116人が虐殺されその映像が世界を駆け巡っている。シリアは完全な内戦状態にある。アサドのような独裁政権は、近年ではルーマニアのチャウシェスクからリビアのガダフィまで、その末路を学習して同じ過ちを繰り返さぬよう、一層狡猾になってきている。その点では北朝鮮がその典型だが。一方で国連などはアリバイ作りとしか思えぬ百年一日の無意味な対応に終始している。この状況下、痛ましいことにシリアではこれからも多くの人命が失われてゆくことだろう。つまるところ、国外からの問題解決には限界があるという極めてありふれた結論になる。
しかし、今回の虐殺でアサド政権の命脈はいよいよ尽きようとしているように思える。