難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴者の社員の今日の仕事 

2011年03月23日 21時53分52秒 | 日記(つぶやき)
地震があってから11日すぎたが相変わらず職場はきりきり舞の状態だ。

難聴の社員としてはその中に入れず辛い立場だが、今日は電源とネットワークにバックアップの仕事に行ってきた。
計画停電の際に端末とコピー機の稼働を確保するためだ。
各機器の消費電力と発電機の容量を検討し、停電前にすぐ切り替えられるようにするのだ。
同僚とで何とか2カ所の対応を出来て良かった。

これが終わらないと夜の会議に出られない。
あ、雪だ。雨が雪になっている。

ラビット 記

防災無線の放送 ただいま・・・・・・

2011年03月23日 12時37分24秒 | 東北地方太平洋沖地震
昨日22日、会社の備品を買いに出たら、防災無線が放送しているのが聞こえた。

「ただいま・・・・・・」
ぷつっと切れたみたいで3秒くらい間を開けて
「停電は・・・・・」
また3秒くらい間を開けて
「終わり・・・・・・」
「ました・・・・・・」

「○○市の・・・・・・」
「お知らせ・・・・・」
「でした・・・・・」

何で??こんなしゃべり方をするのだろう。
難聴者にはワーワーと早口で言われても困るが・・・・・

コンピューターで登録した言葉を出しているからかな?
「・・・・・」は次の音声データを探しているのかも?


ラビット 記

東北関東大震災下で働く医療関係者の皆様へ――阪神大震災のとき精神科医は何を考え、どのように行動し...

2011年03月22日 02時19分19秒 | 東北地方太平洋沖地震
山本眞理さんが、以下の情報を公開している。
東北関東大震災下で働く医療関係者の皆様へ――阪神大震災のとき精神科医は何を考え、どのように行動したか。
「援助者もまた被災者であるときに何が起こるのか、役割分担はどうするのか、ボランティアには何が期待されているのか、医薬品が足りないと患者に何が起こる のか、といった急性期ならでは逼迫した問題に、神戸大学医学部精神科とその応援に全国から集まった医師や看護師らがいかに対処したかが描かれています。」


ラビット 記
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皆様へ
山本眞理です。すでに読んでいらっしゃる方多いとは思いますが、以下無料で読めるようになりました。

障害者団体の動きすばやくかつ組織立っていて敬意を表します。「精神病」者の問題について役に立つ情報満載ですので、お読みただければと存じます。

この文章は精神障害者支援というより、支援にたずさわっておられるかたの精神保健にこそ役立つと存じます。

・(みすず書房)中井久夫「災害がほんとうに襲った時」
電子データの公開および無償頒布につきまして(最相葉月)
http://homepage2.nifty.com/jyuseiran/shin/shin00.html

大震災の影響 難聴の義母の場合

2011年03月22日 00時48分57秒 | 東北地方太平洋沖地震
大震災の影響は被災地ばかりではなく、都心の難聴者、高齢者にも大きなものがある。

(1)トイレに行く回数を減らしていると言う。
トイレットペーパーがスーパーにないため使用料を節約するためというので、高齢者が我慢したら膀胱炎になるからそんなことをしちゃだめと言ってもでもと言う。
スーパーにはもう夜でも買えるよと言うとやっと安心した顔をした。

(2)停電予告時間が分からない。
2グループのこの団地は停電時間になっても消えない。新聞で確認すると丁目の違いで停電しない地域らしい。
でも義母は停電すると思いこんでいて、夕方までに夕食や入浴を済ませている。

(3)日常生活の習慣を変えられない。
テレビの料理番組を見るだけで作れてしまう義母だがテーブルいっぱいにおかずが並ぶ。こういう時だから毎日スーパーに行かなくてもあるもので作ればいいと言っても変えられない。
洗濯の回数を減らしてと言ったも変えられない。


ラビット 記

また故障したフリーダム。

2011年03月22日 00時27分08秒 | 人工内耳
突然聞こえなくなってしまった人工内耳のフリーダム。
電池が切れた音がして「H1」の表示になった。電池切れかと思って換えたがスイッチを入れるが聞こえない。

本体を見ると金色のねじの先の赤いインジケーターが点きっぱなしになっている。
これは元々動作しているかを確認するLEDランプだがチャンネル4の時だけ動作するようにしてあるがチャンネル1のままで点きっぱなしになっている。

BTEの電池ケースを外して、リモートコントローラーに換えると聞こえた。明日病院に送ろう。

被災地で人工内耳をしていた人は即困っただろう。電池が2、3日しか持たないからだ。


ラビット 記

なぜ今要約筆記者養成事業なのか。

2011年03月21日 21時51分26秒 | 要約筆記事業
地震の影響で電車の本数も減り、街の灯りも暗い中、A県中途失聴・難聴者協会の依頼で、「要約筆記者養成カリキュラム」について話してほしいと依頼があった。

中止になるかと半分そう思っていたのだがこれを逃したらもう後がないというつもりで来てくださいという。
ならばと、レジメを作り始めたが支援活動で疲れた身には辛い。

要約筆記事業の移り変わりをまとめた後、家を出るまでもう30分しかないという時にノートに書き留めておいた「なぜ今要約筆記者事業か」をレジメにした。
会場に着いた時参加者を見てどっちのレジメを使うか決めた。家を出る間際に書いた方を話そうと。

難聴者の毎日の日常から、聞こえないというだけでふつうの生活、コミュニケーションができないことから始めた。
要約筆記が権利擁護事業であることを理解するには自分たちの生活から考える必要があると考えた。

大震災でなぜ難聴者は災害に弱い立場なのかを難聴という障害の特性から説明した。

それから、ノーマライゼーション、社会福祉事業、障害者自立支援法のコミュニケーション支援事業、要約筆記の専門性、人権を護る意味と続けた。

ラビット 記
※写真は会場の敷地に咲いていたこぶしの花。
春が来ていた。

ツイッターがソフトバンクの聴覚障害者支援を引き出す。

2011年03月21日 13時58分40秒 | 東北地方太平洋沖地震
「ソフトバンク孫社長、みやぎ・せんだい中途失聴難聴者協会に支援表明!」が全難聴災害対策本部ブログに掲載された。
https://blog.goo.ne.jp/zennan_saigai/e/82643d03615cfe1c275b29a495d45d76?f=m

これは、宮城県仙台市中途失聴・難聴者協会の副理事長松崎丈さんがソフトバンク孫正義社長@masasonに直接ツイートしたものが孫社長の目に留まったものと思われる。

これで、プラスヴォイス社の聴覚障害者の遠隔代理電話サービスを使った支援が実施できる。

エジプトの革命が青年のツイッターによる呼びかけで始まったように、今やツイッターは社会変革のツールとなっている。
一日に何千と来るだろうツイッターに目を止めて「やりましょう。」と即断即決する孫社長。
企業経営のあり方まで換えている。

現地はガソリンもなく交通網が復活していないが、それでも今朝プラスヴォイス社に協会理事長たちが集まって今後を相談する。

難聴者にもツイッターを始める人が増えている。

ラビット 記


全難聴ブログで、医学書院が災害被災地のプライマリケアの情報公開

2011年03月20日 09時37分39秒 | 東北地方太平洋沖地震
医学書院サイトで雑誌『JIM』(15巻8号2005年8月号)「特集:災害被災地におけるプライマリ・ケア」をPDFで公開しています。

http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/jim/1508index.html
雑誌『JIM』(15巻8号)「特集:災害被災地におけるプライマリ・ケア」を,当面の間,全文無料で公開いたします。このたびの震災で被災された方々の救出・救命・治療に当たられる医療従事者の皆様にご活用いただき,少しでもお役に立てれば幸甚に存じます。

JIM 2005年8月号(15巻8号)
特集 災害被災地におけるプライマリ・ケア


全難聴災害対策本部ブログより
http://blog.goo.ne.jp/zennan_saigai/e/c5c48f27ffbc35ad27f351c78499bcd0

簡易ホテルに宿泊 

2011年03月20日 08時51分09秒 | 東北地方太平洋沖地震
事務所で、情報の整理、考えをまとめたり、メールしていると2時。

近くの簡易ホテルに泊まった。これは観光地にあるよくあるような外国人向けのゲストハウスのようだ。

数時間の睡眠だがシャワーを浴びてさっぱりしていると隣の防衛庁ビルに大型ヘリがバラバラと大きな音をたてて着陸した。大震災がらみか思うが、防衛中枢なので攻撃のターゲットになるのではないか、事務所まで1000m。


ラビット 記

社会福祉専門コースの修了式会場が変更に!

2011年03月19日 22時06分53秒 | 東北地方太平洋沖地震
通信教育を受講していた学園から電話があり、ホールが使用できなくなったということで、急きょK市の学園で行われることになる、時間も10:15からになるということだった。
机とパソコン要約筆記者の席は同じように用意しますとのこと。

東日本大震災で被災した受講生も修了生も多いだろうにとテレビの介護を受けている高齢者の移送を報じるのを見て思った。
福島の原発事故の待避地域にあっても、ある病院には避難できない高齢者が150人も水や食料も残り数日というなか200人の職員は避難して、10人の医師や看護師だけが残っている介護しているという。

胸が痛む。


ラビット 記

事務所で地震!茨城県北部、南部で震度5+

2011年03月19日 19時39分20秒 | 東北地方太平洋沖地震
事務所にいた時に何かファン、ファンと変な音が聞こえた。何かなとテレビを見ると緊急地震警報が表示されていた。何かと見ているうちにファンファンと。もう一つ緊急地震警報がその上に表示された。

続けておきたんだと見ていると大きな揺れが来た。
確かに数秒後に揺れが来た。

揺れが収まって大分してからドアを開けた。すぐ開けないと閉じこめられてしまうのに。


ラビット 記

難聴者が避難所で支援されるために。

2011年03月19日 15時08分51秒 | 東北地方太平洋沖地震
災害対策本部の立派な看板が区役所玄関にガムテープで留めてあった。

難聴者友の会の設立5周年記念の会で、障害福祉課の課長が停電のお知らせをファックスで知らせているが停電になったら連絡できないので方策を考えなくてはならない、
社協のボランティアセンターの方が地域にいる難聴者に対する支援をどのようにしていくのか考えなくてはいけないと語っていた。

いかに難聴者に対する緊急時における支援施策が立てられていないか、やっと行政も社協も気が付いたのではないか。
しかし、東北地方では大震災が起きてしまったのだ。

聞こえない難聴者は避難所にいても何が起きたのか、どうなっているのかの情報を持っていないので不安が解消できていない。
しかし、周囲の状況から聞くのもはばかられる状況で聞けない。
補聴器をなくしてしまったり、電池がなくなっていれば聞いても分からない。

テレビには常時字幕を映しておくことが必要な理由だ。
避難所には情報提供は文字で掲示しておくことも同じだ。
避難している人に、難聴者には筆談が有効なことも案内してほしい。
トリアージの考え方を取り入れて、文字情報、筆談などが必要ない人に耳マークや緑のゼッケン、リボン、腕章を配布するのはどうだろうか。

福島原発がさらに危機的な状況になったら(今でも十分危険だが)どう対応するか。現地の人の理解しだいだ。

ラビット 記

難聴者友の会5周年と大震災

2011年03月19日 14時13分29秒 | 東北地方太平洋沖地震

難聴者の三つの障害と大震災 #jishin
O区難聴者友の会の設立5周年で、障害福祉課長、社協ボランティアセンター所長、区議が参列して約120名で開催された。

東日本大震災の影響で都内で大きな集まりやイベントが次々と中止になっている中、地域の人々が集まる機会は
重要でないか。
日頃から疎遠になっている地域の人々が集まってどこにすんでいるか、高齢者や障害者の有無を確認することが大事だ。

難聴者は見えない障害者と言われる。何が見えないのか、一つは聞こえないという障害を持っていることが見えない、もう一つは人や社会とのつながりが持てない障害が見えないのだ。
見えないということ自体が障害でもある。

大震災で、この三つの障害が避難にも支援にも非常に困難をもたらすことは明らかだ。

心して対策を呼びかけよう。


ラビット 記

被災者はみな情報障害者と同じだ!

2011年03月19日 11時51分56秒 | 東北地方太平洋沖地震
避難所にいる被災者から燃料、水、食料の払底と情報の欠乏が訴えられている。
さらに政府から何の情報もない、携帯電話も通じない、非常に不安で困っているという声がわき起こっている。

しかし、この情報がない状態は聴覚障害者が日々の生活で味わっていることそのものだ。
大震災、津波、放射能汚染、停電と極限の中で情報のないこと、連絡が取れないことの不安は聴覚障害者も同じだ。

政府と社会はいまこそ聴覚障害者に情報アクセスの保障、コミュニケーションの保障する必要がある。
今は新交通バリアフリー法で駅に電光掲示装置が設置されているがこれは聴覚障害者だけでなく、すべての市民にも役に立っている。
駅に殺到した人々があの電光掲示板がなければ大混乱に陥っただろう。


ラビット 記
※写真は、朝のスーパーが買い物客でごった返していた様子。