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つるつる温泉の古賀春江 06夏休み(2)

2006年08月18日 00時13分24秒 | 越後妻有・大地の芸術祭2006/2024
 8月12日午前7時20分。特急「オホーツク1号」は、通常4輛編成のところ、7輛で札幌駅を出発した。
 お盆の時期とあって、指定席、自由席ともに満席だ。
 北見に住んでいる妻の父親が仕事を退職することになり、長い間お疲れ様ということで、みんなで温泉に泊まることになったのだ。
 北見近郊は温泉の宝庫だけど、今回選んだのは、北見市街から40キロほど西に向かったところにある「塩別(しおべつ)つるつる温泉」。
 その名のとおり、入ると肌がつるつるになるという、良い泉質の湯だ。
 旅館の建物も近年新館などを建てたので、新しくて気持ちが良い。
 この宿のロビーの、ずいぶん高い位置に「古賀春江 運河とビル街」という絵が掛かっていた。

 参考までに記しておくと…
 古賀春江は1895年(明治28年)、福岡県久留米生まれで、昭和初期に「窓外の化粧」「春」などを二科展で発表し、日本におけるシュルレアリスムの初期を代表する画家となった。しかし、脳を病み、1933年(昭和8年)に39歳の若さで死去している。

 恥ずかしいことに、筆者は、洲之内徹「絵のなかの散歩」を数年前に読むまで、古賀を、ずっと女性だと思い込んでいた。

 温泉宿にあった絵は、シュルレアリスムではなく、どちらかというと日本的フォーブ調の、モティーフを大まかにとらえた作品といえそう。絵の具は、やや厚塗りで、水面を明るい緑で塗っているのが面白い。
 画像は、自動販売機の明かりが反射していたりして、あまりうまく写っていないが、雰囲気だけでも感じていただければと思う。
 


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2006-08-18 22:37:54
残念ながら、古賀春江の作品では無い可能性が

非常に高いです。

私も当地で作者名を見たとき非常に驚きましたが、

マチエールや風景から見ても、別の作家が描いたもの

と思われます。

煙の表現がとてもユニークで、不思議な魅力のある作品です。



春江は、クレーに影響を受けた作品を少なからず残しています。春江を思いながらクレー展に出かけて見ようとおもいます。
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古賀春江 (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2006-08-18 21:42:23
本名じゃないみたいですね。



私は、遠藤ミマンさんを、最初女性だと思っていました。
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Unknown (SH)
2006-08-18 18:13:39
古賀春江いいですね。

私は宮川美樹さんと深井克美さんをしばらく女性だと思ってました。
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