インカのめざめは北海道産の食材用を入手したもので、植え付け及び直売所に卸した後の残りは自家用の
食材として保冷していましたが、地元産のインカのめざめが後半月すれば出てくるので、保冷していた
北海道産の在庫の半分くらいを種にしてみることにしました。
インカのめざめは、今からの植え付けだと栽培期間が短くなることで収量も低下しますが、2月に植えて
5月に収獲したものは常温保管だと7月には芽が出てしまって商品価値が下がります。
そのため直売所には5~6月に収穫したものを保冷しておくか収穫して間もないものを出荷する必要があり、
今回はそのための実験となります。
先に北海道産インカのめざめの保冷状況について書きます。
インカのめざめの保冷は発泡スチロールの箱に収め、凍らせた2Lの水のペットボトルを2本保冷剤として
使用していました。写真は4月24日のものです。
蓋を開いて直ぐの温度測定で6℃近くでしたが、保冷剤を交換して1日経過後の温度ですので保冷中の
実際の温度は、2~5℃くらいです。
これを理想的な0~4℃にするには、保冷剤として使う2Lの水のペットボトルの交換のピッチを
短くするかペットボトルの本数を増やすしかありません。
保冷品の3分の1に最大4ミリくらいの出芽を確認しましたので、半分を種にすることにしました。
この程度の出芽では味の変化は見られませんが(食味の変化は分かりません)、この程度でも芽が出ると
お客様は手に取ってくれません(^_^;)
種用と食材用として更に保冷するものとに分けました。
種用は芽出しのための準備に入りました。
ここからが今日の状況についての記事です。
種芋は、まるごと植えと半切りの2通りで用意しました。
切り口は乾かしますが、今回は念のため腐敗防止で殺菌剤を散布しました。
まるごと植えの種です。
芽が出ていないように見えるものもありますが、よく見ると出かかった芽が枯れたような痕跡に
なって見えるものがあります。
ポリポットに伏せる時は、種芋が切り口から腐らないように培土を工夫します。
今回は、種芋の下となる培土は山土/籾殻=3/1で、及び種芋の上からの覆土には山土/籾殻燻炭=3/1で
調製してみることにしました。化成肥料もふたつまみくらい入れます。
ポリポットへの植え付けが終りました。初期の過湿を避けるために散水は明日からです。
種芋の切り口を下にしたものには籾殻を、まるごと植えは燻炭を乗せて識別のための目印にしました。