難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

NHKの天気予報は字幕がない!その理由に難聴者は納得していない。

2009年10月27日 08時42分52秒 | 日記(つぶやき)
台風20号が関東地方に接近した昨夜NHKの23時半頃のニュースでも天気予報でも、字幕放送はない。
翌朝6時半のニュースにも天気予報にも字幕はない。

台風18号の際に、全難聴はNHK会長宛に要望書を出した。NHKの回答は、ご指摘ごもっとも、我々もL字型スーパーやいろいろ工夫している、努力している。
しかし、困難があるとしていつも持ち出される理由は、「正確な表記」と「オペレーター確保」だ。

正確な表記というが、字幕放送の字幕はテロップとは違う。視聴者が見たいと意識的に表示させるものでその誤記があるならその旨を表示すればよい。現に大相撲や紅白歌合戦では誤記誤表示があることを番組開始時に告知しているではないか。
オンをひらがなやカタカナで表記しても良い。実際に何度もある。
手書きのフリップでもいくらでも方法はあるだろう。みのもんたに出来てNHKに出来ないのは何故か。
同じニュース素材を時間を変えて放送しているのも多い、字幕を制作する時間的余裕はある。

高速日本語入力のできるオペレーターを24時間確保するのが難しければ入札すればよい。応札するところがなくはない。

確かに、困難はあるだろう。しかし、一部の地域、人に対してかけるかもしれない「迷惑」を恐れ、現実に多数の難聴者に「迷惑」をかけていることにどう説明するのか。

こうしたことを理由に出来ないというなら、聴覚障害者自らが字幕と手話で放送しようとしていることに委ねるのが当然だ。
著作権法では映像と字幕、手話を付けて配信すること認めていなかった。字幕データのみ、それも放送と同時にしか認めてこなかったのだ。
映像に字幕と手話を付けた配信を拒否しているのは放送事業者だ。

NHK海老沢元会長がまだ字幕の表示の正確率が95%で消極的だった時に生放送の字幕放送を実施に踏み切った話は有名だ。現場は数ヶ月で正確率を数%あげた。
福地会長の英断に期待したい。


ラビット 記