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2009-04-14 | 心の体験的日記
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あいさつ

2009-04-14 | 教育
健康・スポーツ心理学科 保護者懇談会 あいさつ

本日は、おめでとうございます。
お子様の晴れ姿、
感無量のこととご推察いたします。

しっかりとお預かりして
4年後、60名全員を社会に送り出せるように
スタッフ7名、全力を尽くす所存です。

老婆心ながら、2つほど、お願いしたいことがあります。
ますは、
● お子さんとの付き合い方です
18歳を過ぎれば、大人
もう何もかも自分で という年齢ではあります
しかし、自律にはまだまだ
というのが、最近の若者です
とりわけここ1年は、
大学1年生ではなく、高校4年生です。
求められないアドバイスは不要ですが
お子様に関心を持ち続けてください
何をしているのかを知るようにしてください
大学のほうからも、できる限りお子様の情報を提供します
たとえば、単位修得状況
たとえば、保護者会など
さらに、担任と私のメールアドレスや電話もお手元のプリントに掲載してあります。
遠慮なく、ご連絡ください。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
2つ目、まだ先のことではありますが、
● 就職です
この不況が4年後まで続くとは思えませんが
かといって、簡単に就職できる状況になるとも思えません。
お手元に、今年の本学の就職状況が配布されています
一番問題は、
就職を希望しない、
あるいは進路がはっきりしない学生が3割近くいることです。
このカテゴリに入ってしまうと、大学のほうでは、なかなか面倒を見切れません。
そうならないためのキャリア教育を1年次からやってはいますが、
このあたりについても、保護者の方々にご関心をお持ちいただき、
ご協力がいただきたいところです。

なお、就職を最も期待している世界として
スポビスの世界 スポーツ・ビジネスの世界があります。
意外なことに、結構、身近なところにそのビジネス世界があります。
たとえば、運動着や運動器具のお店
お店そのものがビジネスですね
さらに、その商品は誰がどこで作っているのでしょうか
誰がどのようにお店まで運んでくるのでしょうか。
すべて、大事なスポビスの一つです。
あるいは、いろいろのスポーツイベントがあります。
選手を集め、お客を集め、成功裏に競技を終わらせるためにも
たくさんの人々が働いています。
これも、スポビス。
これ以外にも、スポーツジムや水泳教室
地域スポーツの指導などなど
お子様の将来の働く場所はたくさんあります。
心とからだが元気なら、かならず、明るい将来があるものと確信しています。

以上、お願いばかりでしたが、
ともにお子様の将来のために協力していければと思います。







注意管理不全とヒューマンエラー

2009-04-14 | ヒューマンエラー
111112222233333444445555566666 30字 117行 3510文字  01/11/25 「安全と健康」中央労働災害防止協会 リレー連載; ヒューマンエラーを事故につなげないために ---心理安全工学序説   海保博之 筑波大学「心理学系」

○第5回 注意管理不全

●はじめに  
注意不足とエラー、事故との関係はよく知られている。しかし、単なる注意の不足だけで事を済ましてしまっては事の本質を見逃すことになる。注意の特性を踏まえた注意管理の方策を考える必要がある。

●注意の2つの側面を区別する---注意の特性認識支援  
注意には能動的な側面と受動的な側面とがある。  騒音の中でも自分の名前が呼ばれれば自然に気がつく(カクテルパーティ現象)。これが注意の受動的な側面の1例。  騒音の中で演説を聞き取るために懸命に耳を傾けるのが注意の能動的な側面の1例。  注意の外部管理は受動的な側面に、注意の自己管理は能動的な側面に着目することになる。ただし、注意の能動的な側面の自己管理にも限界がある。いたずらに自己管理を強制するのは悪しき精神主義になってしまう。注意の特性を踏まえた外部からの支援が必要である。

●注意の受動的側面を活用する---注意の受動的側面活用支援  
注意を自然に引きつけるのは、「目立つもの」「よく知っているもの」「興味関心を引くもの」である。  事故防止には、注意のこの受動的側面を活かすことになる。 一つは、否が応でも注意を引きつけて注意喚起をする。  「美人多し、脇見運転するな」という交通標語?は、この点では秀逸な?事例である。  もう一つは、注意集中を乱す情報環境の排除である。  走行中の携帯電話の禁止、作業中の無造作な呼び出し放送の禁止などなど。ここ一番での集中が求められる作業をしているときには、これらが決定的なエラー、事故原因になる。  いずれも、注意配分の最適環境を提供するという観点からの作業現場の設計が求められるところである。

●注意量を増やす---注意活性化支援  
注意は自分である程度はコントロールできる。したがって、注意配分に失敗して事故を起こすと、「たるんでいる」として不当なくらいに責められる。  たるみとは、仕事に必要な十分な量の注意を注がないことである。具体的には次の2つの場面で起こる。  ・ぼんやり---注意の全般的な低下  ・あきる---注意の時間的劣化  「ぼんやり」も「あきる」も、実はごく自然な注意現象である。それだけにかえって、メタ認知を働かせることを怠りがちになるのか、自己コントロールがなかなか難しい。  強制的に休憩を入れたり、バックグラウンド・ミュージックや指示など、外的な注意活性化の手段を用意する必要がある。

●注意集中度と注意範囲の兼ね合いを考える---注意集中・範囲の兼ね合い支援  注意を集中すれば認知活動は活発になる。  しかし、注意量には限界があるので、あれこれと注意を配る範囲が広くなれば一つ一つへの注意集中の度合いは低くなる。逆に1点に注意集中すると、集中した認知活動は活発になるが、それだけしか見えなくなってしまう(視野狭窄)。  注意集中度と注意範囲と間にはトレードオフ(あちらたてればこちらがたたず)の関係がある。 図1 注意の集中と範囲 ***別添  作業の内容によって、あるいは、進行状況によって、このトレードオフは微妙に変化してくる。  たとえば、作業開始と終了時は注意範囲を広く、目標達成までは集中度を高く、といった調整が必要となる。   そうした自己管理に加えて、チームでの作業では、仕事に注意を集中する人と、広く注意をあちこちに配る人とを用意する、といった注意の集団管理もあってよい。

●管理用の注意を用意する---管理用の注意活用支援  
一つのことだけに注意を集中することで、認知活動をより活発にさせることは悪いことではない。  ただ問題は、仕事に注意のすべてを使ってしまうと、メタ認知を働かせるための注意がなくなってしまうことである。  注意配分の最適な状態は、複眼集中である。  仕事に7割、メタ認知による管理用に3割の注意を配分するくらいが丁度よい。  これによって、仕事の進行に応じた注意配分をしたり、自分の認知活動もモニタリングしたりコントロールしたりできる。  管理用の注意が用意されるためには、あえて、注意を拡散してみるようなこともしてみる必要がある。道路の前だけに注意を集中していないで、時折は「あえて」周囲の景色にも注意を配ってみる。  あるいは、一定時間ごとのアラームも、「我に返る」機会を提供する。

●集中の持続し過ぎに要注意---休息管理支援  
かつて、コンピュータ画面をみながら長時間の集中した仕事をすることから発生するストレスをテクノストレスと呼ばれ、その対策が話題になったことがある。現在、事態はもっと悪化しているように思うが、どういうわけか、話題性はなくなってしまった。  これに加えて、日本の会社には、「ガンバリズム」の組織風土があるので、注意集中の持続を恒常的に働く人々に要求する傾向が強い。  これでは心は持たない。自殺者年間3万人越えの原因の一端にもなっているはずである。  決め手は休息である。休めば、無理なく注意資源が補給される。小刻みな休憩から、週単位の休憩、さらには年単位の長期休暇のきめ細かい組織的な休息管理が求められるところである。

●注意コントロールのタイプに配慮する---注意タイプ別支援  
注意には、集中と持続がある。両者は独立ではないが、あえて独立と考えて、図2に示すような、注意特性に基づいた人のタイプ分け(類型化)をしてみた。 図2 注意の集中と持続で人を分ける 別添  エラー、事故との関係で、各タイプ別に一言。  ・真剣勝負型 常に緊張して仕事ができる         管理用の注意をいかに用意するかが問題  ・一発勝負型 ここ一番で猛烈な集中ができる。         注意レベルが下がったときの活動が問題  ・気配り型  いろいろのことに気がつく         一つ一つの仕事をミスなくできるかが問題  ・泰然自若型 じっくりと時間をかけた仕事が得意         ここ一番での集中が求められたときが問題  この試みで言いたいことは、まずは、自分がどのタイプであるかを知ることで注意の自己管理をより効果的なものにすること。  さらに、チームで仕事をするようなときには、タイプにあった作業配置を考えることもあってもよいこと。   *****本文114行 3行は図で調整

健康・スポーツ心理学科 学科長あいさつ

2009-04-14 | 教育
健康・スポーツ心理学科 入学オリエンテーションでの
学科長あいさつ

総勢60名、男子38名、女子22名の新入生の諸君
入学おめでとうございます。
4年間、最上級生
諸君が作る「健康・スポーツ心理学科」がいよいよスタートします。

● どんな学生になってほしいか
「天空海闊」
スローガンの一つです。
空のごとく、海のごとく、こころの広い、穏やかなこころを
そして、時には荒れ狂う空と海の中に飛び込んでいける勇気をもつ人間に育ってほしいという思いをこめたものです。
関連して一句。

「大海は
人のこころに似たるかな
凪ぐとおもへば
はや 波の立つ」


● どんな学びをしてほしいか
「心身一如」
スローガンの2つ目です。
心とからだの元気を追及してください
課外活動、実習で、スポーツや自然体験をたっぷりと楽しんでください
そして、心理学を勉強してください。
そして、賢さと元気をLinkさせてください。

傾聴
ポジティブマインド
3つ目
4つ目のスローガンです
その意味がわかり、実践できるようになるのは4年後、
心理学を学ぶことで、わかってくれるはずです
● どんな将来を描いてほしいか
スポビズ
ということばがあります。
スポーツ・ビジネスの略称です。
意外なことに、結構、身近なところにそのビジネス世界があります。
たとえば、運動着や運動器具のお店
お店そのものがビジネスですね
さらに、その商品は誰がどこで作っているのでしょうか
誰がどのようにお店まで運んでくるのでしょうか。
すべて、大事なスポビスの一つです。
あるいは、いろいろのスポーツイベントがあります。
選手を集め、お客を集め、成功裏に競技を終わらせるためにも
たくさんの人々が働いています。
これも、スポビス。
これ以外にも、スポーツジムや水泳教室
地域スポーツの指導などなど
将来の諸君のタレントに期待する場所はたくさんあります。
心とからだが元気で、
スポーツと健康の心がわかる諸君の前途は洋々たるものがあります。

● 諸君と一緒に作る「健康・スポーツ心理学科」
いよいよです
一緒にがんばりましょう

● 最後に、学科の行動憲章をつくりましたので、
一緒にあとに続いて読んでください。

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◆意識/無意識

2009-04-14 | 心理学辞典

◆意識/無意識(consciousness/unconsciousness)〔現代用語の基礎知識1991年版 心理学〕より
意識/無意識には、知的なそれと情意的なそれとがある。知的な意識/無意識とは、大雑把にいうなら、メタ認知できる活動領域とできない活動領域である。思考、判断などの高次の情報処理系が関与する場合は、おおむね意識化が可能であるが、感覚・知覚などの過程はほとんど無意識的、かつ自動的に進行する。
情意的な意識/無意識は、S・フロイトによる概念化が最初である。無意識の世界を意識によって抑圧されたものとしてとらえ、その世界をモデル化する様々な概念装置を提案した。その後、C・ユングは、人類に広く共通する集合的無意識を、フロイトの個人的無意識から分離し、そこにある元型(アーキタイプ)を神話、伝説、昔話の中に求めた。トランスパーソナル心理学者のK・ウイルバーは、集合的無意識を、さらにユングの無意識に相当する前個的(過去の)無意識と、至高体験を生み出す越個的(未来の)無意識とに分離した。