100点以上の大規模な個展を毎年ひらいてきた札幌の坂元さんですが、さすがに古希をむかえ、ことしは90点弱と、例年よりはやや少なめで、とくに油絵が減っているようです。それでも、ギャラリー大通美術館のほぼ全室を埋め尽くす作品の多さには、おどろかずにはいられません。
描かれている風景も、札幌、小樽はもちろん、函館、網走、積丹、野付半島、美瑛など、ほとんど全道にまたがっており、その行動範囲の広さにもビ . . . 本文を読む
加藤さんは札幌の若手彫刻家。
作品は、ご本人は「そんなたいしたもんじゃないですよ」と控えめにおっしゃるのですが、筆者の目には、立体と平面の境界を考察し、揺さぶり続けるものに映ります。
今回は、喫茶店を兼ねた会場ですが、壁には、紙でできた立体を掛け、その手前の卓には、それらに対応するかのように石の彫刻をならべています。
こうしてみると、彫刻の存立にあたって、かたちは同様でも素材が違えば大変な . . . 本文を読む
(承前)
冒頭画像は、すでに紹介したけれど、水戸芸術館の前でふくらませる作業の真っ最中だった巨大バッタ。
いやー、7年ぶりの再会です。前回は、第1回の横浜トリエンナーレ。なつかしい。
ところで、水戸のマチは初めてである。
というか、茨城県で列車を降りたのも初めてだと思う。
とくに理由はないのだけれど、東京よりも地方都市のほうがなんとなく空気がおだやかで、落ち着く。
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