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「心の記憶 一期一会」古橋馨写真展

2005年12月14日 00時09分26秒 | 展覧会の紹介-写真
 いわゆるネイチャーフォトの展覧会ですが、何点か、はっとするほど美しい作品がありました。

 カラーばかり43点。すべて道内各地の風景や自然をとらえたもの。
 逆光にきらきら反射する雪原とか、トラクターと牧草ロールとか、わりとよくあるタイプの写真もありましたが、美瑛町で撮影した「蒼の静寂」など、湖面に反射した樹影をとらえて、この世のものとは思えぬ光景を表現した作品もあり、思わず立ち止まりました。

 また「牧歌遠聴」と題された写真は、親子とおぼしき馬が草をはんでいる場面で、遠くに川か池が見えるのですが、なんと撮影地が札幌市。釧路湿原かどこかを思わせ、とても190万都市には見えません。
 札幌市内で、あのように水面が彎曲(わんきょく)しているところは篠路川沿いぐらいしか思い浮かびませんが・・・。

 ユニークなのが、和寒町(上川管内)の「雪面」と、札幌で撮った「水のぞく」の2枚をならべた陳列。まったく違う場所の写真ですが、岬のように水面に突き出た雪がほとんど同じかたちをしているのです。

 作者は1925年、根室市落石出身で、現在は札幌在住。
 NPM(北海道・Nature Photo Masters)などに所属しているそうです。


「心の記憶 一期一会」古橋馨写真展
=12月9日(金)~14日(水) 10:00-18:30、富士フォトサロン(中央区北2西4、札幌三井ビル別館 地図A)


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