難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳と補聴器のバランスと聞こえ(1)

2009年10月23日 23時09分47秒 | 人工内耳
あと2ヶ月弱で人工内耳の手術をして2年になる。
人工内耳の聞こえはどうかと聞かれたら、「発達途上」というのがいいかも知れない。

聴覚機能という点では確かに向上している。左耳は100dBオーバーだったが、補聴器は生来使っていなかった。2週間補聴器を使ったが右耳ほど聞こえず、右耳の補聴器の限界を感じていたので、両耳補聴器という選択肢はなかった。

人工内耳が良いと思ったのは、高い音も聞こえるということだ。感音性難聴で高音域が聞こえず、目の前で言われたことがチンプンカンプンだったのだ。

人工内耳をした理由
(1)低音域が聞こえる補聴器と人工内耳の高い音の組み合わせはきっと良く聞こえると思われた。
(2)それに補聴器で聞いている右耳は必ず聴力が低下することは間違いなく、その補償のためもあった。
(3)補聴器で聞きながら仕事をし、人工内耳が聞こえるようになるという聞こえの連続性も考えられた。

人工内耳に期待したこと
(1)補聴器だけよりもよく聞こえること
(2)初めての人の声がわかること
(3)心理的にポジティブになること、

(続く)
ラビット 記

人工内耳で同僚との会話が出来た。

2009年10月23日 17時48分28秒 | 人工内耳
昨日、営業担当者が納品するのを手伝った。納品先まで車内でどうするか、ちょっと思案投げ首だった。今まで上司と乗る車内では会話が出来なかったからだ。

車に乗る前に、人工内耳は感度を、補聴器はボリウムを調整して、人工内耳と補聴器のバランスをとった。室内でバランスをとっても環境の違う走行している自動車内で異なるが、乗ったらあまり調整が出来ない。

乗り始めたら、自分の方から発声して、聞こえを確認する。走行ルートなどについて会話を始めた。女性ドライバーは前後の判断が出来ない人が多いと言う。
先月定年を迎えたばかりの30年以上の経験を持つ営業担当者で、営業の秘訣など話してくれる。
いろいろ家族や営業先の話を聴いたりして、会話が出来た。面白い。車の中で同僚と話が出来たのは初めてだ。

そうかあ、会話が出来ると言うことはいろいろなことを考える元になるんだ。
顧客先の女性には、何歳でもきれいだね、かわいいねと言うのが秘訣と言う。


ラビット 記
通勤路のハナミズキの木。赤い実がなっている。

聞こえと心身のバランス 難聴の場合

2009年10月23日 08時58分15秒 | エンパワメント
昨日、股関節がねじれたようになって歩けなくなった。
原因を考えてみると、月曜から新調した靴に履き替えたがやや大きいだったので靴が緩く、身体が揺れないよう脚部、大腿、臀部と筋肉を使って支えていたので股関節まで痛めたのではないか。

難聴者の聞こえも心身の微妙なバランスの上に成り立っているような気がする。
聴覚機能の障害でも精神状態、心理状態も相互に作用している。視覚や肩の張りなど身体の各部分とのバランスが取れている。

聴覚障害を見る時に、ICF国際生活機能分類の個人因子、環境因子を個々に検討することが重要だと思う。


帰路靴の中敷きを買ったが柔らかいのだったので逆効果だ。


ラビット 記
通勤路のハナミズキが赤い実をつけている。