北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

中田登さんの絵画と「メトロギャラリー」

2015年03月03日 03時03分03秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 中田登さんは札幌在住で、二科会の北海道支部の中心的なメンバーとして絵筆を執っている。

 このたび、地下鉄東西線白石駅のメトロギャラリーで絵を展示するというので、見に行ってきた。
(地下鉄の白石駅は、JRの白石駅から非常に離れた位置にあるので、わざわざ地下鉄とことわらなくてはいけない。どうしてこんな名前を付けたのか、理解に苦しむ)

 中田さんは、絵の中に、絵を描くという手法を用いる場合が多い。
 たとえば、ユリの花を描いた数号ぐらいのカンバスをいくつも配置した情景を、絵にするのだ。
 これを見ると、鏡の中に鏡があるのと似たような、不思議な感覚を抱く。
 ただ単にユリの花を描くのとは違った効果が生まれるのだ。

 今回は100号大ほどの作品が3点。
 いずれも、作品中のカンバスは1点だけだ。
 この場合は、めまいのするような感覚を生むというよりは、絵画制作の場合に問題となるカンバスの四隅をうまく処理するという効用のほうが大きいのではないかと思われる。



 ところで、メトロギャラリーは、無料で利用できるコーナーで、札幌市のサイトによると、次の駅の構内にある。

南北線:麻生駅、真駒内駅

東西線:宮の沢駅、琴似駅、円山公園駅、白石駅、新さっぽろ駅

東豊線:栄町駅、月寒中央駅、福住駅

 奥行きがないので、平面作品以外の展示は難しそうだ。

 筆者が、こうすればもう少し使い勝手がよくなるのではないかと感じる点が、二つある。

 一つは、展示名と会期を示す札などがあったほうがいいのではないか、ということ。

 札幌市は、どうもそこまでアタマが回らないらしいのが通例のようで、同じモンダイは、チ・カ・ホのNorth 2 などにも通じる。いまなんの写真・映像を流しているか、わからないのだ。

 もう一つは、作品以外の情報掲示にやかましすぎるモンダイ。
 以前、次の展覧会の予定を紙に書いて掲示しようとしたらダメ出しされたというグループのことを耳にした。しかし、「●月△日~■日、××ギャラリーでも展示します」ぐらいの情報は、あってもいいのではないだろうか。

 さらにいえば、ネットなどで、展示日程を発表してくれると、助かる。
 ふだん使わない駅だと、どんな展示が行われるか、まったく気づきようがないからだ。

 今回は中田さんからご案内をいただいたので知ることができたが、メトロギャラリーの発表について案内状をつくって広く配る人は少ない。たしかに「本格的な個展」向きの会場ではないが、こういう会場を使うのも、アリだと思うのだ。


2015年2月6日(金)~3月3日(火)午前6時~午前0時、期間中無休
メトロギャラリー白石(地下鉄東西線白石駅)


North_Khaos展 (2009)
第9回二科北海道支部展(絵画)(2009)
京都造形芸術大学OB「North-Khaos展」 (2008)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。