Panzer 4 Type D
Berlin 3rd Armored Division 4th Company 2nd Platoon Car 1
May 16, 1940 South-East region of Sedan, France (virtual)
ベルリン第3機甲師団 第4中隊第2小隊1号車
1940年5月16日 フランス スダン東南地域(仮想)
ドイツ軍、アルデンヌの森を突破
スダン東南でフランス軍と交戦
タミヤ1/35のIV号戦車D型が完成しました。キットNo.96と2桁のオールドタミヤです。
現在の水準からすれば細部の省略や差異があると思いますが、ズボラな私はあまり気にしません。
それでも一応、車外装備品を別売りの35185の「ドイツIV号戦車 車外装備品セット」に若干替えてみました。
塗装は今回初めて足回りのウエザリングにスプレー技法を用いてみました。結果は思ったほど特徴が出ずちょっと残念です。
泥・埃のベースはタミヤテクスチャーペイントを使い、湿った泥から乾燥した部分への変化は塗装とクレオスウエザリングカラー及びウエザリングペーストを使って表現してみました。
こちらは思い通りの結果が得られて満足しています。
なお、マーキングはタミヤ組説からフランス侵攻作戦(初期型)を選びましたが、手持ち資料や写真集を見てもフランス進行時のIV号D型は見つけられませんでした。
仕方なくフランス侵攻をWikiで調べ、該当しそうな戦いの中にIV号D型を仮に想定してみました。
それでは初期のドイツ機甲師団所属のIV号戦車D型をご笑覧くださいませ。
▼キットにはコマンダー以外にもドライバー、ガンナー、ローダーの3体のフィギュアが入っています。
今回はタミヤのドイツ歩兵「進撃セット」の歩兵を車体後部へ搭乗させる予定ですので、目線をハッチ上に出しているコマンダーのみを搭乗させました。
▲▼ジャーマングレイはタミヤラッカーLP-27を使用。ハイライトはホワイトを足して付けています。
蛍光灯の直下で撮影しているので、若干青被りしている写真が出てしまいました。
フォトショップで少し加工しましたが、スキルが足りず色調の違う写真が出てしまっています。
何卒広〜いお心でどうか見逃してやって下さいませ。
▼マフラーはベース色にジャーマングレイより明るいグレーを塗りました。
排気管の根本は熱で劣化した状態をホワイトで塗り、錆色はVic Hobbyのラスト色3種を使って一番錆びている部分を塗って表現しました。
最後にマフラー全体を油彩バーントシェンナで塗り、アイボリーブラック、セピアをその上にランダムに塗って変化を付けました。
▼足回りのウエザリングは、泥のベースにタミヤテクチャーペイントを車体下部と転輪類に塗り、埃色としてタミヤXF-59デザートイエロー:3+XF-57バフ:1に調合してエアブラシ。
乾いた泥から湿った泥への変化を付けるために、中間色にウエザリングカラーのグレイッシュブラウン、一番湿った泥としてウエザリングペーストのマットブラウンを専用薄め液で薄めて塗りつけています。
各色のブレンディングはクレオスの専用うすめ液を使って作業しています。
▼チッピングは浅い傷をVic Hobbyのチッピングブラウン+ホワイトをスポンジで付け、深い傷はVic Hobbyのチッピングブラウンを細筆で浅い傷の上を目安に付けていきました。
▲▼最後の仕上げにバーントアンバーをチッピングの上へ点付けして、ターペンタインで広げながら薄めていきました。
▼車体・砲塔の埃色(アクリル溶剤を使ったXF-59+XF-57)はスプレー技法を用いて塗装。
塗装後、水を含ませた筆を上から下へ動かしながら軽く拭き取る感じで地肌のジャーマングレーを細かく露出させました。
▼搭載機銃、車体のエッジ部分はグラファイトを擦り付けて金属感を出させました。
▼アンテナは格納させ、0.5mm真鍮線を使いました。
完成写真は以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ジャーマングレー単色で単調になりがちなのですが、泥、錆で凄くいい感じに仕上がっていますね。
流石です。
一作毎に濃厚さが増してきています。
私もⅣ号戦車を作りたくなりました。
タミヤのG型なんか良さそうですね。
なんと言っていいのか、ただただ見とれるばかりです。
足回りの泥、平面部分の印影、エッジを際立たせる錆の表現・・・
ジャッキ台や斧等の塗装も素晴らしいです。
すてきな作品を見させていただきました。ありがとうございました。
特に下回りの鉄感、重量感がスゴイです。
今までの中でもトップクラスの方じゃないでしょうか。
実は夕べ寝る前のスマホで見たのですが、PCで見るのとは迫力が全然違ってました。
これは絶対PCとか大き目の画面で見るべきですね。
ライン河とサンブル河に挟まれ、古代ローマ軍も苦しめられたガリアとゲルマンを隔てる深い森林地帯です。
ここを超えてフランスに進攻したドイツ軍の勢いが感じられる作品です。
泥濘んだ深い森を抜けてきた感じがリアルに表現されています。
AFVキットは「どんな戦場で戦ったか」という事を表現できるのも醍醐味ですね。
入念な塗装とウェザリング仕上げによってジャーマングレー一色でありながら全く単調にならず、重量感と質感、疲労感などが高次元でバランスしていて素晴らしいです。
戦車、軍用車両のお手本にさせて頂きます。
>ジャーマングレー単色で単調になりがちなのですが、泥、錆で凄くいい感じに仕上がっていますね。<
ありがとうございます。単色は単調にならないように気を使いますよね。
変化を強く付け過ぎても違和感が出てしまったりして難しい部分です。
作品を泥や錆の表現と合わせてトータルで見ていただき、とても嬉しいです。
>タミヤのG型なんか良さそうですね。<
最新のキットなので、素晴らし出来だと思います。
長砲身も出ているので、選択の幅が広がって悩むところですね。
私はJ型を在庫しているので、まずはそちらを作ってからと我慢しています😅
>なんと言っていいのか、ただただ見とれるばかりです。<
ありがとうございます。繊細な作品を作られるくうさんにそう言っていただけると、とても嬉しいです。
>足回りの泥、平面部分の印影、エッジを際立たせる錆の表現・・・
ジャッキ台や斧等の塗装も素晴らしいです。<
細部まで注目していただき、嬉しいです。ちょっと緊張しますが(笑)。
私もいつもくうさんのドイツ機には唸っております。
自分ではとてもあのようには出来ませんが、素晴らしい完成品を見ることによってモチベーションが上がりますし、少しでも近づきたい願望で自分の技量が少しでも上がればと思っております。
>今回の作品も、完璧に鉄製ですね(◎_◎;)
特に下回りの鉄感、重量感がスゴイです。<
ありがとうございます。
AFVモデラーにとって鉄製と言っていただけるのは、塗装した甲斐があったと、とても嬉しいです。
>これは絶対PCとか大き目の画面で見るべきですね。<
ありがとうございます。そこに対応できるように写真のサイズを左右1000pixelにしています。
ただ撮影スキルが足りないのか、最近ピントが甘くなりがちです。
フォトショップで画像をシャープに調整するショットもたまに出てきています。
使っているコンデジが7年目を迎えて、そろそろ限界が見えてきました。
もしかしたら、今月買ったスマホGoogle-Pixel7aの搭載カメラの性能の方が良いかもしれませんww
>泥濘んだ深い森を抜けてきた感じがリアルに表現されています。
AFVキットは「どんな戦場で戦ったか」という事を表現できるのも醍醐味ですね。<
ありがとうございます。
D型の戦場設定は難しかったです。
戦車単体ではなく、歩兵を搭乗させる設定がより難しくしてしまいました。
Wikiで調べて、アルデンヌ突破後にフランス軍と交戦したという記述を読み、もうこれしかないと判断しました。
ただし状況に確信がもてなかったので「仮想」と付けて逃げ道を確保するという姑息な手を......(笑)。
>入念な塗装とウェザリング仕上げによってジャーマングレー一色でありながら全く単調にならず、重量感と質感、疲労感などが高次元でバランスしていて素晴らしいです。<
ありがとうございます。
ジャーマングレーの変化の付け方、汚し過ぎないようにして汚すを心がけたので「高次元でバランスしていて素晴らしい」と言っていただき、とても嬉しいです。
拙作をお手本にしていただけるとは、光栄の極みです。とても励みになります。ありがとうございます。
マーキングのカスレ具合が絶妙で、全体の雰囲気を引き締めていると感じました。
ちょこっと覗く車長も良いですね。
>短砲身の4号戦車は魅力的ですね。<
私も短砲身は好きです。短砲身の3号N型を冬季迷彩で作っています。
長砲身は迫力があってカッコイイですが、短砲身はなんとなく愛嬌があってまた違った魅力を感じます。
部品数も少なく楽に組めたので、塗装に時間をかけられてよかったです。
そういう意味では、超絶再現性のある中華キットは組立だけで疲れてしまいそうです。
>マーキングのカスレ具合が絶妙で、全体の雰囲気を引き締めていると感じました。
ちょこっと覗く車長も良いですね。<
マーキングはチッピングと錆をつけてヤレた雰囲気を出しました。
まわりを警戒して、怖いもの見たさのように顔を出す状態が好きですww 相当危険なんですけどね。