私の今月の最初のお稽古は昨日で、
吾亦紅などの花を持ち、気を引き締め、お伺いしました。
お稽古は「貴人清次花月之式」で、
「平花月之式」と違い、貴人とお次では
用いる茶碗、茶巾、茶筅が異なりますね。
平花月では、初回は初花を決めるだけでいいので
花だけが、名乗りますが、
この式では、お茶をいただく客が
貴人かお次かを、わからないといけないので、
初回から、月も名乗ります。
その他、お次は手をついて控え、貴人に一礼し、
貴人に取次をしますが、貴人畳には踏み込みません。
貴人は座替わりがないので、貴人の席には
決してお次は入らない・・・・等
色々大変です。
本当に平等の社会は合理的でいいですね。
慣れない貴人、お次で
いつも以上に疲れる花月之式になります。
お菓子は「着せ綿」
お茶杓の銘は「百代草の露」
お棗も菊
長月は別名「菊月」でしたね。
旧歴9月9日が「重陽の節句」、五節句の最後を飾り、
新暦では10月9日にあたります。
下の写真は、昨年造った着せ綿で、
今年も時間を見つけて造らねば?
なお、
待合のお軸は「白珪尚可磨」
禅語で「はっけい なお みがくべし」
いろいろなことが思い浮かべられ、
その時々により、心に響くことばになります。
持参した「吾亦紅」は、物思いにふけるという花言葉、
日々精進しなければなりません。
『白珪尚可磨』について付記します。
茶掛けの前後辞典等によりますと
①『文選』の「初發石首城」(初めて石首城を発す)の中に、
「白珪尚可磨、斯言易為緇」とあり、
読:白珪なお磨く可し、この言は緇を為し易し
訳:白い玉はまた磨けばいいが、言葉は黒く汚れ易い。と
②『詩經』大雅の抑の篇に
「白圭之玷、尚可磨也、斯言之玷、不可為也。」
読:白圭の玷(か)けたるは、なお磨くべし、
この言の玷けたるは、為(おさ)むべからず
訳:白い玉の欠けたのは、また磨けばいいが、
言葉を誤ると改めようがない。
転じて
「完全無欠の清らかな玉も、さらに磨くべきである」
箴言として
「禅の道にも、茶の湯の道にも完成はなく、
常に向上を目指して悟後の修業に打ち込むべきである」
吾亦紅などの花を持ち、気を引き締め、お伺いしました。
お稽古は「貴人清次花月之式」で、
「平花月之式」と違い、貴人とお次では
用いる茶碗、茶巾、茶筅が異なりますね。
平花月では、初回は初花を決めるだけでいいので
花だけが、名乗りますが、
この式では、お茶をいただく客が
貴人かお次かを、わからないといけないので、
初回から、月も名乗ります。
その他、お次は手をついて控え、貴人に一礼し、
貴人に取次をしますが、貴人畳には踏み込みません。
貴人は座替わりがないので、貴人の席には
決してお次は入らない・・・・等
色々大変です。
本当に平等の社会は合理的でいいですね。
慣れない貴人、お次で
いつも以上に疲れる花月之式になります。
お菓子は「着せ綿」
お茶杓の銘は「百代草の露」
お棗も菊
長月は別名「菊月」でしたね。
旧歴9月9日が「重陽の節句」、五節句の最後を飾り、
新暦では10月9日にあたります。
下の写真は、昨年造った着せ綿で、
今年も時間を見つけて造らねば?
なお、
待合のお軸は「白珪尚可磨」
禅語で「はっけい なお みがくべし」
いろいろなことが思い浮かべられ、
その時々により、心に響くことばになります。
持参した「吾亦紅」は、物思いにふけるという花言葉、
日々精進しなければなりません。
『白珪尚可磨』について付記します。
茶掛けの前後辞典等によりますと
①『文選』の「初發石首城」(初めて石首城を発す)の中に、
「白珪尚可磨、斯言易為緇」とあり、
読:白珪なお磨く可し、この言は緇を為し易し
訳:白い玉はまた磨けばいいが、言葉は黒く汚れ易い。と
②『詩經』大雅の抑の篇に
「白圭之玷、尚可磨也、斯言之玷、不可為也。」
読:白圭の玷(か)けたるは、なお磨くべし、
この言の玷けたるは、為(おさ)むべからず
訳:白い玉の欠けたのは、また磨けばいいが、
言葉を誤ると改めようがない。
転じて
「完全無欠の清らかな玉も、さらに磨くべきである」
箴言として
「禅の道にも、茶の湯の道にも完成はなく、
常に向上を目指して悟後の修業に打ち込むべきである」