(承前)
阿寒アイヌアートウィークのサイトから引用します。
アイヌ関係のアートといえば伝統的なものを目にする機会が多いですが、近年はアイヌ民族による現代的な作品も増えてきました。
今回は、アイヌ民族にルーツを持たない道内外の作家による現代アートや、工芸品にアイヌ文様を応用した作品などが紹介されており、従来のアイヌアートの枠を超えようという意欲が感じられます。
地図には阿寒湖温泉街の9カ所が記されています。
徒歩でまわれる範囲に会場があり、このうち筆者は、平日午後にあいていた6カ所を2時間ほどかけて巡ってきました。
一般の芸術祭だと、屋外や、廃校舎、店舗跡といった会場がよく利用されていますが、今回はいずれもそういう会場はなく、ホテルのロビーや、もともとギャラリー的に工芸品やアート作品を置いている会場が目立ちます。
したがって、以前からある作品と、新たにこの「アートウィーク」のために設置された作品が混在しているという光景が印象に残る催しでした。
で、思ったんですけど。
これってもしかしたら温泉街の閑散期対策じゃね?
北海道の観光地は昔から季節による客数の変動が激しいです。
阿寒アイヌアートウィークのサイトから引用します。
阿寒アイヌアートウィークは、阿寒湖の大自然を舞台にアイヌ工芸と多様な背景を持つ現代アートが混じり合う約3週間。先祖やカムイへの敬意を表す木彫や刺繍、古式舞踊といったアイヌの伝統と進化を広く紹介するとともに、アイヌコタンの豊かな日常に触発されて滞在制作を行った多彩なアーティストたちの新作を披露します。また、会期中は体験ツアー、舞台芸術などのプログラムも、開催エリアの各所にて展開されています。
アイヌ関係のアートといえば伝統的なものを目にする機会が多いですが、近年はアイヌ民族による現代的な作品も増えてきました。
今回は、アイヌ民族にルーツを持たない道内外の作家による現代アートや、工芸品にアイヌ文様を応用した作品などが紹介されており、従来のアイヌアートの枠を超えようという意欲が感じられます。
地図には阿寒湖温泉街の9カ所が記されています。
徒歩でまわれる範囲に会場があり、このうち筆者は、平日午後にあいていた6カ所を2時間ほどかけて巡ってきました。
一般の芸術祭だと、屋外や、廃校舎、店舗跡といった会場がよく利用されていますが、今回はいずれもそういう会場はなく、ホテルのロビーや、もともとギャラリー的に工芸品やアート作品を置いている会場が目立ちます。
したがって、以前からある作品と、新たにこの「アートウィーク」のために設置された作品が混在しているという光景が印象に残る催しでした。
で、思ったんですけど。
これってもしかしたら温泉街の閑散期対策じゃね?
北海道の観光地は昔から季節による客数の変動が激しいです。
ニセコやトマムといったスキーリゾートは別として、観光客が減る冬場の集客が課題です。
阿寒湖温泉は、川湯温泉や温根湯などに比べて、シャッターをおろした店や営業をやめたホテルが少なく、温泉街としては元気なように見えます。飲食店も土産品店も多く、定山渓温泉にひけをとりません。
ただ、筆者が歩いたときは、12月初めの平日午後だったせいか、人通りは少なかったです。
また、あちこちの建物で改修工事中だったのは、客の少ない時季を狙っているのではと思えました。
まあ、たった3時間程度の滞在で、あれこれ判断するのもおこがましいかもしれませんが…。
まあ、たった3時間程度の滞在で、あれこれ判断するのもおこがましいかもしれませんが…。
指摘しておきたいのは、会場で配布していたパンフレットの地図が非常に見づらかったこと。
道路と道路の間に建物の絵を描いてあるのですが、どっちの道路に入り口が面しているのか分からず、一度ならず遠回りを強いられました。
具体的にいえば、吉田屋がSHOPPING AREA の道に面しているのか、それとも国道寄りの中通りから入るのか分かりません。「野の花ギャラリー」はSHOPPING AREA の通りから離して描いているので、湖岸に入り口があるのかと思い、ずいぶんさがしました。アイヌコタンの向きも実際と異なります。
地図をデザインする人は、見た目の楽しさよりも、実用性を第一に考えてもらいたいです。
(この項続く)