札幌市の道立三岸好太郎美術館は今年、前身の北海道立美術館から数えて開館50年を迎えます。
新年度は、いつもの年とガラリと趣を変え、50周年記念の特別展がめじろ押しです。
開催中の「その名はミギシ」が、4月16日まで会期延長となる以降の展覧会日程は、次の通りです。
なお、正式には、それぞれの展覧会名に「開館50周年記念」という冠がつきます。
・小樽芸術村× mima 絵画コレクション 三岸好太郎とその時代 4月22日(土)~6月18日(日)
・こどものための三岸好太郎展 つくって、発見! なぞの画家パパミギシ 7月1日(土)~8月27日(日)
・札幌国際芸術祭2017 公式プログラム お月さままで飛んでいく音 大友良英アーカイブ + 飛ビ出ス事ハ自由ダ 三岸好太郎ワークス 9月2日(土)~10月1日(日)
●10月2日(月)~2月23日(金) リニューアル工事のため休館
・mima, 明日へのアーティストたちとともに 2月24日(土)~4月1日(水)
まず「小樽芸術村× mima 絵画コレクション」。
昨年ステンドグラス館が開館して話題を呼んでいる小樽芸術村は今夏、新たな施設がオープンする予定ですが、コレクションの岸田劉生、中川一政、棟方志功らの作品を、三岸好太郎美術館が所蔵する三岸作品と並べて紹介します。
民間のコレクション、それも一般に展示する前のものを大々的に活用するのは、道内の公立美術館としては珍しい取り組みだと思います。
三岸が活躍した、大正から昭和初期にかけての日本絵画のアウトラインがわかるような展覧会になってくれればうれしいです。
3本目には意表を突かれました。
そもそも三岸好太郎美術館が札幌国際芸術祭の会場になっていること自体、まだ発表されていないはずですし、芸術祭のゲストディレクター大友良英さんと三岸好太郎という組み合わせも、想像もしていませんでした。
休館あけの4本目は「リニューアル記念」。
リーフレットには「北海道の若手芸術家の紹介に継続的に取り組みます」と明記されています。
三岸好太郎は、めまぐるしく画風を変えながら当時の日本の美術界で最先端を走り続けていた若手だったことを思えば、若手の発掘紹介はこの美術館にふさわしい仕事だといえるかもしれません。
それにしても驚きました。
2016年度までの三岸好太郎美術館は、三岸以外の画家との2人展などをテーマとした特別展を年1本ないし2本のほかは、あれこれ趣向をかえて所蔵品を陳列する展覧会を3、4本ほど開くというスタイルを、ずっと繰り返していたからです。
それがだめだったというつもりはないのですが、従来と全く性質の異なる新年度のラインナップには「攻めの姿勢」を感じ、ここ20年ほどの道立館でも群を抜いてユニークなものとなっているように思います。
なお、リーフレットには「mima」の文字が大きく躍っているほか、昨年と同様に、英語、韓国語、中国語(簡体字)の説明も掲載されています。
□公式サイト http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/mkb/
・地下鉄東西線「西18丁目」4番出口から750メートル、徒歩9分
・中央バス、ジェイアール北海道バス「道立近代美術館前」から500メートル、徒歩6分(札幌駅や北1西4から乗って、手稲、小樽方面へ行く大半のバスが停車します。ただし、北大経由小樽行きは除く)
・ジェイアール北海道バス「桑11 桑園円山線」(JR桑園駅-円山公園駅-啓明ターミナル)で「北3条西15丁目」降車、約170メートル、徒歩3分
・市電「西15丁目」から770メートル、徒歩10分
関連記事へのリンク
■道立三岸好太郎美術館の話題・1 略称は「mima」(2017年2月)
■道立三岸好太郎美術館の話題・2 コンサート演奏者を募集 (2017年2月)
道立三岸好太郎美術館の2016年度の日程
三岸好太郎美術館の2015年度日程
2013年度の道立三岸好太郎美術館
北海道立三岸好太郎美術館、2012年度の日程
道立三岸好太郎美術館(札幌)の2011年度日程
道立三岸好太郎美術館 2009年度の日程
道立三岸好太郎美術館 08年のスケジュール
2005年度
2004年度
2003年度
2002年度
新年度は、いつもの年とガラリと趣を変え、50周年記念の特別展がめじろ押しです。
開催中の「その名はミギシ」が、4月16日まで会期延長となる以降の展覧会日程は、次の通りです。
なお、正式には、それぞれの展覧会名に「開館50周年記念」という冠がつきます。
・小樽芸術村× mima 絵画コレクション 三岸好太郎とその時代 4月22日(土)~6月18日(日)
・こどものための三岸好太郎展 つくって、発見! なぞの画家パパミギシ 7月1日(土)~8月27日(日)
・札幌国際芸術祭2017 公式プログラム お月さままで飛んでいく音 大友良英アーカイブ + 飛ビ出ス事ハ自由ダ 三岸好太郎ワークス 9月2日(土)~10月1日(日)
●10月2日(月)~2月23日(金) リニューアル工事のため休館
・mima, 明日へのアーティストたちとともに 2月24日(土)~4月1日(水)
まず「小樽芸術村× mima 絵画コレクション」。
昨年ステンドグラス館が開館して話題を呼んでいる小樽芸術村は今夏、新たな施設がオープンする予定ですが、コレクションの岸田劉生、中川一政、棟方志功らの作品を、三岸好太郎美術館が所蔵する三岸作品と並べて紹介します。
民間のコレクション、それも一般に展示する前のものを大々的に活用するのは、道内の公立美術館としては珍しい取り組みだと思います。
三岸が活躍した、大正から昭和初期にかけての日本絵画のアウトラインがわかるような展覧会になってくれればうれしいです。
3本目には意表を突かれました。
そもそも三岸好太郎美術館が札幌国際芸術祭の会場になっていること自体、まだ発表されていないはずですし、芸術祭のゲストディレクター大友良英さんと三岸好太郎という組み合わせも、想像もしていませんでした。
休館あけの4本目は「リニューアル記念」。
リーフレットには「北海道の若手芸術家の紹介に継続的に取り組みます」と明記されています。
三岸好太郎は、めまぐるしく画風を変えながら当時の日本の美術界で最先端を走り続けていた若手だったことを思えば、若手の発掘紹介はこの美術館にふさわしい仕事だといえるかもしれません。
それにしても驚きました。
2016年度までの三岸好太郎美術館は、三岸以外の画家との2人展などをテーマとした特別展を年1本ないし2本のほかは、あれこれ趣向をかえて所蔵品を陳列する展覧会を3、4本ほど開くというスタイルを、ずっと繰り返していたからです。
それがだめだったというつもりはないのですが、従来と全く性質の異なる新年度のラインナップには「攻めの姿勢」を感じ、ここ20年ほどの道立館でも群を抜いてユニークなものとなっているように思います。
なお、リーフレットには「mima」の文字が大きく躍っているほか、昨年と同様に、英語、韓国語、中国語(簡体字)の説明も掲載されています。
□公式サイト http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/mkb/
・地下鉄東西線「西18丁目」4番出口から750メートル、徒歩9分
・中央バス、ジェイアール北海道バス「道立近代美術館前」から500メートル、徒歩6分(札幌駅や北1西4から乗って、手稲、小樽方面へ行く大半のバスが停車します。ただし、北大経由小樽行きは除く)
・ジェイアール北海道バス「桑11 桑園円山線」(JR桑園駅-円山公園駅-啓明ターミナル)で「北3条西15丁目」降車、約170メートル、徒歩3分
・市電「西15丁目」から770メートル、徒歩10分
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