英語タイトルは
Contemporary Art from Japan and Scandinavia Northren Arts Collaboration
手違いで、会場で撮った写真データをすべて消してしまい、途方にくれているヤナイです。
(会場内は撮影可)
フィンランド北部ロバニエミの大学で学び、北海道との交流に尽くしている多田浩二さんが、当地と国内の各7人によるグループ展を開いています。
何かのテーマを設けたのではなく、多田さんの知り合いを中心に人選しています。
海外との交流展というと、版画や小品が多くなりがちで、それは輸送費などを考えるとやむを得ないのですが、今回は大きな作品もあり、なかなかおもしろい空間になっていました。
国内からは、旭川と長野県を拠点とする荒井善則さん、帯広の吉野隆幸さん、札幌の彫刻家伊藤幸子さん、おなじく札幌のKit_Aさん、CHIEさん、映像作家の大内りえ子さんが出品しているほか、舞踊家の木村功さんが展示空間で「漂う」を会期中、計4度公演しました。
フィンランド勢は、Elina Sipila(aにウムラウト)、Liisa Karintaus、Tuomas Korkalo、Ninni Heldt、Mia Hamari、Hilkka Ukkola、John Court の7氏。
このうち、Elina Sipila (エリナ・シピラ)さんは2013年に札幌・円山のギャラリーレタラでリトグラフ個展を開いており、ご記憶の方もいるでしょう(筆者もつたない英語で会話したはずですが、なぜかブログには記事がない…)。
筆者が見て、心ひかれたのが、John Court さんの立体「Achievment」です。
7人の中では唯一の英国生まれ(1969年ケント州)。ロンドンの美術学校を卒業したあと、フィンランドに移りました。
今回は、黒い地に「ART」「POSSIBILITY」「SUCCESS」といった英単語を(一部は反転させて)白い手書き文字で3列に記した(□参考)直方体7個を、壁面から突き出させて35センチ間隔で並べた作品。素材はアルミニウムで、はしごのようにも見えます。
シンプルな美しさがあります。直方体の縦横比はかなり異なりますが、ミニマルアートの巨匠ドナルド・ジャッドを聯想させるものがあります(ジャッドの方が数が多く、それぞれの形状が平たい)。
多田さんによると彼は「失読症」という病気を患っているそうです。これは知能になんらハンディキャップはないのに、文字を読むこと自体にひどく困難を覚えるとのこと。このことが、作品に関係している可能性はあるかもしれません。
□ http://www.johncourtnow.com/
その左側の壁面にあった Tuomas Korkalo (トーマス・コルカロ)さんの、動物の骨格画像を組み合わせた平面作品も楽しい。
向かい側には、Mia Hamari(ミア・ハマリ)さんの立体3点。猫に翼がついたような作品があり、この翼はトナカイの骨でつくられているときいてびっくり。
荒井さんのインスタレーション「Soft Landing」シリーズはクリアな色彩と正方形の反復からなる、いつもながらスタイリッシュな仕上げ。
吉野さんは古いリンゴ箱と新聞のチラシを組み合わせた、どこか人間の下半身のような立体です。足元の床上に小さな液晶モニターが置かれていて、朝日がのぼるところの映像を流しているのも吉野さんらしいです。
吉野さんは、1階の窓の外側にも、チラシでこしらえた人間の手のかたちの作品を配置していました。
2018年1月12日(金)~28日(日)午前11時~午後7時、会期中無休
ギャラリー門馬(札幌市中央区旭ケ丘2)
・地下鉄東西線「円山公園駅」バスターミナルから、ジェイアール北海道バス「循環10 ロープウェイ線」に乗り「旭丘高校前」降車、約130メートル、徒歩2分
・「円山公園駅」バスターミナルから、ジェイアール北海道バス「円13 旭山公園線」に乗り「界川(さかいがわ)」降車、約500メートル、徒歩7分
・「円山公園駅」バスターミナルから、ジェイアール北海道バス「桑11 桑園円山線」「円11 西25丁目線」「循環11 ロープウェイ線」に乗り、「啓明ターミナル」降車、約800メートル、徒歩10分
・地下鉄南北線「中島公園」「幌平橋」から、ジェイアール北海道バス「循環13 山鼻環状線」に乗り「旭丘高校前」もしくは「南11西22」降車
※駐車場もあります。
※札幌駅、北1条西4丁目などから啓明ターミナルに行くジェイアール北海道バスの路線も複数あります
※帰路は、旭丘高校前で良いバスの便がない場合、階段を下りて「南11西22」までいくと、休日の日中で1時間に5、6本のバスがきます(ただし、行き先は、円山公園駅、都心、桑園駅などバラバラ)
Contemporary Art from Japan and Scandinavia Northren Arts Collaboration
手違いで、会場で撮った写真データをすべて消してしまい、途方にくれているヤナイです。
(会場内は撮影可)
フィンランド北部ロバニエミの大学で学び、北海道との交流に尽くしている多田浩二さんが、当地と国内の各7人によるグループ展を開いています。
何かのテーマを設けたのではなく、多田さんの知り合いを中心に人選しています。
海外との交流展というと、版画や小品が多くなりがちで、それは輸送費などを考えるとやむを得ないのですが、今回は大きな作品もあり、なかなかおもしろい空間になっていました。
国内からは、旭川と長野県を拠点とする荒井善則さん、帯広の吉野隆幸さん、札幌の彫刻家伊藤幸子さん、おなじく札幌のKit_Aさん、CHIEさん、映像作家の大内りえ子さんが出品しているほか、舞踊家の木村功さんが展示空間で「漂う」を会期中、計4度公演しました。
フィンランド勢は、Elina Sipila(aにウムラウト)、Liisa Karintaus、Tuomas Korkalo、Ninni Heldt、Mia Hamari、Hilkka Ukkola、John Court の7氏。
このうち、Elina Sipila (エリナ・シピラ)さんは2013年に札幌・円山のギャラリーレタラでリトグラフ個展を開いており、ご記憶の方もいるでしょう(筆者もつたない英語で会話したはずですが、なぜかブログには記事がない…)。
筆者が見て、心ひかれたのが、John Court さんの立体「Achievment」です。
7人の中では唯一の英国生まれ(1969年ケント州)。ロンドンの美術学校を卒業したあと、フィンランドに移りました。
今回は、黒い地に「ART」「POSSIBILITY」「SUCCESS」といった英単語を(一部は反転させて)白い手書き文字で3列に記した(□参考)直方体7個を、壁面から突き出させて35センチ間隔で並べた作品。素材はアルミニウムで、はしごのようにも見えます。
シンプルな美しさがあります。直方体の縦横比はかなり異なりますが、ミニマルアートの巨匠ドナルド・ジャッドを聯想させるものがあります(ジャッドの方が数が多く、それぞれの形状が平たい)。
多田さんによると彼は「失読症」という病気を患っているそうです。これは知能になんらハンディキャップはないのに、文字を読むこと自体にひどく困難を覚えるとのこと。このことが、作品に関係している可能性はあるかもしれません。
□ http://www.johncourtnow.com/
その左側の壁面にあった Tuomas Korkalo (トーマス・コルカロ)さんの、動物の骨格画像を組み合わせた平面作品も楽しい。
向かい側には、Mia Hamari(ミア・ハマリ)さんの立体3点。猫に翼がついたような作品があり、この翼はトナカイの骨でつくられているときいてびっくり。
荒井さんのインスタレーション「Soft Landing」シリーズはクリアな色彩と正方形の反復からなる、いつもながらスタイリッシュな仕上げ。
吉野さんは古いリンゴ箱と新聞のチラシを組み合わせた、どこか人間の下半身のような立体です。足元の床上に小さな液晶モニターが置かれていて、朝日がのぼるところの映像を流しているのも吉野さんらしいです。
吉野さんは、1階の窓の外側にも、チラシでこしらえた人間の手のかたちの作品を配置していました。
2018年1月12日(金)~28日(日)午前11時~午後7時、会期中無休
ギャラリー門馬(札幌市中央区旭ケ丘2)
・地下鉄東西線「円山公園駅」バスターミナルから、ジェイアール北海道バス「循環10 ロープウェイ線」に乗り「旭丘高校前」降車、約130メートル、徒歩2分
・「円山公園駅」バスターミナルから、ジェイアール北海道バス「円13 旭山公園線」に乗り「界川(さかいがわ)」降車、約500メートル、徒歩7分
・「円山公園駅」バスターミナルから、ジェイアール北海道バス「桑11 桑園円山線」「円11 西25丁目線」「循環11 ロープウェイ線」に乗り、「啓明ターミナル」降車、約800メートル、徒歩10分
・地下鉄南北線「中島公園」「幌平橋」から、ジェイアール北海道バス「循環13 山鼻環状線」に乗り「旭丘高校前」もしくは「南11西22」降車
※駐車場もあります。
※札幌駅、北1条西4丁目などから啓明ターミナルに行くジェイアール北海道バスの路線も複数あります
※帰路は、旭丘高校前で良いバスの便がない場合、階段を下りて「南11西22」までいくと、休日の日中で1時間に5、6本のバスがきます(ただし、行き先は、円山公園駅、都心、桑園駅などバラバラ)