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ここのところ、順調に訪問者数が増加。
800台ははじめてではないかなー

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これからも淡々更新、継続します


新聞広告の心理学

2018-05-25 | 認知心理学

新聞広告の心理学

●新聞広告の読まれ方

 新聞広告は、なかなか見てもらえないし、ましてや読んでもらうなんて夢の夢。
 かつて、日経新聞の全面広告を使った調査に協力させていただいたことがある。それによると、朝刊の広告を「確かに見た」とする割合---注目率---は、平均的にほぼ30%、そのうち、「詳しく見た」「ざっと見た」割合---精読率---は、平均的にほぼ10%であった。
 100人のうち、30人くらいは広告の存在に気がつき、そのうち3人くらいは内容まで読んだということである。
 FAXを使って継続的に調査を行なっている日経リサーチ(株)によると、広告によって大きなばらつきはあるが、だいたい、この程度の数値らしい。
 当然、この数値をもっと高められないかということになる。
 広告が見て読まれるまでは、次の4段階があるように思う。
(1)誘目段階
 瞬間的に(500ミリ秒程度)広告に目を向ける段階。内容の取り込みまではいかない。ただ、目を広告に引きつけるだけである。大きさ、色、ビジュアル(フォント、絵、写真、イラスト)などが、その役割をもっぱら担っている。
(2)一瞥(いちべつ)段階
 広告の目につく表示の部分から情報を拾う段階。注意のおもむくままに情報を拾い、「おもしろそう」とか「すてき」とかいった感性評価を行ない、次の段階に進むかどうかの決定をする。色、ビジュアルの質や情報量が決め手となる。
(3)概読段階
 読み手の興味関心に従って、2秒程度の時間で広告から必要な情報をざっと拾い出す段階。スローガンやキャッチコピーやボディコピーの見出しやビジュアルの内容が情報を提供することになる。
(4)精読段階
 ボディコピーや仕様まできちんと時間をかけて読む段階。広告の見かけより内容が問われることになる。
 この段階で言うなら、注目率は、一瞥段階まで行った人の割合、精読率は概読段階と精読段階まで行った人の割合となる。
 読み手をどうしたら、精読段階まで、いやせめて概読段階まで誘導するか。そこが、広告制作者の腕の見せ所となる。

●制作するタレントと評価するタレント
広告を制作した人に、次の3点をお聞きしたことがある。
 一つは、「確かに自分もそのようにはっきりと意識して制作した趣向」はどれかということである。
 それが、制作者が共有している広告制作技術である。
 2つは、「確かに自分では意識して使ってきた技術であるが、それが心理学的にそういう意味があるのか」と得心したのはどこかということである。
 制作者は膨大な経験知を持っている。経験知の特徴は、「その場でそれを」作るのに役立つのが特徴である。これを領域固有という。
 しかし、知は常に一般化・体系化の方向へ自己増殖しようとする。そのときに、アカデミズムが役立つ。
 今回は、認知心理学であったが、それは広告学でもよし、デザイン学でもよい。いずれにしても、経験知の体系化を支援するのがアカデミズムである。
  最後は、「なるほど、そう言われてみれば、そうだ」というようなのはどれかということである。
 文章を書くときもそうであるが、一般に、何かを制作する過程で、制作者は必ずしも自分のすることをすべて意識しながらやっているわけではない。むしろ、ほとんど無意識的にやっていることのほうが多い。それが新しい創発的な試みであればあるほどそうである。
 したがって、出来上がったものをみて、それは、どうしてそのようにしたのかを制作者に問いただしても、必ずしも明確な答えが得られない。
 これがもの作りに関する知識を遺伝する難しさの背景にある。
 それでも、それぞれの領域で、今回試みたような制作技術の抽出を行いそれを蓄積していくことで、制作技術の効率化と向上が期待できるのではないかと思う。そう思って、そうした試みをマニュアルについて、これまで20年間やってきた。
 
●技術か芸術か
 かつて、日本のマニュアルを大きく変えるのに貢献したとてつもなく優秀なマニュアル(1985年発行)と、機種の進化に伴って改訂を続けて7年くらいたったそのマニュアルとを比較してみたことがある。
 驚くことに、機種は進化したが、マニュアルは退化してしまっているのである。初版に作り込まれている素晴らしい趣向のいくつかがあっさりと消えてしまい、劣悪な表現が随所に出てきてしまうのである。
 なぜなのか。
 マニュアル作りにしても、そして多分広告作りにしても、「芸術家」が制作しているからではないかと思う。
 「芸術家」なら、水準の高い作品が作れてなんぼの評価。作れればそれでよい。どうすればそんなに優れた作品が作れるかはむしろ秘中の秘というようなところがある。というより、自分でも実はわからないところもある。
 しかし、よくよく考えるともったいない。知としての蓄積がその人の中だけにとどまってしまう。その人いなくなったら終りである。
 工学技術は、物作り職人が持っていた「芸術」の部分を明示的に取り出して技術として体系化し蓄積してきた。今話題の「ものつくり大学」は、それを若い世代に効率的に遺伝していこうとの高邁な理想をかかげた教育機関である。設立の経緯が汚れてしまってのが、関係者ならずともくやしい。
 広告作りも、制作者個人の中に埋もれてしまっている技術があるはず。それを明示的なものとして抽出し固定していく努力が必要である。アカデミズムはそのときの道具立てとして役立つはずである。




印税生活

2018-05-25 | 心の体験的日記
印税は定価の1割とだいたい決まっている。
一人で書けば、その1割が、売れた分だけ入る。
編集本や共著本の場合は、執筆分量や出版社によって分割の仕方はさまざまだが、
その1割を分割することになる。
売れ続ける限り、執筆者の死後70年、遺族に払われる。

さて、自分の場合。
自著編著とりまぜて40冊くらい書いた。
そのうち、いまだ、印税支払い(年一度もあるし、増刷のたびということもある)がある本が、
数冊ある。
おこづかい程度の額であるが、これって、もしかすると死後70年も続くかも。 笑い

10キロやせて永久キープするダイエット]宣伝

2018-05-25 | 健康・スポーツ心理学
●10キロやせて永久キープするダイエット (山崎潤子,海保博之(監修))

10キロやせて永久キープするダイエット
クリエーター情報なし
文響社


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出版社からのコメント
2年間、著者の山崎さんが、会うたびにスルスルとやせていくのを見るのが楽しかったです。監修の海保先生は、「ダイエットって、生活習慣なんだから、そんなに大げさに考えなくていいんじゃない」とニヤニヤしつつ、大切なことをたくさん教えてくださいました。食べたいものを我慢するとどうなるか、欲求不満がたまるとどうなるか、なぜ続けることが難しいのか……などなど、目からウロコの理論ばかり。

ダイエットは「はじめる前が超大事」。つまり、はじめる前にいかに「正しい現状分析」をして、いかに「正しい目標設定」をするかが、ダイエットの成否を左右することを痛感しました。このやり方で、私と隣の席の同僚も苦労なく4キロやせました(→プチ体験記としてコラムマンガ収録)
マンガは「自営業の老後」の著者、上田惣子さんが担当。ぐいぐい読めて、笑えて、絶対に「やせる」「続けられる」メソッドが学べる1冊です。

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(編集担当)amazonより
商品の説明をすべて表示する
登録情報
単行本(ソフトカバー): 216ページ
出版社: 文響社 (2018/4/13)
言語: 日本語
ISBN-10: 4866510536
ISBN-13: 978-4866510538
発売日: 2018/4/13
梱包サイズ: 19 x 13 x 1.2 cm

4月
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「物語を作るとは」

2018-05-25 | わかりやすい表現

「物語を作るとは」
その1
 「人間は、一つ一つの出来事を心の中のシナリオとしてまとめ上げ、そのシナリオにあてはまるように、行動や説明、反応をもっとらしく選んでいるのである。」
 「物語には、形式的な解決手段が置き去りにしてしまう要素を、的確に捉えてくれるすばらしい能力がある。----物語は文脈を捉え、感情を捉える。」D.A.Norman(佐伯ら訳「人を賢くする道具」新曜社より)

その2
 「遊びを活性化する「場」のストーリー性」

仙田満:子どもの遊びを活性化させるもう一つの要素として、古い建物や古い
    樹木、社(やしろ)などにまつわる歴史なり、ストーリーの存在があると思います。
佐伯胖:ストーリー性ですね。
仙田満:ええ、そうしたストーリーがその場所に埋め込まれていると、子どもたちの遊びは活性化していくのではないでしょうか。私たちの子どもの頃は神社や境内、お墓にある種の怖さ、神聖な部分がありましたね。
    そういう部分がニュータウンや新しく作られた町にはほとんどありません。
    そして、木一本にしろ、ただ木があるという形でしかないわけです。
    「そこのほら穴には、すごいアオダイショウがいる」というようなストーリーがないんですね。
(メールマガジン;光村チャンネル「学びについて語ろう」より)