自己主張をするコツ
①事実と意見を分ける思考訓練をする
小論文の書き方のコツの一つに、事実と意見を分ける、というのがあります。なお、意見には、推論や判断を含みます。
「今日は快晴だ」は事実。「今日は晴れそうだ」は意見(推論)。
「この原稿は、自己主張について書いているが、つまらない」の前半は事実、後半は意見(判断)となります。
事実と意見とをこのように分ける訓練をすると、人の言う事を知的に受け止めることができるようなります。
自己主張は、言うまでもなく、意見のほうです。
②事実には疑問と追求を、意見には賛否と批判を
事実は事実だから何も言うことなし、という態度は、あまりよくありません。
「今日は快晴だ」という事実一つとっても、たとえば、「朝の天気予報と違うな」「昨日のあの豪雨はどうなったなかなー」といった因果的、連想的な思いをあれこれしてみることは、事実をより豊かな知識にするために大事です。
そして、意見については、「自分のそう思う」「いや、ちょっと違うじゃないかなー」とやってみるのです。そうすれば、必然的に、自分の思い(自己主張)が生まれてきます。
これも習慣にしておくと、頭の活性化には大変よいと思います。
③“I think――”で
対面での自己主張は、人によっては、かなりストレスフルな事態かもしれませんが、そこでのやり取り、反論があなたの主張を鍛えます。結果として、頭元気となります。
ただ、自己主張にも表現上の技があります。あれこれありますが、大事なことは、最初、「私は、反対です。私はこう思います」という表現を心がけることだと思います。
言いたいこと、結論を最初に言うことで、聞き手にしっかりと主張内容の理解のガイドをするのです。
そして、「私表現」によって、相手の主張はそれはそれで尊重しますというメッセージをこめるのです。
これは、あなたの主張の説得性を低めるところもありますが、状況をあまりストレスフルにしない効果がありますので、ストレスに弱い人にはおすすめです。