まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

日本の夏とそうめんについての考察・・・。

2008年07月11日 | 自然
 別に考察だなんて・・・いうほどのお話やないのです・・。

 讃岐の島々のあちらこちらで、お盆に・・そうめんをお供えする風習があると聞いたのです。なんで、お盆にそうめんなん・・・??って、思ったことがあるのですよ。

 そうめんを・・・すだれのようにして・・神棚か仏壇に飾るのかしらん・・。と、思ったのですが、そうめんを湯がいて、お椀に盛ってお供えしたり、そうめんの素材自体を三宝に盛ってお供えしたりするらしい・・。

 

 実は・・・これ、七夕の行事が元らしい・・。はるか昔の中国のできごと・・。七夕の日に亡くなった子供の霊が人々を熱病で苦しめていたので、その子の好物だったそうめんをお供えすると・・その熱病がなくなったという故事に由来するというんですよ・・。

 まぁ・・、昔の中国ですから・・・「そうめん」なんていわないで・・「索餅:さくべい」というもので、小麦粉と米の粉を練り合わせて縄のようにねじった唐菓子のようなものだったんでしょうね。

 

 これが・・・奈良時代に我が国に伝えられて、宮中での熱病よけ、病気よけの行事として、七夕の儀式みたいになって行われたというんですよ・・。

 この索餅が・・索麺(さくめん)になり・・そうめんになって、「素麺」となったというんですわ・・。

 

 ですから・・さぬきのこんぴらさんでは、今も・・・旧暦の七夕の日には・・「索麺」や「索餅」をお供えして、災いよけや病気よけを祈願しとるそうです・・。その時期が・・・お盆にも重なることから・・・庶民は・・・お盆にそうめんをお供えして・・・災いよけにしとるんでしょうね・・。

 じゃぁ、また。

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