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(承前。シリーズ先頭はこちら。画像は関係ありません)
小樽の秋山真魚、札幌の井幡郁子、木下士昂、工藤菁穂、長谷川白羊の5氏と、札幌の岡田大岬氏が主宰する「岬土社」の有志15人(岡田さん含む)による書展。
おそらく、団体公募展には属さず独立したあゆみを続けている書家たちであろうと推測される。
長谷川さんの作品は久しぶりに拝見した。臨書の「〓(せん)」(つちへんに專)の上には、支那の服を着た男2人の絵が描かれている。もう1点の臨書、藤原佐理「離洛帖」は、行書の美しさにあふれている。
岡田さんの「十字架」にも考えさせられた。「十」は、横棒がなく、縦線のみで表されている。隷書としても、破格の勢いがある。
書の批評でよく墨の潤渇ということがよくいわれるが、井幡さんの「回帰」は、潤の部分が少なく、渇が目立つのがおもしろいと思う。
すべて漢字であるが、肩に力が入りすぎておらず、なおかつ漢字の成り立ちを考えさせられる、おもしろい書展であった。
2014年6月24日(火)~29日(日)午前10時~午後7時(最終日~午後5時)
gallery esse (札幌市北区北9西3 ル・ノール北9条)
小樽の秋山真魚、札幌の井幡郁子、木下士昂、工藤菁穂、長谷川白羊の5氏と、札幌の岡田大岬氏が主宰する「岬土社」の有志15人(岡田さん含む)による書展。
おそらく、団体公募展には属さず独立したあゆみを続けている書家たちであろうと推測される。
長谷川さんの作品は久しぶりに拝見した。臨書の「〓(せん)」(つちへんに專)の上には、支那の服を着た男2人の絵が描かれている。もう1点の臨書、藤原佐理「離洛帖」は、行書の美しさにあふれている。
岡田さんの「十字架」にも考えさせられた。「十」は、横棒がなく、縦線のみで表されている。隷書としても、破格の勢いがある。
書の批評でよく墨の潤渇ということがよくいわれるが、井幡さんの「回帰」は、潤の部分が少なく、渇が目立つのがおもしろいと思う。
すべて漢字であるが、肩に力が入りすぎておらず、なおかつ漢字の成り立ちを考えさせられる、おもしろい書展であった。
2014年6月24日(火)~29日(日)午前10時~午後7時(最終日~午後5時)
gallery esse (札幌市北区北9西3 ル・ノール北9条)
(この項続く)