農協の古いマークが渋い。
左は大衆食堂の跡。
右は電気屋だったとおぼしい。
もちろん、いずれも営業していないと思われる。
所用があって、興部まで車で行ってきた。
ここに掲載した写真は、最後の1枚をのぞき、いずれも市街地のもの。
ただし、筆者の用事は、市街地から離れたところであったため、車で行かざるを得なかった。
もっとも、仮に用事が市街だったとしても、遠軽でJRからバスに乗り換え、さらに紋別でバスを乗り継がなくては行けないので、車で行ったと思う。
国鉄時代には、名寄本線と興浜南線の分岐点であり、交通の要衝であった。
いまも、かつて興部駅があった場所は、「道の駅」兼バス停になり、北紋バスや名士バスのいろいろな路線が発着するが、きょう筆者が見た範囲内ではどれも乗客は少なかった。
ただし、市街地はお世辞にもにぎやかとはいえないものの、知人に言わせると、飲食店はどこもけっこうおいしく、ハズレがないとのことだ。
なお、興部は海に面しているが、興部市街地に港はない。
漁港は、興部市街地と紋別市の中間にある沙留地区にある。
沙留と紋別の間は、片側にオホーツク海、もう片側に原野や山林という、広漠たる風景が広がる。
その間を、国道が通っている。
国道を走っていると、旧国鉄名寄本線の軌道跡がいまもはっきりとわかるのだが、このあまりに物寂しい、人間の存在の感じられない風景を見ていると、まあ、鉄道が廃止になるのもわかるよなあという気がしてくるのだ。
オホーツク海は、わずかな流氷の切れ端が浮かんでいる程度だった。
もっとも、知床には接岸しているようで、場所によって状態は相当異なる。