摂津国老朗おじさんのスローな日々

関西の四季を楽しむ老朗おじさんがゆるゆると瞑想しながら、植物観察と徘徊のスローな日々を楽しんでいます。

暑さもやわらぎホッとひと息

2020年09月18日 | 関西の四季

明日9月19日は彼岸の入り。35℃を超える猛暑日も台風もようやく去りほっとしている。読書の秋の到来。
(音楽について)
見出し写真は五木寛之の青春の門第9部漂流篇。青春の門は第1部からずっと愛読している。五木寛之の生涯をかけた渾身の名作やと思うで。この中で 夜霧のかなたへ別れを告げ、雄々しきますらお 出でていく♬♩…「ともしび」という曲が出てくる。ロシア民謡だと思い込んでいたこの曲の背景には血で血を洗うような独ソ戦があったなんて…俺は何も知らずにダークダックスの持ち歌のように思って歌っていたな。歌声運動や演歌、日本の歌謡曲、シャンソン、ジャズにブルース、等々について…熱を込めて、マネージャーや歌手、作詞家、ただの庶民…さまざまな作中人物が語っていて共感させられた。
(現代史について)
その独ソ戦。新聞の読書欄で紹介されていたのをJR吹田駅前の田村書店で買って読んだ。ビンボー人の俺が新刊書を買うなんて久しぶりのことだった。でも…買って損をしない本やったな。第二次世界大戦の主戦場は地獄の東部戦線やったことがハッキリ認識できた。ナチズムとスターリンの狂気のぶつかり合い。どちらも強制収容所を必要とした。20世紀は恐ろしい時代やった。21世紀の今はどうなんやろ。似た面は形を変えながら残っているような気がする。


(美術館について)
原田マハの「デトロイト美術館の奇跡」全部読み切れないうちに残念ながら貸し出し期限が来てしまった。また、借りて読みたいと思っている。+


(秋の七草)
女郎花(おみなえし)、ススキ、桔梗(ききょう)、ナデシコ、フジバカマ、萩、葛(くず)、のうちのこれはフジバカマ。ただし、この花のどこが袴に似ているのか俺にはわからない。ただ花期が長くて丈夫なので、身近に置いても楽しめる。読書の秋にふさわしい。
近ごろ流行りのルリマツリ。街路の生垣に咲いていたりして、女郎花や桔梗、フジバカマよりも身近になってきた。やがて、現代の秋の七草のひとつになるんと違うやろか。