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伊藤明彦「感覚の庭」 ハルカヤマ藝術要塞

2012年02月07日 20時38分53秒 | 展覧会の紹介-現代美術
(承前)

Akihiko Itoh "Yard of Sense"

 伊藤明彦さんは1960年生まれ、札幌在住。
 旭川の東海大で教壇に立っている。
 個展のほか、毎年正月恒例のNew Point展にも参加している。

 個人的には伊藤さんというと、蝋型ブロンズの小品のイメージが強かったので、この作品には「やられた~っ」という感じを受けた。
 積極的に何かを造形するのではなく、かつてここにあったホテルの池の跡地を活用し、そこに粘土、花器、モミの木のドライニードルなどを加えたインスタレーション。
 いわば、void(空隙)を作品化している。

 あるいは、廃墟として残存している建物そのものよりも、空隙であることによっていっそう、その不在を際立たせているともいえるだろう。
 つまり、これは、ちょっと大げさにいえば、不在の彫刻、といえるのではないだろうか。


□伊藤明彦の造形世界 http://www.hokkaido-club.com/itoh/itoh.html

STV北二条ビル エントランスアートで開いた個展

伊藤明彦作品展(2004年)

(この項続く) 


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