まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

藤棚に 声なき風が 二礼する

2014年05月01日 | ふるさと散歩

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れている。気温は14.6度から23.4度、湿度は80%から57%。風は1mから3mの東南東の風が心地よい。空も山も野原もすっかりと初夏だ。明日の2日も、高気圧に覆われて晴れる見込み。

 

 例年ならば、メーデーなんぞそっちのけで島の家へ急行したもの。とにかく、「5月のゴールデン・ウィークは島の家で過ごすもの!」と言うことになっていた。ところが今年は異変が起きて、誰も島の家に「行く」とか「行こう」とかと云う声がない。孫たちが大きくなって忙しくなると、島で遊ぶ余裕はなくなってしまった。そうなると・・・私一人が島の家に行ってもおもしろくもおかしくもない。

 

 ということで、町内にある「南川の大フジ」というのを見に行った。西手の山を越えたところにあった、「富田小学校南川分校」跡、今は「さぬき市南川自然の家」という野外活動施設の裏手の川の上に藤棚があって、いつもはうすむらさきの藤の花が見られたもの。ところが今年はまだまだ・・・・。

 

何年か前には、こうなっていたのだが。

 

 そこで、またしてもここにやってきた。高松市飯田町にある「岩田神社」である。かつては郷社であって、祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后。由緒は治承二年(1178)八月の創祀だと云う。

  

 この岩田神社では、4月26日から5月5日まで「ふじまつり」が行われている。

 

 これが、そのフジで、この藤棚は一本の幹から広がっていて、棚の高さ2m、幅10.8m、長さ24mにわたる。花房は、1mから2mにも垂れ下がってみごとなもの。今はまだ80Cmほど。古くから、これを慕って訪ねる人が絶えず、数多くの賛美の歌なども残されている。

 

 岩田神社のフジは樹齢800年超といわれ、1971年に県の自然記念物に指定されている。1本の幹から広がる枝は縦約24m、幅約11mに及び、雄大な姿から地元では「孔雀(くじゃく)藤」と呼ばれて親しまれている。

 https://www.youtube.com/watch?v=EcoM-w88TDs

 

 これが、その幹である。甘い花の香りに誘われて クマバチがの羽音が・・・。おばちゃんたちが怖がって大騒ぎをしていて、その羽音に一瞬身構えたが クマバチは人間に興味を示さず、フジの花の蜜集めに専念していた。ちなみにクマバチは  ミツバチ科の大型の蜂で、体長が大きく飛ぶ音も大きいが 性格はいたって温厚で攻撃性はないらしい。

 

 さて、今日から五月。カレンダーには「皐月:さつき」と書いてある。野山には「さつき」や「つつじ」が繚乱となる。新緑の季節とか薫風の季節とか云って快適な月だと云ってもいい。この月の内、からりと晴れた日を「さつき晴れ」と云って爽快な気分の代名詞になっている。

 

 五月になった・・・と言うことは、早くも一年の三分の一が終わった・・・ということになる。早速に家中のカレンダーを破って回った。

 

 今日の掲示板はこれ。「苦しくて当然 悪くてあたりまえと思っていれば どんな人生もなかなかいいものです」という荒了寛さんの言葉。楽しくて当然、日々の暮らしが良くてあたりまと思っているから,人生が苦しくなってくる。私たちが当たり前と思っている「目線:視線」が変われば、幸せの価値も変わるし、生き方も変わる。私たちの目線をどこに置くかで人生が変わる。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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