(承前)
札幌国際芸術祭SIAF2024の主要6会場のひとつ、さっぽろ雪まつり大通公園2丁目会場は、八つ(あるいは9点)のうち四つが株式会社良品計画の関連でした。
ちょっと意地悪な言い方をすれば、この会場は半分が無印良品の広報だったことになるわけですが、すべてを税金など公的資金で賄うのでなく民間の資金を導入するのが芸術祭の流れだということになりつつあるのかもしれません。
さっぽろ雪まつりの大通会場はもともと商業主義の氾濫・浸透が著しいところですし、筆者としてはむしろ、小川さんはじめ実行委員会事務局の「営業力」にすなおに感服します。
ただ、この2丁目会場にあるもろもろのものは果たして「アート作品」なのか? ということになると、やはり首をかしげてしまうのです。でも、あまり硬いことは言わなくてもいいというか、「作品」じゃないものが置いてあっても、べつにいいのでしょうが。
で、冒頭画像と2枚目はなにかというと、良品計画による「つながるモビリティ」です。
最近はやりの自動運転車です。
人手不足問題を解決するバラ色のテクノロジーみたいな言われ方をされることもあるようですが、北海道の某自治体で導入したところ積雪期は走れないことが分かったという報道も先日読んだばかり。事故の場合の法的責任も含め、まだ詰めなくてはならない問題はたくさんありそうです。
この乗り物「GACHA」は、さすがに雪でも大丈夫(雪まつりの会場を走る乗り物で積雪NGだったらアホすぎますよね)。
どうやら積もった雪の下にガイドレールのようなものが敷かれていて、それを機械がなぞって走るようです。
前列に2人、後列に2人、計4人乗りという、コンパクトなつくりです。
会期中は午前10時~午後7時に展示されるとともに、1日3回、実際に公園内をデモ走行しました(もちろん、人が大勢歩く通路ではなく、柵の内側のルートです)。
一般のバスのようにガラス窓があるのではなく、前方や横の窓はディスプレイになっています。
展示中は、ディスプレイにさまざまな映像がうつっていました。
停車中の乗り物の中に入ってみると、AI(人工知能)による「SIAF ラジオ」が流れています。
2017年の札幌国際芸術祭でも「市電放送局JOSIAF」というプロジェクトがありました。
それに比べると技術の進歩はすごいと思います。
市電放送局のような取り組みはむしろポッドキャストに引き継がれているといえるのかもしれません。
毎日、午前11時からその日の乗車申し込みをメールで受け付けるということだったので
「どうせ、たくさん乗れないんだし、秒速で締め切りになるんだろう」
と決めつけていたのですが、会場で係員と話していたら
「いや、そうでもないですよ~」
とのこと。
9日にサイトをのぞいてみたら、各回12人で、まだ空きがあったので申し込んでみました。
※追記。
11日は悪天候で乗車は中止になったので、9日に乗っておいて良かったです。
次は、実際に乗ってみて撮影した動画です。
歩いた方が速いんじゃないかと感じられるぐらいの、ゆっくりとした速度でした。けっこう揺れました。
「コンパクトなくらし」。
これはカーテンを閉めないと、生活が丸見えですね。
次は「行き先があるお店」。
無印良品の移動販売車。
実際に本州で稼働しているそうです。
道内では、コープさっぽろの「トドック」などが広く利用されているので、なじみのある業態です。
会期中は駐車しっぱなしでしたが、中は見ることができました。
手袋や帽子などを販売していました(道外からの観光客には必須アイテムですね)。
オリジナル商品として、トートバッグやバッジも売っていたので、トートバッグを買いました。
390円(無印良品のお店で買うのと同じ価格)で、札幌国際芸術祭のキャラクター「まるさん」が刺繍されています。
さっぽろ雪まつり会場は、公開期間が他より短かったので、すこし詳しめに紹介しました。
「短い」といっても、そもそもさっぽろ雪まつりの会期は毎年2月4~11日と決まっています(昔は2月1~5日の5日間でした)。
雪像は暖かくなると壊れるなどして長持ちするものではないので
「大勢の人が来るから会期を延ばそう」
という単純な話ではないのです。
札幌国際芸術祭SIAF2024の主要6会場のひとつ、さっぽろ雪まつり大通公園2丁目会場は、八つ(あるいは9点)のうち四つが株式会社良品計画の関連でした。
ちょっと意地悪な言い方をすれば、この会場は半分が無印良品の広報だったことになるわけですが、すべてを税金など公的資金で賄うのでなく民間の資金を導入するのが芸術祭の流れだということになりつつあるのかもしれません。
さっぽろ雪まつりの大通会場はもともと商業主義の氾濫・浸透が著しいところですし、筆者としてはむしろ、小川さんはじめ実行委員会事務局の「営業力」にすなおに感服します。
ただ、この2丁目会場にあるもろもろのものは果たして「アート作品」なのか? ということになると、やはり首をかしげてしまうのです。でも、あまり硬いことは言わなくてもいいというか、「作品」じゃないものが置いてあっても、べつにいいのでしょうが。
で、冒頭画像と2枚目はなにかというと、良品計画による「つながるモビリティ」です。
最近はやりの自動運転車です。
人手不足問題を解決するバラ色のテクノロジーみたいな言われ方をされることもあるようですが、北海道の某自治体で導入したところ積雪期は走れないことが分かったという報道も先日読んだばかり。事故の場合の法的責任も含め、まだ詰めなくてはならない問題はたくさんありそうです。
この乗り物「GACHA」は、さすがに雪でも大丈夫(雪まつりの会場を走る乗り物で積雪NGだったらアホすぎますよね)。
どうやら積もった雪の下にガイドレールのようなものが敷かれていて、それを機械がなぞって走るようです。
前列に2人、後列に2人、計4人乗りという、コンパクトなつくりです。
会期中は午前10時~午後7時に展示されるとともに、1日3回、実際に公園内をデモ走行しました(もちろん、人が大勢歩く通路ではなく、柵の内側のルートです)。
一般のバスのようにガラス窓があるのではなく、前方や横の窓はディスプレイになっています。
展示中は、ディスプレイにさまざまな映像がうつっていました。
停車中の乗り物の中に入ってみると、AI(人工知能)による「SIAF ラジオ」が流れています。
「SIAFラジオは「未来の雪のまち」の架空のAIラジオ番組です。SIAF2024のディレクターである小川秀明の声を学習したAIが司会を務め、GACHAの走る街の情報から、ラジオプログラムの内容や音楽を自律的に生成します」
2017年の札幌国際芸術祭でも「市電放送局JOSIAF」というプロジェクトがありました。
それに比べると技術の進歩はすごいと思います。
市電放送局のような取り組みはむしろポッドキャストに引き継がれているといえるのかもしれません。
毎日、午前11時からその日の乗車申し込みをメールで受け付けるということだったので
「どうせ、たくさん乗れないんだし、秒速で締め切りになるんだろう」
と決めつけていたのですが、会場で係員と話していたら
「いや、そうでもないですよ~」
とのこと。
9日にサイトをのぞいてみたら、各回12人で、まだ空きがあったので申し込んでみました。
※追記。
11日は悪天候で乗車は中止になったので、9日に乗っておいて良かったです。
次は、実際に乗ってみて撮影した動画です。
歩いた方が速いんじゃないかと感じられるぐらいの、ゆっくりとした速度でした。けっこう揺れました。
「コンパクトなくらし」。
これはカーテンを閉めないと、生活が丸見えですね。
次は「行き先があるお店」。
無印良品の移動販売車。
実際に本州で稼働しているそうです。
道内では、コープさっぽろの「トドック」などが広く利用されているので、なじみのある業態です。
会期中は駐車しっぱなしでしたが、中は見ることができました。
手袋や帽子などを販売していました(道外からの観光客には必須アイテムですね)。
オリジナル商品として、トートバッグやバッジも売っていたので、トートバッグを買いました。
390円(無印良品のお店で買うのと同じ価格)で、札幌国際芸術祭のキャラクター「まるさん」が刺繍されています。
さっぽろ雪まつり会場は、公開期間が他より短かったので、すこし詳しめに紹介しました。
「短い」といっても、そもそもさっぽろ雪まつりの会期は毎年2月4~11日と決まっています(昔は2月1~5日の5日間でした)。
雪像は暖かくなると壊れるなどして長持ちするものではないので
「大勢の人が来るから会期を延ばそう」
という単純な話ではないのです。