酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

ちくわの受難。

2014-08-24 | 酒風景
誰が初めに思いついたか
全国で(たぶん)愛されているこのツマミ。

気の利いた固有名詞があるのかどうか知らぬが
キュウリちくわなどと呼べば大概の人は、ああこれのことねとピンとくる。


もちろん自分もこれが好物で、わさび醤油で食べるのがお気に入りである。

それにしても、ちくわも大変だ。
当人は、まさか穴にキュウリを突っ込まれるとは思いもしなかったろう。
あの穴はもともと、すり身を棒に巻きつけて焼いた、その痕跡である。

火炙りという苦行を乗り越えて、
棒を抜かれやっとのことで風通し良く暮らせるようになったのに
異物混入で人生は一変する。
うまく料理してくれればよいが、運が悪けりゃ調理人が未熟だったりして
キュウリが太すぎ、身が裂けたりした日には目も当てられないのである。
キュウリが苦手という人間がたまにいるように
せめて、ちくわがきゅうり嫌いでなければ良いと願うばかりなのだ。


美味しい料理、良い肴はイマジネーションを増幅する。