海の生物の写真というと、南国のイメージがあるけれど、知床の海がこんなにも鮮やかで多様な色彩に満ちているとは、思いもよらなかった。
巨大なイカ、ただようクリオネ、海底を埋め尽くすカニ、さまざまに擬態する魚たち、力尽きたカラフトマス…。
さらに、植物プランクトンがぼーっと光る流氷の底部など、北の海とは思えない。
ネイチャーフォトとして一級品なのはもちろんだけど、モティーフのことをいったん頭から消し去って、抽象画として見てもおもしろいのだ。
筆者は、おもわず関さんの写真集「いのちの海 知床」を衝動買いしてしまった。
これで2310円はお買い得だと思う。
さすがアイワード、印刷も高度だ。
写真集を買えば、写真展はむりして見なくてもいいという考えもなりたつ。
ただ、本よりも会場のプリントのほうが、若干明るめにプリントされているようである。
また、オオカミウオの夫婦をとらえたユーモラスな写真など、別のコマがえらばれている場合もあるので、あした(16日)時間に余裕のある方は、どうぞ北海道新聞まで足を運んでいただきたい。
そこで、あなたの知らない世界が、かならず見られるはずだから。
それにしても、知床って、あらためてすごいと思った。
この生命の豊かさはどうだ! とにかく、いろんな動植物がひしめきあっている感じだ。
たとえば、日本海の底はヒトデばかり多くて、こんなに魚類はいないだろう(もぐったことないけど、たぶん)。
これは、流氷など、いろんな要素が絡み合って、奇跡のように実現しているものなのだろう。
写真集にも、アザラシの屍骸とオジロワシなど、食物連鎖の厳しい現実から目をそむけないで、撮った写真が載っている。
人間がこの豊かな生命の循環を壊さないようにしなくてはいけないな、と思った。
07年10月4日(木)-16日(火)10:00-18:00(最終日-16:00)
道新プラザ・ギャラリー(中央区大通西3、北海道新聞社1階)
巨大なイカ、ただようクリオネ、海底を埋め尽くすカニ、さまざまに擬態する魚たち、力尽きたカラフトマス…。
さらに、植物プランクトンがぼーっと光る流氷の底部など、北の海とは思えない。
ネイチャーフォトとして一級品なのはもちろんだけど、モティーフのことをいったん頭から消し去って、抽象画として見てもおもしろいのだ。
筆者は、おもわず関さんの写真集「いのちの海 知床」を衝動買いしてしまった。
これで2310円はお買い得だと思う。
さすがアイワード、印刷も高度だ。
写真集を買えば、写真展はむりして見なくてもいいという考えもなりたつ。
ただ、本よりも会場のプリントのほうが、若干明るめにプリントされているようである。
また、オオカミウオの夫婦をとらえたユーモラスな写真など、別のコマがえらばれている場合もあるので、あした(16日)時間に余裕のある方は、どうぞ北海道新聞まで足を運んでいただきたい。
そこで、あなたの知らない世界が、かならず見られるはずだから。
それにしても、知床って、あらためてすごいと思った。
この生命の豊かさはどうだ! とにかく、いろんな動植物がひしめきあっている感じだ。
たとえば、日本海の底はヒトデばかり多くて、こんなに魚類はいないだろう(もぐったことないけど、たぶん)。
これは、流氷など、いろんな要素が絡み合って、奇跡のように実現しているものなのだろう。
写真集にも、アザラシの屍骸とオジロワシなど、食物連鎖の厳しい現実から目をそむけないで、撮った写真が載っている。
人間がこの豊かな生命の循環を壊さないようにしなくてはいけないな、と思った。
07年10月4日(木)-16日(火)10:00-18:00(最終日-16:00)
道新プラザ・ギャラリー(中央区大通西3、北海道新聞社1階)
とても素敵な写真展でした。
歯の欠けたオオカミウオは、愛嬌たっぷり
関さんが発見されたというカジカは、宝石みたい~♪
知床の海の生き物たちが、
本当にキラキラと輝いていました(^ー^)
この豊かな自然の営みを大切にしていきたいですね。
地味な植物プランクトンなのです。
本当に美しい写真でした。
こんばんは!
こういうコメントは、北海道美術ネットらしくてうれしいですね。
いろんな展覧会について、多くの人が自由に意見を言い合えるようになればおもしろいと思います。
>パセリさん
おひさしぶりです!
ほんとうに美しい写真でしたよね。
そういえば絵はがきは50円と、ずいぶん安かったです。
>氏は写真集を作品紹介のためのある種のカタログと考えているということでした
柴田さんクラスになると、そういうことなんでしょうね。
ただ、写真集は、それもひとつの「作品」ではないかとわたしには思えます。
画集が、いくらがんばっても「本物」にはならないのと違って、写真展も写真集も「プリント」であることが共通していますから、そう思うのかもしれません。
オリジナルプリントの大切さは承知しているつもりですが、油絵と同様、なかなかおいそれと買えるものではないので…。