】
海上保安庁は全国で11ある海上保安部で日本の海を保全しています。
海上保安庁は国土交通省の下部組織になります。

静岡県を管轄しているのは横浜に本部がある第三管区海上保安部です。
そして、静岡県内には清水海上保安部と下田海上保安部があります。
今回の講師は清水海上保安部からお招きしました。
静岡県沖合は、東京湾に入る航路があるため船の運航が多いところ。
各保安部の中でも、重要なところだと聞いています。

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