あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

明鏡止水

2014-05-06 | 日記
4日間のツアーを終えて家に帰ってきた。
夏の仕事は一段落、と思ったのだがゴールデンウィーク中に人手が足りないということで僕が呼ばれた。
今回は忙しいツアーだったがとにかく天気が味方してくれた。
絶妙のタイミングで朝日が昇ってきたり、晴れて欲しい場所ではきちんと晴れた。
雨もあったがそのおかげで虹もきれいだった。
こういう時は手を合わせ天に感謝。ありがたやである。

僕は仕事の時に拝む。
一心不乱に拝む。
何に拝むか。
お客さんが良い経験が出来るように。
せっかく遠い日本から来てくれるのだ。
良い経験をさせてあげたい。
そうなるように拝む。
するとたいてい上手くいく。
気をつけなくてはならないのは、晴れるように拝むのではない。
たまに晴れは良くて雨はダメと考える人がいる。
以前に日本からニュージーランドに帰ってきた時、飛行機のスチュワーデスに数日後のマウントクックの天気をしつこく聞くおっさんがいた。
聞かれた人も可哀そうに、数日後の山の天気なんて僕らでも読めないのに・・・。
彼の言い分はきっとこうだろう。
「せっかく行くんだから山を見たい」
そりゃそうだ。誰でもそう思う。
ただそれが執着になってしまうとこれがうまくいかない。
晴れはマルで雨はペケではなく、晴れは晴れの良さがあり雨は雨のよさがある。
明鏡止水の如く、全ての状況を受け入れる気持ち。
その上で良い経験をしてもらいたいと願う。
これは一歩間違うと媚を売ることになってしまう。
なので晴れを願うのでなく、『良い経験をしてほしい』と拝むのだ。
その結果、晴れてくれれば山と天に感謝をする、雨ならば雨の美しさを見て植物の喜びを感じる。
どんな結末が来ようと全ての身の周りに起こる事柄を自分の心の現れと観る。
これが自らの課題だ。

ツアーの合間には友達とも会え楽しい時を過ごした。
帰ってくれば家の居心地の良さを感じる。
その瞬間ごとに自分がやるべきことをやるのみ。
さてツアーの間に、月は新月から満月への周期に入った。
種まき、植え替えなどをする時だ。
今僕がやることはこれなのである。
土を耕し寝かせておいた鶏糞肥料を混ぜソラマメの種を蒔いた。
今年は枝豆も秋に蒔いて冬を越させてみようかな。
ツアーの仕事も庭仕事も大切なお仕事。
こうやって元気に働ける事にありがたや。

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