難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

厚生労働省障害者支援機器の成果発表会

2011年03月03日 21時53分51秒 | 機器について

厚生労働省が障害者の自立支援機器の研究開発、普及に力を入れている。

今までは、開発の補助金を出しても実用化に至らずに終わったものも多い。当事者のシーズに基づいて開発することが大切、当事者の視点を研究開発の段階から取り入れるように留意して進めてきたという。

聴覚障害者、それも難聴者、中途失聴者の支援につながる機器やシステムの開発を要望した。
車両用ヒアリングループの開発もそうだ。バスや電車に搭載されれば大きな福音となる。


ラビット 記
※BICMAC200円は今日まで。体質改善を考えて買わなかった。
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障害者の支援機器の研究開発、普及等に係わっております。
ご連絡が間際になり申し訳ありませんが、関係当事者の方々に可能な範囲でご覧になっていただきたく、ご連絡申し上げます。

表記の成果発表会を開催します。
ご関心のある方々がおられましたらご案内いただけると幸いです。転載歓迎です。

日時 3月9日(水) 11:00-15:00
場所 厚生労働省 2F 講堂

詳細は以下の厚生労働省のホームページをご覧下さい。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/cyousajigyou/14.html

今回の機器展示、デモンストレーションは、製品化を目指して開発中の機器です。この事業では開発を行う企業や障害当事者等が連携し、実証試験等を通じて、障害当事者が実際に使いやすくなるように開発を促進し、障害者の自立や社会参加の促進に資することとしています。

ご参加され、より良い支援機器になるようにアドバイスなど頂けると幸いです。

ご不明な点などは、問い合わせ先(支援機器担当)にお願いします。メールでの問い合わせは、
syougaikiki@mhlw.go.jp
です。

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厚生労働省
社会・援護局 障害保健福祉部 企画課
自立支援振興室福祉工学専門官


耳の日の意味は変遷する

2011年03月03日 18時16分35秒 | 難聴一般
耳の日は、耳鼻科医たちによって提唱された。

ここまで一般社会で取り上げられる疾患、あるいは身体機能については目の愛護デーの10月10日、鼻の日の8月7日を除くとあまりない。

今日の耳の日の位置づけは、難聴に関わる疾病の啓発、補聴器の早期装用から聞こえの健康、難聴予防に移っており、さらに聴覚障害者の聞こえの保障、コミュニケーション保障の理解を求める日となっている。

今年の耳の日にちなんだイベントは今週末の3月5、6日に、全国の聴覚障害者関係団体が、聴覚障害者の情報アクセスとコミュニケーション支援の権利保障を求めて、署名や「We love コミュニケーション」パンフレットの普及運動を展開する。

聴覚障害者の権利の主張の日へと移ろうとしている。


ラビット 記

今日3月3日は耳の日。

2011年03月03日 09時00分34秒 | 権利

耳の日が提唱された昭和29年というと1954年、まだ戦後復興の始まってまもないころで、復員兵の難聴者は多かったことだろう。
耳鼻科学会が提唱し、当時の厚生省がバックアップして制定されたということだ。国民の栄養、健康状態も良くない中で提唱されたことになるが、その主眼としたことは耳疾患の治療?難聴予防?耳の健康?

今は、耳鼻科医、補聴器販売店業会が難聴、補聴器の相談を受ける行事を開催するとともに、聴覚障害者団体の聴覚障害の理解を求める行事の集中する日となっている。

また、この日は電話を発明したグラハムベルの生まれた日で、三重苦のヘレンケラー女史がサリバン先生から指導を受け始めた日とも言われている。

今年の3月3日は、聴覚障害者にとってコミュニケーションと情報アクセスの権利を求める日となる。
障害者権利条約批准の要となる障害者基本法の改正が7日の推進会議、15日の閣議決定を前に政府と障害者団体が攻防を繰り広げている。

聴覚障害は軽い難聴であってもろうであっても、その場のコミュニケーションを阻害するだけでなく、人と人とのつながり、社会とのつながり、感性、知性の発達を阻害する障害だ。
聴覚障害者は毎日の生活、就労の場で人としての尊厳を傷つけられている。
聴覚障害者は聴覚補償とともにコミュニケーション支援、情報アクセスの保障、相談支援の充実、社会の理解があって、障害を持たない人と対等な基本的人権が保障される。

政府は予算や現行法にとらわれず、人としての尊厳を守る障害者基本法の理念を確立して、障害者の声に答えるべきだ。


ラビット 記
※3月3日は桃の節句。ひな祭り。女児の健康な発達を祈念する日でもある。