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■山根広充展 竹藍―CHIKURAN (2016年6月20~26日、札幌)

2016年06月26日 01時11分11秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 山根広充さんは、道内では珍しい竹細工師です。札幌を拠点に活動しています。
 1971年北見生まれで、大分県で竹細工の学校に学びました。
 言うまでもなく、北海道には竹はありませんが、日本の伝統工芸らしい作品で、ホームセンターや100円ショップにある樹脂製のざるやかごとは違う良さがあります。

 冒頭画像、右は「正二十面体」、左は「ござ目編みバスケット」。


 

 「六つ目編み盛籠」やコースターなど。
 いずれも接着剤は用いず、編み上げることでかたちをつくっているのがすごいです。

 手にしてみると、非常に軽く、その割にはしっかりしたつくりです。


 ギャラリーに元からある壁のニッチに「麻の葉崩し編み」「二本とび八つ目編み」「六つ目編み」といった、さまざまな竹ひごの編み方を展示しているのがおもしろいです。

 このほか、大きなオブジェが天井からつるされていました。ふだんは、あるお店の入り口に飾ってあるそうです。

 山根さんによると、竹細工でもっとも難しいのはひご作りで、これに全体の3分の2の手間がかかるといいます。
 ノギスで0.05ミリ単位まで正確に太さを測ります。同じ太さ、厚さのひごを作らないと、きれいに編み上げていくことができません。

 山根さんは福岡・大分県でとれる白竹を材料に使っています。
 本州の荒物屋にある竹のかごなどは、山根さんのように白竹を細かく計測して作成するのではなく、青竹を大まかに竹を加工して編んでいるのだそうです。
 さらに言えば、ホームセンターなどにある安い製品は中国製が多く、使っているうちにささくれることもあるそうです。
 
 個展の最終日には、いろいろなワークショップが開かれます。


2016年6月20日(月)~26日(日)午前11時~午後6時
GALLERY kamokamo(南区真駒内幸町1)

□ブログ ohochiku.exblog.jp




・地下鉄南北線「真駒内駅」から約720メートル、徒歩10分
・じょうてつバス、中央バス「南区役所前」から約200メートル、徒歩3分


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