まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

生かされて 蝋梅の黄に 安堵する

2012年01月12日 | ふるさと散歩

 今日も厳しい霜の朝になった。香川でも氷点下のところもあったみたいだが、我が家の寒暖計は・・・「零度」を指していた。屋外だと・・・氷点下だったかも。

 

 で、今日は奥方のけいこばぁが居るというので、県立図書館に行くことにした。昨日の新聞記者さんが、「インターネットもいいが、確かな本でウラを取らないと足をすくわれたり、人を殺したりしますよ・・・」と言われたので、それもそうだなぁと思って・・・。寒いからと横着したらあかんね。

 

 これが・・・高松市林町・・。昔の「林の飛行場跡」「旧高松空港跡地」に建てられた「香川県立図書館」だ。あらかじめ、WEB版の県立図書館蔵書検索システムで調べておいたものを、書庫から探し出してもらった・・・。

 

 「日本水路史」、「R.H.Brunton」、英国の帆船軍艦、日本の燈台、日本の燈台の五冊。前二冊が書庫に保存されていた物。貴重な本らしい・・・。あとの三冊は・・・参考にもならんかった。

 で、今日のお昼はどこにしようかと・・・あちらこちらを走ったが、11時開店のお店が多くて・・・ちょうど11時になりそうな所を考えて走っていると・・・。

 

 高松市庵治町のへんぴな山の中にある・・「こだわり手打ちうどん・山」に着いた。ジャスト11時だった・・・。しばらく、そこからの眺めを楽しんだり、広い遊び場を歩いてみたり。久々の訪問になったので感慨ひとしお・・・というところ。

 

 鉄骨スレート葺きの倉庫風の建物。お店の中は薄暗くて・・・建設現場の食堂風。

 

 お、あるある・・・と、「しっぽくうどん一玉」をお願いしたら、「時間がかかるけどええん?」というので、OK、OK・・・。「うちのは・・・さっぱりしとらんけどええん?」というので、OK、OK・・。変わったもんがええんやがな・・・。ご覧の通り・・・350円。

 

 セルフのお店やけど、料金自主申告の後払い。うどんは席まで運んでくれる。ただ、食べた容器だけを返却口に分別して戻して・・・料金を払うという・・・プチ・セルフのお店みたい・・。

 このおうどん見て、どう、思う?「これ、なんじゃ・・」。

 カレーのようで、カレーでない・・。味噌汁のようで味噌汁でない・・・。なんじゃろ、このどろっとしたもの。いろんなブログ情報を見てもわからん・・・。さつまいもが溶けただし汁・・・という説もあるが・・・。ここの里芋は近所で採れたもので大きいから・・角切りで入っている。

 

 その後・・四国霊場86番志度寺に寄った。初詣のようで初詣ではない・・・。ただ、88番の大窪寺には行ったし、84番屋島寺、85番八栗寺にも行ったのだから、86番の志度寺や87番の長尾寺にも行っておかないとまずいやろ・・・ということで。いや、全く・・まずくはないのだけれど。

 ここで、「金」の納め札をいただいた。

 

 87番長尾寺はお遍路さんの姿もなく・・おみくじ売り場も見えなかったので早々に境内を出た。お正月が済んでしまえば、三味線餅つきも力餅競争も・・・あとのまつりで、人影もない境内になる。

 

 ものはついでだからと・・・氏神さまというか、村の神社に寄ってみた。この日曜日が「お炊きあげ」。不要になったおふだやお供え物、しめ縄や破魔弓なんぞを燃やすらしく、境内に山積みになっていた。

 

 社務所に・・・古い・・・おみくじ売り機がぽつんとあったので、20円を入れてみた。すると・・・うんともすんとも言わずに、おみくじも出ない・・・。「なんじゃらほい。めげとんかい(壊れているのか)」と後にしたが、そのわずかな20円に未練が残って・・・後ろを振り仰ぐと・・・こっそりとおみくじが落ちてきた・・・。

 

 前にも言うた(書いた)が、大窪寺でも与田寺でも、田の口薬師でも白鳥神社でも・・・「大吉」やった・・・。たかがくじやからと気にもせんかったけれど・・・。

 右側のおみくじ・・・。

 「いそしみし しるしは見えて ゆたかにも 黄金なみよる 小山田(おやまだ)のさと」

 という歌の下に・・・「することなすことさいわいの種となって、心配事なくうれしい運であるから脇目もふらず一心に自分の仕事大事と励みなさい。少しでもわがままの気を起こして色や酒におぼれるな」以下・・縷々といいことばっかり・・。

 

 仏の顔も三度まで・・。でもなぁ・・、いくらお正月の大サービスやからというても、これだけ、「好きなことやりなはれ」「あんたの思うままの一年や」と言われると、ついつい、その気になってしまうがな・・・。

 で、先の・・・志度寺さんで頂いた「金」の納め札・・・。おみくじの左にある金色のおふだ。お遍路さんの名刺みたいなもので、金色の納め札は、お四国を50回以上回った人が使うもの。

 この裏面に・・・、

 「お遍路人生訓 不幸というのは、不幸の顔が好きなんです。幸福は笑顔が好き。私たちは、生きていかなくてはしょうがない。笑顔でいるしかないんじゃないかな。

 私たちの命は重たく、大切なものだから、一生懸命頑張って生きて行かなくてはいけませんね。   「瀬戸内寂聴・生ききる」

 お大師様のご縁で、この納め札を手にして頂き、ありがとうございます。あなた様が幸せであるようにお祈りします。合掌 大先達 大西一」

 と書かれていた・・・。

 

 今日、本当に私たちは・・・大自然の中で生かされているのだなぁと思った・・・。

 

じゃぁ、また、明日、きっと、会えるといいね。


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