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■湯淺美恵 透明水彩展 何時かどこかでおだやかな時 (2015年3月4日~9日、札幌)

2015年03月09日 01時11分11秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 湯淺美恵さん(湯浅美恵と表記されている場合もあり)は札幌在住の水彩画家で、水彩連盟道展の会員。
 グループ「透明水彩コロコニ」を率いるなど、とても活発に制作・発表している方です。

 道展や水彩連盟支部展では、人物と時計などを組み合わせた、リアルで精緻な構図とタッチが持ち味。
 今回の個展では、ふだんあまり見ることのない風景画が目を引きました。

 冒頭の画像、手前は「川下川」。
 ライラックで有名な川下公園のそばを通る旧厚別川をこのようにいうのでしょうか。札幌市内とは思えない野趣あふれる風景です。
 このほか、「ポロト湖」「中島公園」「夏の東千歳」など。
 いずれもオーソドックスな画風ですが、明暗がほどよく表現された空間からは、絵のサイズを超えた広がりが感じられます。
 



 手前の「紫陽花」は、ジェッソを下地に用いた作品。一部にグワッシュも使用しています。
 湯淺さんの狙いは、ジェッソで凹凸をつけるのではなく、透明な層をつくることで、その下の層の絵の具も生かすことにあるようです。
「あるところまでくると、もっと先に、もっとできることはないかと考える」
という湯淺さん。実験精神の旺盛さが伝わってきます。




 手前は「秋の色」。
 紅葉の色をまぜてシルエットのかたちに塗り、あとから背景の白を加えたもの。
 切り絵のようなたのしさがあります。

 ガーベラや桔梗、人形、カキなどの静物画も多数あり、描写力の確かさを感じさせました。


2015年3月4日(水)~9日(月)午前10時~午後10時(土日月~午後7時、最終日展示~5時)
カフェ北都館ギャラリー(札幌市西区琴似1の3)



□湯淺美恵の水彩画廊 花明かり http://blog.goo.ne.jp/miechacha55

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・地下鉄東西線の琴似駅から約270メートル、徒歩4分
・JR琴似駅から約740メートル、徒歩10分

・ジェイアール北海道バス「山の手一条通」から約920メートル、徒歩12分
・ジェイアール北海道バス、中央バス「西区役所前」から約960メートル、徒歩13分


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