難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

清浄光寺(遊行寺)でお参り 人工内耳で聞こえたつぶやき

2009年10月17日 21時16分41秒 | 生活
091017-140849.jpg久し振りにおばあちゃんを連れて、歩いて10分の遊行寺に。

本堂には誰もいなかったので二人で拝礼。
隣で聞いていたら「ありがとうございます」と何回も言っていたのが聞こえた。
人工内耳していなかったら聞こえなかったと思う。

宝仏殿でも、こんな立派なところがおじいちゃんが生きているときにくれば良かった、勿体ないわあと言っているのが聞こえた。

夏は蝉の声が聞こえるようになったが、今回は母の声が聞こえるようになったんだなあと思ったことでした。


ラビット 記




再度のコミュニケーション支援事業の位置づけ

2009年10月17日 12時23分40秒 | PHSから
091010-113523.jpg091010-113537渋谷金剛.jpg難聴者が1900万人もおり、地域社会で日常生活を送っている。これらの人たちは必要な支援が受けられていない。

難聴者が、地域社会、就労の場、教育の場で「参加」するには要約筆記者のコミュニケーション支援が求められる。

しかし、地域における社会参加の場と教育の場とはイコールではない。教育や司法、その他の分野で要約筆記者は必要だが、求められる専門性が異なる。
地域社会には社会福祉の理念を理解し、通訳と対人援助技術を兼ね備えた人材が求められる。

我が国にはまだ社会福祉サービスを担う要約筆記者の養成も派遣もきちんと事業が行われていない。国がその養成の必要性をきちんと理解していないからだ。
要約筆記奉仕員と要約筆記者の違い、要約筆記とリアルタイム文字表記、字幕制作、記録との違い、地域社会における権利侵害の実態を認識していない。

社会福祉における要約筆記が事業が実施されていないのに、厚生労働行政が教育や司法の場における情報保障が進めるのは如何なものか。

国は聴覚障害者に必要な支援と内容をきちんと理解しなければならない。なぜ理解できていないのか、コミュニケーション支援の本質、目的を見極めていないからだ。

テレビのリアルタイム字幕制作者、諸会議のリアルタイム文字表記は社会福祉的な援助は求められていない場の支援だ。合理的配慮の一つとして機能しているのだ。だから今も要約筆記者として養成されていない人が担っている。


ラビット 記
渋谷の繁華街の喧噪を離れたところにある神社で神前結婚式が行われていた。




要約筆記はコミュニケーションの「場」への支援。

2009年10月17日 10時22分47秒 | PHSから
091010-120553陸王前.jpg要約筆記は、話を文字で表すことによって意志の仲介を図るコミュニケーション支援方法だ。

要約筆記は、障害者自立支援法のコミュニケーション支
援事業という福祉制度でサービスが提供されるが、その他にも教育や就労、趣味の分野でも行われている。

障害者福祉制度では、障害を持つ人々にサービスを提供するもので「利用者」=障害者とされる。
しかし、コミュニケーション支援は、聴覚に障害を持つ人と相手とのコミュニケーションを支援する。

通訳により話の内容が伝えられ、他の人と同じ情報を共有して、理解する。そのことにより思考と行動が自己決定できる。
話し手の目的が達成されることとなり、相手も支援されたことになる。
通訳によりその「場」のコミュニケーションが成立したという。
これがコミュニケーション支援の目的でもある。

通訳とは、意味を相手に分かるような形で伝えることをいう。
伝える形態はまちまち。要約文でないと読解の理解が出来ない場合もあれば、音素文字変換となるリアルタイム文字表記、字幕制作もある。


ラビット 記