月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

330.韓国の旅行といえば-スマホゲーム・パズルトリップより-(月刊「祭」2021.3月4号)

2021-04-01 01:20:57 | コリア、外国

 auだからついているのか、GALAXYだからついているのか分かりませんが、管理人が中毒になりかけたスマホゲームがあります。それがパズルトリップです。

名前の通り世界旅行をモチーフとしたパズルゲームで一面一ヶ国、クリアするごとにいろんな国へいけるという仕組みです。

 その国らしさがでるのは、ゲーム画面の右上。その国の名物がでてきます。

 そして一面はKOREA。朝鮮、韓国ですが出てきたものは基本、韓国のものでした。どのようなものが画面右上に出てきたのか見ていきましょう。

●첨성대・瞻星台・チョムソンデ

 下の慶尚北道慶州市の첨성대・瞻星台・チョムソンデだと思ったのですが、どうみても見事に間違えています。とはいえ苦労して写真をさがしたので、ついでに紹介します。

 統一新羅善徳女王在位の七世紀につくられた、星を観察するための建物、天文台です。天文台としては東洋一古く、27段の石の上に井の字型の石をおくことで中から上を見上げることができるつくりになっています。

●正確には、仏国寺の多宝塔 慶尚北道慶州市

参考はwikiPディアです。

仏国寺・불국사・プルグクサ

 新羅景徳王十年(751)、宰相の金大城・김대성・キムデソンによってたてられた寺だそうです。石を彫ったところに石仏を配した石窟庵・석굴암・ソックラムと共に世界遺産になっています。



多宝塔

 日本でいう金堂や本堂にあたる大雄殿・대웅전 ・デウンジョンの前に東西2つの塔を配する薬師寺式伽藍配置の寺院ですが、薬師寺と違って木造の塔ではなく、10メートルほどの石塔がたてられています。多宝塔はそのうちの東がわのほうで、お釈迦さんが多宝如来として再び表れるという法華経の記述に基づいてつくられたものだそうです。

 基壇は8世紀のものだそうです。


●トルハルバン

 済州島に多く残る石でつくられたおじいさん像です。町の入り口などにたてられるそうで、これは、チャンスンに似ているといえるかもしれません


●光化門

 韓国の象徴ともいえる景福宮・경복궁・キョンボックンの正門が光化門です。前の世宗大路・세종대로・セジョンデロには国内だけでなく世界に名をとどろかす有名企業のビルが軒を連ねます。

 14世紀ころからたてられていたそうですが、秀吉や日本軍の侵攻により破壊を余儀なくされ今も再建中だそうです。

 

●ラストは

 ラストはチマチョゴリ・치마저고리、韓服・한복・ハンボクでした。前者が朝鮮半島北側、後者が南で使われる言葉だそうです。

 ハンボクは漢字の意味そのまま。チマチョゴリはチマがスカートや袴、でチョゴリは上着を意味します。チョゴリのほうは赤古里の当て字があり、モンゴル起源だとか(バイwiki●●あ)。




編集後記
 スマートホンを機種変更したことがきっかけで、このゲームをしりました。その手続きをして下さったのが、au三木店のスタッフのみなさんです。

 携帯代を安くするための相談にも嫌な顔ひとつせず、丁寧にアドバイスしてくださいました。この場をかりて感謝申し上げます。

 嗚呼、韓国へ行きたい


329.明石市穂蓼八幡神社先代屋台の復元月刊「祭」2021.3月3号)

2021-04-01 00:42:00 | 屋台・だんじり・神輿-装飾の題材-
●明石穂蓼(ほたで)八幡神社屋台の復元
 2021年1月11日、明石市穂蓼(ほたで)八幡神社の先代屋台が明石布団太鼓プロジェクトと地元の方がよびかけ、自町をふくめた太鼓台、屋台の復元経験豊富西宮市大市八幡神社祭礼関係者の方々が作業の中心となって復元されました。



●欄干金具の文字
 「昔の本物布団から、枠組みのしっかりした現在のようなハリボテ布団の、過渡段階の布袋を四辺におく形式の屋根です。」といった屋台本体については報告書ができあがってるそうなので、ここではこれ以上ふれないようにします。
 とりあえずは、欄干の金具についてあれやこれや言うことにします。
 ま金具の動物を見ると、未、酉、辰、巳、丑など十二支の動物がいることがわかります。






 この漢字は乾(いぬい)と思われます。

 これはおそらく艮(うしとら)か坤(ひつじさる)でしょう。にた文字が二つありましたがどちらがどちらかは分かりませんでした。

 巽(たつみ)は見当たりませんでしたが、なくなってしまっている部分のどこかにおそらくついていたものと思われます。
●刺繍
 刺繍は龍の水引幕。円の龍は播州屋台では珍しいです。高覧掛けは海女の珠とり、三木では明石町と栄町の図柄です。淡路や四国で好まれる刺繍です。
 龍の鱗がへこんでます。この本によると古い手法だとか。実はこれについては詳しくご教示をたまわったこともあるのですが、この記事作成の目的できいたことではないので、これ以上はふれないようにします。



 
台車
 だんじりを思わせる台車です。明石にはこのての台車がけっこう残っています。おもしろいのは、このような台車を魚住や垂水などで「だんじり」と呼んでるとききました。案外台車の歴史はところによっては古いのかもしれません。






編集後記
 まずは、この記事作成のきっかけを下さった復元作業関係者の皆様方にお礼申し上げます。
 月刊「祭」といえば台車。ということで、最後は結局台車の話になりました。大慌ての3月3号。文章は31日23時40分出来上がりました。写真は4月になっての出来上がりです。夜明け前なので、セーフということにして下さい。