まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

「はったんじ練場店・落城」・・・

2008年08月22日 | 自然
 最近は・・・肥えるのがいやで・・・「朝うどん」という・・・「モーニング・うどん」は避けてきた・・。

 しかし・・・、なぜか・・朝うどんがほしくなって・・この店に寄った。

 車を止めるなり・・店長の純ぺーが挨拶をしてくれた。なにやらお客と込みいった話をしている風だった。

 

 店に入ると・・・カウンターの向こうから若い衆が指を一本立てるもので、こちらも人差し指を一本立てて答えた。「一玉」というサインだ・・。七年にもなれば・・誰が何をどれだけ食べるのかを・・・スタッフたちは熟知しているのだ。

 どんぶりを受け取って・・・ぬくいかけ出汁をかけて・・・ダイコンおろしをかけて、ネギをかけて、おろししょうがを乗せて・・・レモン水をかけて、ゴマをすってかけて・・・しょうゆをひとかけする・・・。ここはトッピングが自由自在だ。

 


 ここまでは・・なんともなかった・・・。

 ふと・・テーブルをみると・・「みなさん、ごめん!」というカードが・・・。

 こころを落ち着かせて・・・店内を見ると・・・あちらこちらに・・「廃業・・・」のちらしが・・・。「閉店」ではなくして・・・廃業」なのだ・・。純ペーが・・・うどん屋をやめるというのだ・・。

 「あかんがな・・・」と・・、内心・・・思った。思ったが・・・私にどうこうできる問題ではない・・・。

 うどんを食べ終えて・・・店を出ると・・・、店長の純ペーが追いかけてきた。

 「今まで永いこと・・・お世話になりました。でも・・力・・・尽きました・・・」

 訳のわからない私は・・・「また・・さみしくなるねぇ・・。でも、負けたまんまじゃいられないよね・・・」などと・・・わけのわからぬことをいう・・・。

 「ハイ! また、再起したいです!」

 渡された・・・カードのGRコードを携帯電話にかざして・・・開かれたブログの内容を見て・・・愕然とした・・・。

 はったんじの川辺店が閉店したのが・・・少し前・・。「繁盛しとったのにねぇ・・」などと語り合ったのが・・・懐かしい。

 


 

 讃岐には・・・800とか900とかのうどん屋さんがあるらしい。その・・うどん屋さんが・・開店し・・・、閉店している・・・。そして・・800とか900のうどん屋になっているらしい。

 そこには世代交代とか・・企業の進出とかがあるらしい・・とか。また、道路拡幅とか・・・いろんな問題があるらしい・・・くらいの認識だった・・。

 

 しかしのかかし・・・純ペーのブログの中身は資金繰りの苦労・・・債務者、債権者・・・大口金融・・・カード金融・・・などという・・・荒々しいものだった・・・。

 うどん・・・というものは・・小麦粉と塩と水とがあれば・・・できるもの・・という認識だった。確かにそうなのだ・・。だから・・・昔から・・・讃岐にはうどん屋が多かった・・・。

 

 こういう・・サービスを除けば・・・うどん屋って、簡単な商売じゃないかと思ってきた・・・。

 確かに・・・最近は・・・諸物価高騰・・とかで・・・うどんの値段は上がってはきているが・・・、三千万・・・五千万・・・・の負債だって・・・。

 何が何なんだろう・・・。わけがわからない・・・。

 純ぺーは、店をたたんで・・・お江戸に武者修行に行くらしい・・・。でも・・・あの・・・無口でひたむきだった・・・クルーたちはどうなるんだろう。スタッフたちだ・・・。あの子たちに・・・どこかでまた・・・会えるのだろうか・・・。

 

 ともかく・・・私の中では・・・最高の麺を食べさせてくれた・・・「はったんじ練場」の落城を・・・・無念に思うし・・・「はったんじ」再興をこころから願うものだ・・。

http://www.shikoku-np.co.jp/udon/shop/map.aspx?id=629

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